廃村八丁(四郎五郎峠~品谷山~佐々里峠) 2014.11.22 |
ダンノ峠を下って行くと 自然林が続き心地よい |
2014.11.22 (土) 晴れ 哲、道
コース: 菅原バス停~尾根道分岐~ダンノ峠~刑部滝/四郎五郎峠分岐~四郎五郎峠~廃村八丁~支尾根取付き~△品谷山~ダンノ峠分岐~佐々里峠~オバナ谷~広河原バス停
注意:
◆佐々里峠から広河原に下るオバナ谷上流は最近の豪雨で荒れてきています。【初心者危険】となってきていますので注意してください。 「久し振りだと廃村八丁へ出かける。「秋は北大路駅前からだと座れないかも」と始発の出町柳から広河原行きのバスに乗る。青年二人と菅原で降りる。一人はすぐに八丁方面へ歩き始め、もう一人はバス停小屋に座って腹ごしらえしているので、どちらも単独のようだ。 バス停横の橋の上で準備して、後の青年と共に出発する。彼は登山地図を広げ何度も確認しながら歩いて行く。ホトケ谷とオリ谷分岐でも彼は立ち止まり地図を広げ悩んでいる。ユックリ考えてからホトケ谷へ進むのを見て、我々も歩き始める。 哲郎は、地図を開いて考えているいる人には絶対に話しかけないようにしているのだ。若者は歩くのが速く、だらだら歩く二人から彼の姿は消えて行く。
谷道/尾根道分岐まで来ると、ここでも彼は立ち止まり地図を開いて考えている。彼が谷道を選択するのを見て、二人は尾根道へ取付き登って行く。今日は寒いだろうと冬物のシャツを着てきた二人は「暑い!」とシャツ1枚になる。そこへ「谷道はハッキリしない」と引き返してきた青年がやってきて追い越していく。 ダンノ峠に着くと彼は休息しているので、二人は先に出発する。谷の源頭に着くと自然林が増えてきて心地よく歩くことができる。昨年からのゲリラ豪雨で谷は削られ崩れてきて、だんだん歩きにくくなっている。
右手からの谷が合流すると河原は広くなり細い木が乱立してきて、ここは哲郎のお気に入りの場所なのだが、足元の河原には谷水で洗われた白い石ころがゴロゴロし景観を損ねている。 もう道や踏み跡は消えているので歩けるところを歩くようになる。同志社大「自然環境研究室」とやらを横に見て、四郎五郎峠分岐(標識あり)から峠へ向かう。谷を渡り植林地の中を踏み跡を辿って峠に着く。
峠からは下に四郎五郎谷を見ながら下って行くが、なかなか谷に着かない。ここは標高差70~80m下ることになる。谷まで下ると左にとり廃村八丁へ向かう。 谷は少々荒れたところもあるが川幅が広いので問題なく歩くことができる。刑部谷に出合い8分で廃村八丁に着く。
「え~っ」と、目の前の光景を見て驚く二人。なんと土蔵跡広場の崩れかけた山小屋の横に布団が干してあり、その横に黄色いシートが張られている。そこには勝手に八丁の村長と自称している男が登山者と立ち話をしている。 哲郎が八丁へ来る目的は、静寂な廃村を味わうためであって、こんなギラギラした光景を見るためではない。こんなところに住み着いて、これは不法侵入?犯罪ではないのか?。こんな光景を見たくない哲郎、さっさと河原へ向かい昼食とする。
まだ12時前、引き返せば14時台のバスに十分間に合うが、今日はユックリ品谷山へ向かうことにする。この時間になっても朝一緒だった青年たちの姿は見えず、彼らはいったいどこへ行ったのやら?同志社大の小屋かしら?。 腰をあげ、スモモ谷を歩き始める。植林が終わる頃から谷は少しずつ荒れてきて以前より歩きにくくなっているが、小さな谷なので難なく歩ける。八丁から500m歩き右手の支尾根の鞍部下に着く。
今日は右手の支尾根から品谷山へ向かってみる。この尾根はokaokaclubでは「イワタ尾根」と呼んでいるが、細い疎林の尾根が続く。急斜面を50m登って尾根に着く。後は緩やかに登って行く。 前方が開けてくると品谷峠からの尾根に合流し右にとり品谷山へ向かう。一登りして△品谷山に着く。
山頂から佐々里峠へ歩き始める。何度も訪れている尾根、静かで心地よく歩くことができる。東へ進むにつれブナが増えてきて、もう冬枯れした木立を楽しみながら佐々里峠へ向かう。 それにしても早い時刻、このまま広河原へ下ると2時間近くバスを待つことになり「どないしよう!」ということになるだろう。ダンノ分岐からダンノ峠へ下らず予定通り佐々里峠へ向かう。
静かな尾根が続き心地よい。ユックリ歩いてきたが15時前には佐々里峠に着く。時間もあることだし、今日は久し振りにオバナ谷を下ってみる。峠を少し下ったところにある下山口から降りて行く。 枯れたシダの中を歩くと小さな虫がたくさん飛び立ち、「いややな~」。谷を下って行くと小さな滝に出合うが、この付近は岩肌がツルツルと滑るのでユックリと歩く。さらに崖上を注意して歩くが相変わらず危なかしいところである。
右手からの谷と合流すると「ヤレヤレ!」と谷を下って行く。オバナ谷は豪雨で大きく洗われ所々えぐられ、様変わりしているので昔の面影はない。やっと林道終点に着き小休止する。 「もう、オバナ谷は初心者危険コースになった。」と哲郎。林道をテクテク歩き、スキー場まで来て河原で用具を洗い後始末する。この付近の河原も流れが変わり、横を重機が通って行く。16時になったので庄兵衛さんへ寄って時間をつぶすことにする。
電燈が消え閉めようとするおかみさんに「待って!」と、二人は店へ入る。哲郎は相変わらずのビールで喉を潤し、道子はミルクを静かに飲む。周囲はどんどん暗くなり「つるべ落としや!」とおかみさん、結局周囲が真っ暗になった17時過ぎまでお世話になりバス停へ向かう。 当然のように乗客は二人で、バスは定刻に発車する。バスは暗闇の中を静かに走るが「運転手さんも乗客がいなければ、気味わるいやろ!」と道子。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||