半国高山(岩谷林道~岩谷峠~林道支線)//北山
2014.01.11


 
岩谷峠から△半国高山へ向かう


2014.01.11 (土)  晴れ   哲郎・道子

行き:JR京都駅7:50 - 小野郷バス停 (JRバス)
帰り:小野郷バス停12:53 - JR京都駅


コース:
小野郷バス停~岩戸落葉神社~岩谷林道ゲート~林道カーブ地点(半国高山登山口)~北の谷沿へ~谷分岐で右の谷~支尾根の登山道を登る~岩谷峠~△半国高山~南尾根を下る~作業道(林道支線)出合~岩谷林道出合~標高400m作業小屋~岩谷林道~小野郷バス停

注意:
・岩谷林道カーブ地点から北の登山道へ進入するが、最初は植林地の倒木の中を歩く(道無)。谷分岐で右の谷をとり、すぐに左手の支尾根をジグザグに登って行くが細い崖道なので安全のため積雪時はアイゼンをしてください。
・半国高山の南尾根に接する林道(作業道)は岩谷林道の標高400mの作業小屋上に繋がっています。エスケープルートとして利用できますが台風の影響で一部陥没したところがあります。歩行時は注意してください。
・半国高山の岩谷峠付近は、積雪時登山道がハッキリしないところがありますので、積雪時は【初心者危険コース】とします。









 京都北山にやっと雪が降り、1/10花背山の家のHPによると一日で40cm積もったようだ。「北山の西の方は雪が少ないだろう」と半国高山へ出かけてみる。

 JR京都駅前バス停から周山行きのバスに乗る。バスが高雄を過ぎる頃から山々に白いものを見るようになるが余り積もっていないようだ。小野郷で降り駐在所のトイレを借りスパッツを付けて岩谷林道へ向かう。

 橋を渡ると岩戸落葉神社、左へ巻くように進むと分岐があり、右の岩谷林道へと進んで行く。

橋を渡ると岩戸落葉神社 右の岩谷林道へ

 林道に薄ら積もった雪を見る。「熊注意」と書いてあるゲートを過ぎても積雪は5cmでアイゼンもいらないようだ。岩谷川沿いを歩いて行くが、昨年の台風の影響は見当たらない。ゲートから15分も歩けば貯水槽に出合うが、水が勢いよく流れているので凍結するほど冷え込んではいないようだ。

「熊注意」と書いてあるゲートを過ぎ 15分も歩けば貯水槽に出合うが

 貯水槽のすぐ先でケモノ捕獲用のオリを見て・・・、周囲の景色は昨年と余り変わっていない。台風の影響だろうか道の中央に細い溝を見るようになるが、難なく歩くことができる。

 今日の目的の一つは「半国高山から供御飯峠へ下る時に尾根に接する林道を見るが、その進入口を確認する」である。標高400m付近に作業小屋があり、その前後でたくさんの林道支線を見る。「どの道が・・・?」と言っているうちに、林道カーブ地点(半国高山登山口)に着く。

右手にケモノ捕獲用のオリを見て 林道カーブ地点にある登山口の標識

 林道はここから折り返すように大きく南へと斜面を登って行く。この林道本線が今日の目的の道かもしれないが、もし行き止まった場合はロスが大きいので、「林道の調査は下山時にしよう!」と言うことになる。

 標識に従い谷沿いを北へと進んで行く。昔はハッキリした踏み跡があったが10年位前からか間伐材が積み重なり道は消えている。谷分岐までは歩けるところを歩くことになり、すぐに谷を右岸へ渡り倒木の間を歩いて行く。

標識に従い谷沿いを北へと進んで行く 谷を渡り倒木の間を歩いて行く

 少し進むと斜面に突き当たるので、その手前で左岸へと谷を渡るとすぐ先で谷分岐を見る。岩谷峠へは右俣をとる。右俣を登って行くとすぐ左手の斜面に大岩を見る。そこに細い登山道が見えるので細い谷を渡りそれに取りつく。

 道は谷沿いから小さな滝を見て左へ登って行く。道はすぐに左俣上の細い崖道に変わる。「滑る~!」と道子、道には5~10cmの積雪がありその下の落ち葉が滑るようだ。しばらく崖道が続くのでここでアイゼンをつけることにするが、前後に広い場所がないので危険を感じながらつけることになる。「谷まで戻ってつけるべきやった!」と哲郎。

左手の斜面に大岩を見る 小さな滝を見て谷から登山道に取りつく

 少し登って行くと谷筋のロープ場に着く。数年前に道が崩れ岩を登ることになる。ここはロープを持って岩を渡る。大きく折り返し支尾根を登って行くと崖道は終わり斜面を巻いて登って行くようになる。

 右手に小さな谷を見ながら歩くようになり、その小さな谷を渡り(標識有り)右の斜面を巻いていくと道は消え雑木林に着く。ここは岩谷峠直下の谷源頭で10mも登れば岩谷峠に着く。

ロープを持って岩を1m登る 折り返すまでは崖道が続く
小さな谷を渡り右の斜面を巻いていく
(「岩谷峠→」の標識あり)
岩谷峠直下の谷源頭に着く
(10m登ると岩谷峠)

 稜線に出ると「岩谷峠」の標識を見る。半国高山へは右にとり尾根を登って行く。山頂まで標高差80m左に植林、右に雑木を見ながらそれらの境を登って行く。積雪は5~10cmで全く苦にならない。

岩谷峠から山頂へ向かう 植林と雑木の境を登って行く

 緩やかな尾根を登って行き周囲が雑木に変わると山頂は近い。登山道は雪で見えないが、尾根の向くまま次第に右に曲がって登って行くと△半国高山の山頂に着く。

 11時30分、「昼食にしよう」と思うが、山頂は風が通り寒いので下山して林道の作業小屋で食べることにする。「早速林道を探索しよう!」と供御飯峠へ向かって南へ尾根を下って行く。

周囲が雑木に変わると山頂は近い △半国高山に着く

 すぐに尾根にロープを見る。ここの地主が尾根を通って欲しくないのか?昔からある。だから登山道は尾根を迂回し右の雑木の斜面を少し下って行き、すぐに再び同じ尾根へ登って行くコースになっている。でもその距離は短く、いまだにロープの意味は分からない。

 二人は久し振りだと迂回する雑木の登山道を歩いてみるが、積雪でハッキリせずすぐに尾根に向かって登って行き尾根に乗る。尾根の道も積雪ではっきりしないが、道なりに下って行くと標高570m付近で右手に林道を見る。

久し振りだと雑木の迂回路へ 尾根を道なりに下って行く

 ここには丁度古い標識が残っているが、いつの間にか折れてしまっている。林道に降りてみると、ここが林道終点のようである。この林道は尾根を下り標高500m付近の鞍部でも接しているので、その鞍部から進入しても良いのだが、今日はここから下ってみることにする。

ここには古い標識が残っているが ここから下ってみることにする

 林道は斜面を巻くように下って行き、予想通り標高500mの鞍部で尾根に接する。そこから林道を下って行くと、西寄りに下って行くので岩谷林道のカーブ地点から遠ざかり、予想外のルートに哲郎も「小野郷口へ向かって行くのやろか?」と。

 100m支尾根を下ったところで林道は右に大きく折れ、岩谷林道へ下ることを確信する。

標高500mの鞍部で尾根に接する 林道は右に大きく折れ、岩谷林道へ

 標高450m付近で谷筋に出合い谷沿いを下ることになるが、台風の影響だろう道が大きくえぐれている。幅1m、深さ1mあり、林道の残った細い部分を歩くことになるので、当分ハイキングでこの林道は使えないようである。

 標高500mの鞍部から15分下って岩谷林道に出合う。岩谷林道を50mも下ると標高400m付近にある作業小屋に出合うので、下って来た林道支線の進入口はこの小屋上50mと言うことになる。小屋のすぐ上の谷にも林道支線があるので、進入する場合間違えないことだ。

道が大きくえぐれている 標高400m付近にある作業小屋

 「あ~やれやれ!」とアイゼンを外し流れで洗う。作業小屋で「昼食だ!」と準備するついでにバスの時間を確認すると、「12時53分」、「14時23分」。13時過ぎにないことに気が付いた哲郎は時計を見て「今12時30分や!、走ると間に合うだろう!」と、二人は昼食を止め、またまた今日も林道を走ることになる・・・・。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
小野郷バス停の地蔵さん