蓬莱山(権現山~小女郎峠~打見山)//比良 2014.01.18 |
小女郎峠から前方に見える蓬莱山へ向かう 雪原は心地よくシューを楽しむ |
2014.01.18 (土) 曇り時々雪 哲、道
コース: 平バス停~花折れ峠道~ドン谷権現山登山口~アラキ峠~権現山~ホッケ山~小女郎峠~△蓬莱山~ビワコバレーゲレンデ~打見山
注意:
権現山から打見山への比良縦走路は積雪時1m前後積もります。積雪量や雪質に応じてアイゼン、ワカンやスノーシューの装備が必要です。 今日は夜に新年会がある哲郎、早く帰ることができる「蓬莱山へでも行ってシューハイクするか!」と出かける。天気予報によれば15時頃から寒気がやってきて風雪が強まるということだが「遅れてもロープウェイで何とか早く帰れるだろう」と。 JR堅田駅から細川行きのバスに乗るが、天気が悪くなるという予報で登山客は少ない。権現山へ向かうのだろう花折峠口で2人降り、我々は平で降りるが、二人だけであった。「こんなの初めてや!」と言いつつバス停で準備していると、おまわりさんが心配そうにのぞいてくる。 「最近遭難が多いので気をつけて下さい!」等、長い事話し込んでしまう。「さあ出発!」と言う頃、彼はパトカーに乗って坊村方面へ向かっていく。「遭難が多いので、おまわりさんも大変なようよ!」と道子。
バス停から花折峠道の登山口へ向かうが、道に積雪がないのは久し振りである。登山口から峠道に進入するが、入口にも雪がなく少し進んでからアイゼンを付ける。バス停で雪がちらついていたので雨具を着て出発したが、どうやら大降りにはならないようだ。 入口から20mも進むと道は凍っていて、バリバリと音を立てながら歩いて行く。ドン谷の権現山登山口に来ると数名の先客の足跡を見る。人影が見えないので車でやって来た人たちであろうか、二人は足跡を追うように登って行く。
ドン谷の積雪は少なく難なく登って行くことができる。足跡を見ると皆さんノーアイゼンのようだが、一登りした斜面の道でアイゼンやワカンの跡を見るようになる。 植林地の上方に雑木が見えてくるとアラキ峠は近い。途中で2度服を調節したのでいつもより遅れてアラキ峠に着く。峠では花折峠口でバスを降りた二人の男性が休息中である。結局バスでやって来た登山者は4人と言うことになる。小休止後彼らの跡を追うように北の植林地の支尾根を登って行く。
急な植林地をザクザクと登って行く。ドン谷でユックリしていた分、休憩もそこそこで登って行く。前を行く男性のうち若い方は雪道に慣れていないようで、熟年の男性が色々と教えながら登っていたが、途中で休息のため立ち止まったので、我々は先行して権現山へ向かう。 標高910mの支尾根のピークまで来て右にとり権現山へ向かう。カラマツの林を抜けると緩やかな雪原の中をゆっくりと登って行く。後ろを振り返れば比叡山から京都北山が見えるが、天気予報通り今にも降りそうだ。
やっと登り切り△権現山に着くが、山頂には誰もいない。アラキ峠から30分、11時30分なのでほぼ予定通りである。「このところ雪が降っていないので、雪は少ないだろう」と思っていたが、雪は昨年より少ないものの予想以上に残っていて「シューで歩けそうだ!」と、山頂でアイゼンからシューに履き替える。 シューを付け終わる頃二人の男性がやってくる。熟年の方に「息子さんですか?」と哲郎、「会社の後輩です!」と返ってくる。この熟年に見える男性は結構若かったりして「いらぬ質問をしてしまった!」と後悔する哲郎。
すぐに歩き始めた彼らをまた追いかけるように歩き始める。残念ながら琵琶湖の眺望は良くないが、前方に見えるホッケ山を見ながら歩いて行く。雪は適度に締まっていてワカンでも歩けそうだが、今年初めてのシューハイク、雑木の間を心地よく歩いて行く。
ホッケ谷道下山口に着くと左手の雪原の中に簡易テントが見え、ユックリと雪山を楽しんでいるようだ。12時前なのでここで昼食とする。ホッケ谷道へ少し入ったところで雪を固めザックを下ろす。ホッケ谷道へ下って行く踏み跡はなく、ここを下っても楽しそうだが雪がしまっていてシューではしんどそうなので「新雪が積もったら・・・」と諦める。 10分で昼食を済ませるが手が痛くならないので、今日は余り寒くないのかもしれない(-4℃位かな)。ホッケ山へ登り始めるがここも雪がしまっていて難なく登って行き、山頂に立つ。ホッケ山頂からは蓬莱山が見えるが、今日はスッキリとは見えない。
ホッケ山から小女郎峠へ向かう。ホッケ山を下って雑木の尾根を右へ進み左へ曲がりながらユックリと登って行く。今日は積雪が少ないのだが、雪庇は例年通り残っている。雪庇の尾根を抜け登りきると、小女郎峠まで広い雪原が続く。
前後に人影は見えず、小女郎手前のピークまで来るとバスで一緒だった二人が小女郎ヶ池へ向かうのが見える。峠へ下って行くと右から小女郎峠道へ下って行く人声が聞こえるが姿は見えない。二人は峠から池へ向かわず蓬莱山へ向かうことにする。 この斜面は風が強いのか踏み跡はない。リフターを立て固い雪面を注意しながら登って行く。峠から蓬莱山までは緩やかなアップダウンが続き、尾根も広いので白い雪原を楽しむことができる。緩やかな鞍部には雑木が点々とあり、その間を通り抜けて行くのは気持ちよい。
雪原で休息中の二人を見るが、今日は天候が悪いということで登山客は少ないようだ。標高は1100m前後なので低木の雑木に着雪を見る。その写真を撮ろうとする哲郎は、その雑木の枝に黄色いテープを見る。そのテープはしばらく続きうんざりの哲郎、テープが切れたところからやっとカメラを取り出す。比良の縦走路は容易に歩ける尾根なのでテープは付けないで欲しいものだ。 目の前に見える蓬莱山はなかなか近づいてくれない。ピークを下りまた登り・・・、ここに来て足腰が痛くなる哲郎は小休止を入れて歩くことになる。「ふくろはぎが痙攣しそうだ!」と哲郎、久し振りのシューハイクで大股で歩いているからだろう。「私がしんどいと言うとブーブー言うくせに!」と道子。標高差50m登ったピークから蓬莱山のスキー場を見ながら最後の斜面を登り始める。
「着いた!」とロープを潜りスキー場に入る。13時20分、どうやら予定通り着いたようだ。たくさんのスキーやボードを楽しんでいる人々を横目で見ながら、フェンス沿いに下って行く。途中の金毘羅道に踏み跡はなく最近誰かが歩いた形跡はない。笹平から一登りしてリフト沿いに打見山へ向かう。
打見山山頂駅の食堂下にあるトイレ前で「時間がある!」とユックリ後始末をして、今日はロープウェイのお世話になる。山麓駅の「バレー前」からJR志賀駅までバスに乗るが、外人観光客で一杯、結局早い電車に乗れずホームで待つことになる。ぼんやりと今日登った蓬莱山を見ながら・・・・。
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