ホッケ谷道 // 比良
(権現山~ホッケ谷南尾根~JR蓬莱)
2014.01.24


 
細い尾根だが緩やかな尾根を快適に下る
ホッケ谷道


2014.01.24 (金) 晴れ   哲、道

行き:JR京都7:55 = JR堅田8:50 - 平バス停(江若バス)
帰り:JR蓬莱15:27 = JR京都


コース:
平バス停~花折峠道入口~ドン谷権現山登山口~アラキ峠~権現山~ホッケ谷道下山口~尾根を下る~谷道への鞍部~P735~植林地の先端から南東へ下る~作業道出合~南尾根に乗る~標高540尾根分岐で左の植林地を下る~林道出合~林道分岐出合~・265林道分岐で左~湖西道路下~志賀中~JR蓬莱

注意:
◆ホッケ谷道の尾根道は比良縦走路からP735手前の鞍部までシッカリした広い作業道があります。作業道は鞍部から左のホッケ谷へ下っていますが、途中で崩れています。積雪時はP735へ進んで行き南尾根を下った方が安全です。
◆権現山から蓬莱山への比良縦走路は積雪時1m前後積もります。積雪量や雪質に応じてワカン、スノーシューやアイゼンが必要となります。









 今週、山々に雪が降った。でもその後好天が続き「週末には融けているだろうな」。金曜日に道子は仕事が休みだと言うので「雪が融ける前に!」と出かけることにする。皆子山かホッケ谷道か、平バス停で雪の様子を見て選択することになる。

 平バス停手前の登山口で2人、平バス停で3人降りる。一緒に降りた男性は皆子山へ向かうという。バス停小屋の雪を見るが「少ない!」と言うことで権現山からホッケ谷道へ向かうことにする。

 いつものユックリの準備も終わり、花折れ峠道の登山口に向かう。国道の登山口に雪は少なく、足元の雪がシッカリしたところでアイゼンを付ける。

バス停小屋の雪を見るが「少ない!」と 国道の登山口に雪は少なく

 ドン谷の権現山登山口、10時00分、今日もゆっくりの出発、「国道の登山口で降りた二人連れより20分は遅れているようだ!」と哲郎、すぐにドン谷を登り始める。

 谷から左手の尾根に一登りしたところで服を調節する。今日は暖かいので二人とも2枚脱いで途中で調節しなくてもいいようにする。「先週はユックリだった!」と道子は哲郎より随分と先を登って行く。

すぐにドン谷を登り始める 道子は哲郎より随分と先を登って行く

 アラキ峠に着くと先行していた二人に出会う。蓬莱山へ向かうという彼らは我々より20分は先に登り始めていると思われるが、「こんなにゆっくりで大丈夫かいな」と思ってしまう。でも今日は縦走路の雪も締まっているようなので心配はいらないのだろうが。

 峠から北の尾根を登って行くのだが、トレースもなく少し雪深いので彼らはワカンを付けている。我々もシューに履き替える。彼らは我々のトレースを期待しているようなので、道子に「出発や!」といい二人は先に登り始める。

アラキ峠に着くと 権現山へ登り始める

 リフターを立てて登って行くが、重い雪にもかかわらずスイスイと登って行く道子、スノーシューの威力は素晴らしいものだ。植林地を抜けると後方が開けてきて、今日は北山の後方に愛宕山が見える。

 11時20分、権現山に着く。先週と違って晴天、琵琶湖は霞んでいるものの周囲の展望を楽しむ。山頂からホッケ方面に新しいトレースを見る。アラキ峠になかったので栗原から登って来たようだ。我々もホッケ方面へ歩き始める。

今日は北山の後ろに愛宕山が見える 権現山から琵琶湖を望むが

 琵琶湖が見える雪原の中に座り込んだ二人を見る。トレースは彼らのもので、ここでユックリ雪を楽しんで引きかえすようだ。ここから雪原に見えるものは動物の足跡だけで、「トレースもなくいい感じになった!」「ホッケ谷道も楽しめるだろう!」と二人は目の前にホッケ山を見ながらホッケ谷道の下山口へ向かう。

 雑木の尾根を楽しみながら歩いて行くと、ホッケ谷に近づいたところで、目の前に突然トレースが現れる。「え!、なんで!」と二人、迷ったのか、ここで行先を変更したのか・・・、こんなところで行先を変更するわけないので、きっと迷って引き返したようだ。

琵琶湖が見える雪原の中に ホッケ山を見ながら

 ホッケ谷道の尾根の頭に着くと、トレースの一部がホッケ谷道へ向かっているのを見る。「あれ~」と哲郎、「こんなところにトレースが!」。先週なかったトレースが無残にも尾根道を下っている。「先週下ればよかった!」「今日は皆子山にすればよかった」と哲郎は残念がるが、「この道を利用する人が増えた!」と喜ぶことにする。

 ここから蓬莱山へのルートは先週歩いたので、トレースがあるものの今日はホッケ谷道を下ることにする。小広い尾根の頭で昼食とする。今日も暖かいので手袋を外しても冷たくない。昼食後ホッケ谷道の尾根を下り始める。作業道を下り始めるが先ほどのトレースが見当たらない。

雑木の尾根を楽しみながら ホッケ谷道の作業道を下り始めるが

 少し下ったところで作業道にトレースが現れてくる。でもすぐに道から外れ右や左へウロウロと自由に歩いているので「これはイノシシの跡や!」と思ってしまう。でもトレースのエッジが切り立っているので数名のワカン隊かシューハイクの跡のようだ。

 それにしても先頭のリーダーが歩く跡を忠実に1本のトレースとして歩いているので関心してしまう。我々のシューハイクでは皆さんバラバラに歩くので、このレールのように続くトレースは余り見たことがない。幸いにも我々が歩く作業道にトレースが続いていないので、「何とか楽しめそうだ」と尾根を下って行く。

何とか楽しめそうだ ホッケ谷道の尾根を下る

 P735手前の鞍部まで来るとトレースが消えるが、一登りしたP735に再びトレースを見て「我々のコースと一緒や!」と。植林地を抜けたところで小休止してシューからアイゼンに履き替え雑木の斜面を南東へ下り始める。この斜面、無雪期は雑木が茂りルートが分かりづらいが、積雪期は作業道の跡が広がり難なく下って行ける。

P735手前の鞍部まで来ると 雑木の斜面を南東へ下り始める

 トレースも以前道子が付けたマークにしたがって下っている。標高630m付近で右に折れ細い作業道を一直線に下って行く。道と言ってっもハッキリしたものではないが、左右の木の様子で道とわかる。植林が見えてきて、標高550m付近で細い南尾根に乗る。

 少し進むと標高540mの支尾根の分岐に着く。南尾根コースは左に少し下って右に折り返す道を進むとすぐに南尾根に乗るのだが、トレースは強引に南へ直進している。南への尾根へはトレースが続いているだろうと、今日はこの分岐を左へ下ってみる。

標高630mで右に折れ作業道を下る 分岐を左へ下ってみる

 少し下ると植林地へ入り、道のようなものがないので植林地を南東へ下って行く。下に林道が見えてくると左手から下ってくる作業道に出合う。「道があるやん」と。それを下るとすぐに右手からの谷沿いの作業道に出合い、ホッケ谷からの林道に降り立つ。結果として降りてきた支尾根の両側に作業道があるようだ。

 ここでアイゼンを外し、林道を右にとりJR蓬莱駅へ向かう。この林道は大きく蛇行しているので積雪時はショートカットできる。と言っても下手に植林地へ突っ込んでしまうと林道に出合わず時間がかかってしまうので、林道分岐地点まで我慢することにする。少し登って南尾根下降地点からの林道と合流する。13時50分だ。

ホッケ谷からの林道に降り立つ 南尾根下降地点からの林道と合流

 林道分岐地点からJR蓬莱駅までは1時間余りかかる。「15時頃には着くだろう!」と左手の植林地の中へ突っ込んで行く。林道に出合うと路面に雪はほとんどないが、その残雪にたくさんのシューの跡を見る。この跡から、彼らは数日前の積雪の1番多い時にやって来たようだ。

 途中の沢で用具を洗い、植林地を抜けた「・265」ポイントの林道分岐で左の林道へ入る。直進すると遠回りになるからだ。家が見えてきて細い道を直進し天川を渡たり、あとは別荘地のような家を見ながら下って行く。

「・265」の林道分岐で左へ 細い道を直進し天川を渡たり

 湖西道路ガードまで来て振り返り下って来た比良山系を眺める。あとはだらだらと道端にある草木の実を見ながら下って行く。志賀中まで来て再び振り返り比良の山々を見て満足したかのように、二人はJR蓬莱駅へ向かう。

振り返り比良の山々を見て







地が芽を出し、
園が蒔かれた種を芽生えさせるように、


【イザヤ 61-11】
ロウバイ