比叡山から大文字山 // 京都東山
(比叡アルプス~山中町~池谷地蔵)
2014.03.01


 
比叡アルプス鉄塔22から山中へ下ると
新しい堰堤と新しい林道を見る


2014.03.01 (土) 曇り   哲、道

行き:三条京阪バス停 8:10 - 地蔵谷バス停
帰り:JR山科駅 15:02 - JR京都駅
コース:
地蔵谷バス停~(比叡アルプス)~P383~鉄塔22~鉄塔北20mの分岐を右~送電線下~標高410m鞍部から左の巻道を下る~支尾根を横切り谷に下り谷沿いを下る~パイプ式堰堤~新しい林道を下る~山中越の下をくぐる~山中町集落~樹下神社~三つ辻左~すぐの地道分岐を右~山裾に突き当たり左の支尾根へ~県境尾根出合~公園~比叡平三丁目(cafe osanpo)~比叡平一丁目~池谷地蔵~雨神社~大文字山東の四辻~トレイル【44-1】から植林地を下る~安祥寺林道出合~林道ゲート~毘沙門堂~JR山科駅

注意:
◆山中町から比叡平三丁目への尾根筋は、枯れ枝が多く歩きにくい所があるものの尾根道があり歩けます。
◆池谷地蔵から大文字山へは、どの道をとっても四辻(トレイル【45】)の手前で合流します。







 「今週は雪の無い所にしよう!」と道子、夕方には雨になるという予報なので近郊の山、比叡山でもとコースを選定する。大文字山の東に「池谷地蔵」があり、まだ行ったことがないので、比叡アルプスから山中へ下り池谷地蔵から大文字山に向かうことにする。

 地蔵谷バス停へ向かうため三条京阪発比叡平行きのバスに乗る。地蔵谷バス停で降りバス停で準備し、早速比叡アルプスに取りつく。


 【比叡アルプスから山中町へ】

 比叡アルプスへは無動寺川沿いに進むルートがあるが、最近はこのバス停からすぐの尾根に取りついている。林道の橋を渡り、すぐ左の駐車場横を通り裏へまわり貯水タンク横を登って行く。8時45分スタートである。

地蔵谷バス停で降りる 駐車場横を通り裏へまわり

 2~3m登ると支尾根の先端に溝状の古道を見る。後はこの道に沿って細い尾根を登って行く。この尾根を60mも登ると勾配が緩くなり、雑木を楽しみながら登って行く。

細い尾根を登って行く 60mも登ると勾配が緩くなり

 足元に赤いソヨゴの実を見るので、もう落ち始めているようだ。その横ではアセビの花が咲き始めて、春を告げている。標高300mを過ぎると登りが少しきつくなり、一登りして標高340mで右手から登ってくる尾根に合流する。

 ここから緩やかな尾根が続き比叡アルプスを楽しむことができる。細い尾根が続き迷うことはない。少し登ってP383に着く。9時35分、取付きから50分である。

右手から登ってくる尾根に合流する 少し登ってP383に着く

 ピークを下った分岐には、二人がやって来た尾根に進入しないよう、たくさんの枯れ枝が置いてある。下山時はこの分岐から右の無動寺川へ下るのが登山道である。

 ここから鉄塔22までは意外に距離があるのだが、細い雑木の尾根を楽しみながら登って行く。周囲にたくさんのミツバツツジの木を見る。枝先にたくさんの蕾を見るが、これが花芽だったら春にはピンクで賑わうことだろう。前方に送電線が見えてきて、一登りして鉄塔22に着く。10時10分、P383から35分である。

二人がやって来た道には枝が積まれ 一登りして鉄塔22に着く

 今日はここから山中町へ下ってみる。鉄塔22の先、北へ20mも進めば分岐があり、左に関電巡視路のマーク、右には下って行く細い道を見る。早速右にとり支尾根を下って行く。この道は良く歩かれているようで、所々にマークを見る。

 支尾根は南に向きゆっくりと下って行く。標高460mを着ると前方が明るくなり目の前に送電線を見て、それを潜って行く。送電線の下は雑木が刈り取られていて、これから下って行く谷間が見える。

右にとり支尾根を下って行く 送電線を潜って行く

 小さなピークを過ぎると急に下って行き、標高410mの鞍部に着き、右手に関電巡視路のマークを見る。周囲にたくさんのマークがあり、ここが分岐点とわかる。鞍部で下って来た尾根から左へ折り返していく巻道に進入する。

鞍部右手に関電巡視路のマーク 鞍部から左へ折り返していく巻道に

 斜面の道は崩れかかって細くなっているが難なく歩くことができる。すぐに左手から下ってくる支尾根に着く。一見するとこの支尾根を下って行くように見えるが、ここは支尾根を横切り谷へと下って行く。

 この斜面は道がハッキリしないが、下り切った植林地に入ると道もハッキリしてくる。道は谷沿いに下って行き、上には先ほど潜って来た送電線が見える。少し下ると目の前に新しいパイプ式堰堤が見えてくる。

下り切った植林地に入ると パイプ式堰堤

 最後は数段の階段を下りて造成中の新しい林道へ降り立つのだが、堰堤の写真を撮りながらの哲郎は、粗目の砂で滑ってこけてしまう。カメラを持っていた手の肘を打ち「痛い!、いたい!」と哲郎、「カメラを持っているからや!」と道子に怒られてしまう。骨に異常はなく傷も浅くバンドエイド2枚で治まり、カメラも作動するので「やれやれ」の哲郎。

 降り立った林道は堰堤用にできた新しいもので、現在造成中である。治療も終え二人は新しい林道を山中町へと下って行く。

「北谷川第2砂防堰堤」とある 二人は新しい林道を山中町へと

 下って行くと地道に出合い建物を見るようになる。その先で山中越の道が見えてきて、この道はその下をくぐって行く。山中町の民家が見えてきたところで分岐を見て、地道から離れ左の駐車場の前を進んで行く。樹下神社の前を通るためだ(地道を直進しても全く問題ない)。

山中越の下をくぐって行く 左の駐車場の前を進んで行く

 【山中町から池谷地蔵へ】

 すぐに左手に樹下神社を見て、鳥居をくぐると山中町を東西に走る道に出合う。ここを左にとるとすぐに右(南)の山手に進んで行く地道の分岐に出合う。「ここだろう」と哲郎、二人は小さな路地へ進入する。この分岐は角に白壁の蔵が見えるので分かるだろう。

樹下神社を振り返る 角に白壁の蔵を見て右の路地へ

 地道を進み数件の民家を過ぎると、汚い物置?が続き、最後はたくさんの土嚢を見て山に突き当たる。真ん中に小さな沢を見て左右に植林が広がっている。一瞬「えっ!」と思うようなところであるが、地形図を見て左(東)の支尾根に取りつく。

 植林地を登って行くとすぐに溝状に道を見る。この支尾根に古道があるのだ。溝は2本あるように見えるがすぐ上で1本になっている。

土嚢を見て山に突き当たる 左(東)の支尾根に取りつく

 登るにつれ溝の枯れ枝が増えてくるので、それを取り除きながら登って行く。たくさん積もっているところは溝を避けて登って行く。そのうち溝は消えるが細い尾根なので迷うことはない。枯れ枝を取り除きながら進んで行き、前方に県境尾根が見えてくると道は左へ斜面を巻いていく。斜面の道は谷筋で崩れていて細くなっているが通ることができ、それを過ぎるとすぐに県境尾根に出合う。

斜面の巻道は細くなっているが 県境尾根に出合う

 県境尾根には立派な尾根道があり、左にとり進んで行く。尾根は南に向き、右手の谷間にうっそうと茂る雑木をみながら尾根下の西側を歩いて行く。足元に「NHKケーブル設置」の杭を見ると道もシッカリしてきてだんだん広くなる。

 左手に比叡平の家々が大きく見えてくると道はさらに広くなり、最後は手入れされた公園に出る。公園の取付き道を下って行くと比叡平三丁目に降り立ち、目の前に「cafe Osanpo」という喫茶店?を見る。11時55分、山中町の取付きから40分である。チョット寄ってみたいところだが、雨が心配なので先を急ぐことにする。

道もシッカリしてきて 「NHKケーブル設置」の杭
手入れされた公園に出る 「cafe Osanpo」という喫茶店

 迷路のような比叡平、迷うことなく池谷地蔵へ行くため地形図を取り出し確認する哲郎。比叡平三丁目から一丁目の間には階段があり、遠回りしないように右から2番目の階段を目指す。

 高い階段を上ると、後は迷うことなく真っすぐ進んで行く。比叡平は敷地が広く立派な家を目にするが、「こんな寒い所には住めないな~」と二人。二丁目を過ぎると比叡平を抜け、周囲に山々を見るようになる。すぐに分岐に出合うが「←池谷地蔵・薬草園」の標識があるので迷うことはない。

高い階段を上る 「←池谷地蔵・薬草園」の標識

 池谷地蔵へは真っすぐ南へ進み、途中には比叡山グランド、皇子山、ゴルフ場へ向かう分岐があるが、いずれも立派な標識が立っているので迷うことはない。少し登って広い駐車場に出る。

 駐車場の周りに花名札が立っているので、ここが薬草園とわかるが、薬草園の本体は何処にあるのだろうか。駐車場にはたくさんのベンチがあり、12時を回っているのでここで昼食とする。オニギリを食べながら二人は名札を覗きながら駐車場を回って行く。

 前の家の玄関におとなしい犬がいて、こちらをジート見ていて欲しそうにしているものの「食を与えてはいけないだろう」と二人。この広場には「池の谷薬品」という薬屋さんがあり「こんな山奥に?」と思ってしまう。その裏が池谷地蔵で「これが池谷地蔵か!」と。

薬草園の駐車場で昼食とする 池谷地蔵

 昼食も終わり雨神社とやらに向かう。駐車場の南奥に林道入り口がありチェーンが張ってある。それを跨いで林道を歩き始める。300mも進むと分岐に出合う。右へ下って行く道は大文字山へ行けるようだが、左の道に「大文字山→」の小さな標識があるので本道の左をとる。

 しばらく道なりに進んで行くと、植林地の真ん中にひっそりたつ小さな建物を見る。「あれが雨神社か?」と祠に近づいてみる。この付近には昔大きな池があったそうだが、興味のない二人は早々に発つことにする。

「大文字山→」とある左をとる 雨神社、植林地の中にひっそりと

 雨神社から大文字山へ向かう。大文字山へは林道でも尾根道でも行くことができるようだ。「林道を進んでみよう」と歩き始めるが、やはり気になる尾根道、途中で尾根道を歩くことにする。尾根道は良く歩かれていて、雪解けなのか足元が緩くなっている。

 しばらくして林道との合流地点に着く。目の前に造成中の林道ができつつあり付近は荒れている。登山道を横切る林道を渡り斜面の巻道をとり大文字山東の四辻へ向かう。林道はトレイル道に沿って南へ造成されていて、「いったい何処まで行くのやら?」と哲郎。

雨神社から大文字山への尾根道 林道造成中

 雨が降りそうなのでトレイル道から安祥寺林道へ下ることにする。トレイル道を南へ進んで行くと造成中の林道に出合う。どうやら林道はトレイル道を横切るようだ。トレイル【44-1】から植林地をジグザグに下って行き、防火貯水池横を通り安祥寺林道に降り立つ、13時45分である。

林道はトレイル道を横切るようだ
トレイル【44-2】付近
トレイル【44-1】から下り
安祥寺林道に降り立つ

 左右どちらを下ってもいいのだが、下りが続く右の道をとる。歩き始めると雨もポツポツ降ってきて、「予報よりチョット早いな~」「林道で良かった!」と二人は傘を取り出しJR山科駅へ向かう。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
アセビの花が春を告げる