比叡山(八丁谷~松尾坂)//北山 2014.10.11


 
植林地の中だが
静かな歩きが楽しめる八丁谷


2014.10.11 (土)  晴れ   哲、道

行き:JR京都駅8:20- ふるさと前(京都バス)
帰り:八瀬比叡山口駅13:43 - 出町柳


コース:
ふるさと前バス停~八瀬天満宮社~(八丁谷古道)~八丁谷出合~地蔵群~松尾坂出合~(松尾坂)~八瀬比叡ケーブル駅~叡電八瀬比叡山口駅

注意:
右岸左岸:上流から見て右が右岸、左が左岸
右俣左俣:下流から分岐を見て右が右俣、左が左俣。









 「ふるさと前」でバスを降りる。「バス停の位置がチョットずれている!」と二人、バス停の標識も変わっているのでパチリと哲郎。バス停南の三叉路から左の旧道へ入ると、すぐ左手に鳥居を見る。ここが八瀬天満宮社の入口である。

 鳥居をくぐったところで準備する。いつもは神社の中で準備するのだが、秋祭りの準備か長い参道には車が止まっていて、参道では住民が行き来しているので入口ですることになる。

 神社に着き階段を登り、道子はトイレを借りる。左手奥には舞台があり、マイクが数本立っていて、スピーカーが広場に設置され、音響さんが忙しそうに動いている。そのうち広場に椅子が持ち込まれているので、いつもの祭りではないようだ。ネットで調べると「赦免地踊り」が体育の日の前日に行われるとある。

鳥居をくぐり準備する 階段を登り、トイレを借りる

 そんな作業を見ながら舞台の横を通り八丁谷へ向かう。建物の横のササの中を数m進み、右へ折れ舞台の建物の裏を進む踏み跡を辿って行くと、山裾を巻く道に乗る。左下から上がってくる溝に出合った所から、シッカリした古道に変わる。

建物の横のササの中を数m進み シッカリした古道に変わる

 すぐに青いネットを見て「昔のままや!」と哲郎、ネット付近は少し荒れているので横の平行する道を進む。ネットを過ぎると植林地の中、シッカリした古道が続く。小さな谷を越えチョット登って次の支尾根を巻いていく。

 「イテッ!」と哲郎、砂利で滑って久し振りに手を着いてしまう。手のひらを擦りむいたので簡単に治療していると、前を歩く道子の姿はもう見えない。

ネットを過ぎると シッカリした古道が続く

 八丁谷手前のシダの斜面も大きく崩れることもなく、一安心する。八丁谷に出合い谷に沿って南へゆっくりと登って行く。左に見下ろしていた谷は次第に近づいて来て、しばらくすると沿うようになる。左手に2mの滝を見ると、その上が古道①(MAP参照)の取付きである。今日は古道①へ向かわないので渡渉地点等を再確認する。

八丁谷に出合い谷に沿って南へ 左手に2mの滝を見ると

 八丁谷に沿って歩き始めると、すぐに右手に数体のお地蔵さんを見る。立派なお地蔵さんで、裏に掃除道具があるので管理されているようだ。ここには谷分岐があり、その支流に沿っった所に古道②がある。小休止し古道②の取付きを確認後、再び八丁谷に沿って歩き始める。

 谷横を歩いたり植林地を歩いたり、静かな谷を楽しむ。谷はゴーゴーと流れているが、小さな谷なので谷が広がってくるとザーザーという音に変わってくる。それ以外何も聞こえてこないのが良い。

右手に数体のお地蔵さんを見る 静かな谷を楽しむ

 前方が明るくなり、標高370mにある谷分岐に着く。ここで右岸に渡る。この谷分岐から登って行く古道③があるので、その取付きを確認しながら八丁谷の右岸を歩いて行く。

 前方に山裾が迫ってくるころ、対岸に古道のようなものが見えてくるので、左岸へ渡り返し古道を進んで行く。古道と言っても、植林地の中の道は倒木で埋まり歩きにくく道もハッキリしないので、歩きやすいところを選んで進んで行く。

前方が明るくなり、谷分岐に着 八丁谷の右岸を歩いて行く

 しばらく歩くと植林地が谷に迫ってきて古道は消える。こうなれば、谷の中や谷沿いの歩けそうなところを選んで歩くことになる。小さな谷なので危険なところはないが、谷の遡行には滑らないよう注意することだ。(谷の中が嫌な方:右手の斜面を50~60m登ると尾根にでるので、尾根から松尾坂の峠へ向かうことができる)

 右手の植林が切れ緑の草の谷間を見ると、その上には林道があるので手前の植林地を登って行けば林道終点に出合い、林道から松尾坂へ進むこともできる。「今日は源頭付近まで谷を歩こう!」と哲郎、二人は谷間を進んで行く。

 標高450mの谷分岐を過ぎると谷間は歩きにくくなる。ほとんど左岸を歩くが谷の中も歩くことになる。以外に谷間は広くて明るい。谷間を進んで行くと、そのうち右手に林道が見えてくる。

古道が消えると谷の中を歩く 右手に林道が見えてくる

 マツカゼソウが広がる谷間を進んで行くと最後の谷分岐に出合う。今日は右俣をとり松尾坂の峠へ向かう。両俣の中央に支尾根があるので、これを登って行くとすぐに古道④に出合う。古道を右にとり谷を越えると林道に出る。

 ここは松尾坂の峠を降り立って林道に出合ったところで、逆コースで林道へ進まないよう車止めがある。11時30分、この林道カーブ地点で昼食とする。。

右俣から中央の支尾根を目指す 林道に出合う

 谷は荒れて林道下の送水管はつまり、谷水が林道を流れている。荒れたことで以前谷沿いに咲いていたキツリフネ等の野草はなくなっていて「残念!」と。昼食も終わり松尾坂を峠へと登って行く。

 20~30m登った峠にはお地蔵さんがあり、右の尾根は西山と言うようでその先には比叡山の墓地がある。左にとると昔のロープウェイ駅舎址がありスキー場跡へ抜ける。松尾坂は峠を直進し植林地の中を下って行く。

松尾坂を峠へと登って行く 峠から植林地の中を下って行く

 植林地が下り始めると、ゴロゴロ石が多くなり歩きにくいが、緩やかにあると石も消える。周囲が雑木に変わると道はジグザグに下って行き歩きにくくなり、植林地に変わると緩やかに下って行く。

 最後はジグザグの道が続き、嫌になる頃Docomoの通信施設に出合う。ここに立派な階段を見るが、グランドの取付き道へ降りて行くので、これを下るのをやめる。

周囲が雑木に変わると歩きにくくなり 通信施設の立派な階段を見るが

 グランドのフェンス沿いを通り、谷を渡ると林道に出合う。もうここまで来るとケーブル駅までは近い。八瀬ケーブル駅に着きトイレを借り着替える。駅前のベンチで休憩していると次々に観光客がやってきて、乗車口に列をなす。その長い列を見て「秋本番でもないのに?お客さんが増えて?」「何かの宣伝策でも当たったのやろか?」と哲郎。

グランドのフェンス沿いを通り 石組みの軌道に歴史を感じる

 今日は叡電に乗り、二人は車窓の景色を楽しみながら帰路に着く。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
マツカゼソウ