武奈ケ岳(御殿山~北比良峠~ダケ道)//比良
2014.09.15


 
武奈ケ岳を見ながら西南稜を歩く
9月中旬では紅葉はまだまだ


2014.09.15 (月)  曇り   哲、道

行き:出町柳7:45- 坊村  (京都バス)
帰り:イン谷口15:25 - JR比良 = JR京都


コース:
坊村バス停~御殿山登山口~(御殿山コース)~P846~夏道の巻道~見晴台~御殿山~西南稜~イブルキノコバ~八雲ヶ原~ゲレンデ跡~北比良峠~(ダケ道)~大山口~イン谷口バス停










 「リンドウでもみよか!」と武奈ケ岳へ出かけてみる。早朝の出町柳、列の4番目に並ぶ。「やれやれ!」とザックを降ろしていると、通りから声がかかる。小てつさん、JOEさんで、今日はキムケン&ユキーさんと一緒に経ヶ岳へ向かうそうだ。

 バス停で近況の情報交換していると、いつも笑顔の絶えないキムケン&ユキーさんがやってきて、4人は車で出発する。連休最後の日なのだろうか、乗客は少なく、それでも2人立って1台で出発する。

 坊村で降りトイレ前でユックリ準備していると、皆さんゾロゾロと発って行き、我々はいつものように最後の出発となる。比良山荘の前の用水路は溢れんばかりの流れで涼しさを感じる。三宝橋を渡って明王院の登山口へ向かう。

比良山荘の前の用水路は溢れんばかり 三宝橋を渡って明王院の登山口へ

 登山口では男女3人の若いグループと一緒になり登り始める。美しい女性を2人連れた男性は嬉しそうに女性たちをサポートしながら登って行く。登山地図をもちながら登っているので、このコースは初めてのようだ。女性にはきつそうな御殿山への登り、我々は先に登ることにする。

 最初は快適に登って行く道子、標高差150m登っての飲水休憩をとった後は鈍足となる。「足が重い!」と道子、エアサロンパスを取り出しズボンの中から足全体に吹きかける。後ろを歩く哲郎はしばらく「くさい、クサイ!」と。哲郎も足が重いので先日の宮メズラの疲れがとれていないようだ。やっと標高700m手前の小ピークに着くと先行グループも皆ここで休憩中である。登山口から40分で登って来たので「いつもと一緒や!」と哲郎。

植林地の急斜面を黙々と登る やっと標高700m手前の小ピークへ

 小休止後P846のある尾根へ登って行く。登り始めの道にキタヤマブシの姿は見えず、「今年のトリカブトは不作や!」と。いつもながら綺麗な雑木を見ながら急斜面を登って行く。遅い道子の足取りを見て、「もっと速く!」と声を掛ける哲郎。

 標高差100mの急坂を10分で登り、P846のある尾根に乗りまたまた小休止。結局小休止が多く皆さんに追い越されていく。支尾根を少し登ると緩やかな尾根になり、分岐から右の夏道をとり巻道を進んで行く。

やっとP846のある尾根に乗り 右の夏道をとり巻道を進んで行く

 今日の登山の目的の一つはキタヤマブシの鑑賞である。でもP846への登り口では枯れていたので今年は期待できないようだ。そう思いながら巻道を進んで行きキタヤマブシが咲く谷に着く。谷のキタヤマブシは枯れていて「やっぱし!、残念や!」と谷を登って行く。

 登山道が折り返して支尾根に登って行く所には群生地があるが、そこも葉が枯れ綺麗とは言えなく残念、もっと上に咲く花を期待する。でも哲郎は少しよじ登ってその花を撮る。

キタヤマブシが咲く谷を登る 花付きが悪いので先の花を期待する

 支尾根を登って見晴台に着く。ここのトリカブトは谷筋の様に垂れ下がっていなく垂直に立っているが、谷筋のキタヤマブシと同じもので気象の違いでこのように立っているのだろうか?哲郎では分かりません!。ここの花にも精彩がなく、すぐに発つことになる。

 低木の雑木の中を心地よく御殿山へと登って行く。途中で見るトリカブトも葉が汚く鑑賞には向かない。15分登って御殿山へ着く。目の前に今日は見える武奈ケ岳、手前の西南稜の斜面が崩れてきていて、痛々しい。まだ11時前だが、いつものようにワサビ峠に下って昼食とする。

見晴台のトリカブトを見ることもなく
メールに忙しい道子
目の前に今日は見える武奈ケ岳
手前の西南稜の斜面が、痛々しい

 ワサビ峠の木陰で昼食、風が通るのか今日は虫が少ない。15分の昼食休憩を終え西南稜を登って行く。一登りして野草を探しながらユックリ歩いて行くが、リンドウやセンブリが見当たらず、黄色いオトギリソウが目に付く。

 登山道には紅葉が始まったホツツジが賑やかに咲いている。最後の急斜面を登って登山客でにぎわう武奈ケ岳に着く。結局「秋の野草にはチョット早かったようだ!」と言うことになる。見た野草は1輪のリンドウとセンブリ、数株のオトギリソウ・・・、淋しい野草観察となる。

ホツツジ リンドウ
オトギリソウ センブリ

 今日は曇っていて山頂からの眺めも良くないと、二人はすぐに下山する。時間がある時は細川越から広谷へ下るが、「今日はまだ綺麗なキタヤマブシを見ていない」とイブルキノコバに下ることにする。

 山頂手前の分岐からコヤマノ岳方面に下って行くが、まだまだ12時、細い溝状の道で、登ってくるたくさんの登山者に出合う。コヤマノ岳分岐を左にとると、綺麗な雑木の中落ち着いた道が続き心地よく下って行く。

△武奈ケ岳 綺麗な雑木の中落ち着いた道が続き

 道が溝状に変わると下り始め、谷筋へ降りて行く。ここでやっと綺麗に咲くキタヤマブシを見る。イブルキノコバで橋を渡り八雲ヶ原へ向かう。途中の谷筋で少し崩れてはいるが、豪雨の影響は余りないようだ。目の前にススキの原っぱが見えてきて八雲ヶ原に着く。

道が溝状に変わると下り始め キタヤマブシ
イブルキノコバへ向かう ススキの八雲ヶ原

 八雲の草原を野草を探しながらゲレンデ跡を登って行くが、野草は何も見つからない。「秋の野草にはチョット早いのかな~」と言いつつ北比良峠に着く。峠の広場ではたくさんの人がまだ山を楽しんでいる。そんな中を通り二人はダケ道を下り始める。

 ダケ道にも花はなく、いつも目にするミヤマママコナすら見当たらない。溝状の道が終わると植林地に出合うが、まだまだ足元は悪い。大山口が近づく頃、大家族グループに出合う。おじいさんから孫まで背負って8人の家族登山、最近では珍しい光景である。大山口に降り立ち谷で顔を洗う。

北比良峠からダケ道を下る 溝状の道が続くダケ道

 だらだらと下って行き、15時15分、イン谷口に着くと、バスを待っている登山者が休息中。バスの時刻表を覗くと15時25分とある。「ラッキー!」と、今日は二人はバスでJR比良駅へ向かうことにする。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
オオカニコウモリ