赤坂山(寒風~粟柄峠~粟柄越)//高島トレイル
2014.10.18


 
秋の草稜を楽しみながら
寒風から赤坂山へ向かう


2014.10.18 (土) 晴れ   mashio、哲、道、総勢7名
行き:JR京都駅 7:26 = JRマキノ9:06 - さらさ温泉バス停
帰り:さらさ温泉バス停 16:18 - JRマキノ16:50 = JR京都駅
コース:
さらさ温泉バス停~寒風登山口~・562~寒風~(草稜を歩く)~粟柄峠~△赤坂山~粟柄峠~(粟柄越を下る)~休憩所~赤坂山登山口~さらさ温泉バス停







 久し振りの晴天の週末、今日は道子が会社の同窓会メンバーでハイキングへ出かけるという。Yご夫妻の案内で赤坂山ハイキングと言うことで、哲郎も同行することになる。

 JRマキノ駅でバス停へ向かうが、小型のバスに超満員の客、「これはもう乗れない!」と思っていたら、すぐに出発していく。時刻表を見ると、そのバスは国境行きで「やれやれ!」。バス停でマキノ高原行のバスを待つ。やって来たバスは中型で、それでも満員で出発する。循環バスだが反時計回りなので、メタセコイア並木は通らず残念、約20分で「さらさ温泉」に着く。

 バス停で福井からやって来たYご夫妻と同行し、準備を終え計7名で出発する。前方に広がるマキノ高原を見ながら寒風登山口へ向かう。

さらさ温泉バス停は建物の入口にある マキノ高原を見ながら寒風登山口へ

 ゲレンデを抜けないうちに「暑い!」と、服の調節タイムとなる。登山口から橋を渡りススキの中を登り始めるが、勾配が段々きつくなり、歩くのが速い人、遅い人と長い列になる。「足の遅い人は先頭のすぐ後ろを歩いて下さい!」とmashioさん、「いつも団体登山のmashioさん、慣れているな~」と哲郎は感心する。

 しばらく登って飲水休憩を取っていると、mashioさんが帽子をかぶっていない事に気付く。どうやら服の調節タイムで忘れたのかザックに紛れ込んだのか?。「忘れたようだ!」と mashioさん。引き返すと1時間のロスになり、登山への影響が少ないので、そのまま進行することにする。

 哲郎と道子二人だけの場合は引き返し、時間に応じてコース変更等するのだが、団体行動の場合、計画を優先して、どうするか判断せざるをえないようだ。

寒風/大谷山登山口から橋を渡り ススキの中を登って行く

 そのうち先方に雑木が見えてきて、ゲレンデを登り終えると木陰に入り、またまた小休止となる。家族連れ等、後続もゾロゾロやってくるので先行してもらう。

 mashioさんは雨用だろうか別のキャップを取り出し、「むれるかも!」といいつつ、それを被る。雑木の中、支尾根をジグザグに登って行く。「雑木が綺麗で心地良い」と思う哲郎だが「久し振りのハイキングだ!」という女性たちは足元を見ながらユックリと登ることになる。

そのうち先方に雑木が見えてきて 「雑木が綺麗で心地良い」と

 西山林道分岐で再び小休止、天気がよく風もないので水分補給が必要だ。寒風まで3.5Kmとあり登山口から0.8Kmしか登っていないので、この先が思いやられる。先行グループもしんどいのだろう、追いつ追われつと登ることになる。ジグザグの道は続き、しばらくして植林地へ入る。道は溝状に変わり風がない日は余計に暑く感じることになる。

西山林道分岐で再び小休止 しばらくして植林地へ入る

 「もうすぐ綺麗なブナ林ですよ!」と声を掛けるが、遅れている女性たちには効果は無いようである。やっとブナ林に入る。哲郎は遅れる女性たちの後ろを歩いていて、「綺麗なブナや!」と言うが、女性たちの顔は上がらない。

 名残のトリカブトが少し咲いているところで休むが、花は少なくもう見る人もいないだろう。登山道にシダが増えてくるとブナ林は終わり、樹木も低木に変わると寒風はもうすぐだ。

「綺麗なブナや!」と言うが 登山道にシダが増えてくると

 稜線が見えてきたところで一登して寒風に着く。11時45分、皆さん頑張ったのだろう大きく遅れることもなく到着する。先行した数グループが琵琶湖を眺めながら昼食タイム、我々もここで昼食とする。

一登して寒風に着く 琵琶湖を眺めながら昼食タイム

 ユックリの昼食も終え赤坂山へと出発する。寒風は緩やかなピークなので方向が分かり難いが道がシッカリしているので迷うことはない。最初は北西の尾根を進むが、すぐに登山道を辿って北北東の尾根へ乗り換える。周囲の木々は黄葉が始まりかけていて「来週ならもっと綺麗だろう!」と思ってしまう。でもすぐに樹木は消え目の前に広々とした草原が飛び込んでくる。

木々は黄葉が始まりかけていて 目の前に広々とした草原が

 好天の日に草稜を歩くのは気持ちよい。右手に琵琶湖を眺めながら、足元に野草を探しながら草原を歩く。前回は季節外れのキスミレやイワカガミの花を見たが、今日は花を見ることはない。

 小ピークを超えると湖北乗鞍岳の電波塔が見えてくる。途中で低木の樹木の中を通り過ぎ、再び草原を歩く・・・「気持ちいい~!」。

赤坂山までは草稜を歩く 草原、気持ちいい~!

 足元にススキが増えてきて、一登りすると目の前に鉄塔を見る。粟柄峠である。だらだらとススキの中を下って行くとマキノスキー場から登ってくる粟柄越の道に出合い峠に着く。休むことなく赤坂山へと登って行く。

ススキの中を下って行くと粟柄峠 スキー場からの粟柄越に出合う

 峠から赤坂山へは0.5Kmとある。道は雨水で削られ少々歩きにくいところもあるが、峠から10分余りで△赤坂山に着く。北の日本海は霞んでよく見えないがグルリと見渡せる山頂、皆さん絶景を楽しんだ後下山にかかる。西日が当たり「綺麗だ」と、ススキを見ながら峠へ下って行く。

赤坂山で絶景を楽しむ 綺麗なススキを見ながら峠へ

 峠で14時、「15時のバスで帰りましょう!」と言っていたmashioさんだが、どうやら無理なようだ。粟柄越を下っていく。しばらく雑木の支尾根を下って行くが、だんだん勾配がきつくなると歩きにくくなる。

 階段状になっていた登山道は崩れて歩きにくい。ジグザグな道あり階段あり、緩やかな道ありと、道はころころ変わり飽きないのが良い。

峠から粟柄越を下っていく 崩れた階段は歩きにくい

 右に巻いて下ったところで谷に出合い、顔を洗う哲郎。しばらく谷沿いを下って行き名残のトリカブトを見て、緩やかに登って行くと休憩所に着く。14時50分、ここで丁度半分下ったことになる。15時のバスは諦め次のバスは16時18分なので、ここでユックリ休憩する。

 歩き始めると足元にリンドウの花を見る。もう急な坂はなく雑木道を快適に下って行く。でも所々にある階段に出合うと歩きにくくなる。見晴台でマキノ高原を眺めるが、まだまだ下りは続く。

休憩所に着く 雑木道を快適に下って行く

 アキノキリンソウがぽつぽつ咲いているが、結局目にとまった花はトリカブトとリンドウとアキノキリンソウだけであった。「階段が続きいやや!」と言っていると、最後は階段が崩れたザラ場、歩きにくい。

 やっとマキノ高原へ戻ってくる。mashioさんは帽子を確認に行くが、見つからなかったようだ。

階段が続きいやや! やっとマキノ高原へ戻ってくる

 車組と別れ「さらさ温泉」バス停へ向かう。哲郎はビールを探すが温泉の食堂は修理中でお休みである。バス停で待っていると次々と乗客がやってきて、さらにやって来たバスにたくさんの乗客がいて、結局満員で出発する。

 マキノ駅の電車の接続は良く、やって来た新快速に乗り京都へ向かう。「好天に恵まれ快適な草稜歩きができ、皆さんありがとうございました!」と思っているうちに、哲郎の瞼は重くなっていく。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
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