蓬莱山(打見山~小女郎ヶ池~小女郎谷道)//比良
2014.10.04


 
早朝のゲレンデに人影はなく
△蓬莱山の山頂へ向かう


2014.10.04 (土) 曇り  哲、道

行き:JR京都7;58 = JR志賀9:02- ロープウェイ駅前
帰り:JR蓬莱14:28 = JR京都


コース:
打見山山頂駅~笹平~△蓬莱山~小女郎峠~小女郎ヶ池~小女郎峠~小女郎谷道を下る~薬師ノ滝~林道終点~湖西道路下~JR志賀駅









 「比良へリンドウでも見に行こう!」と言うことになるが、今夕用事がある二人はロープウェイで登ることにする。JR志賀駅始発のバスの乗客は6名、バス停にはたくさんの登山者がいたが、彼らはツワーのようで車に分乗して目的地へ向かったようだ。

 ロープウェイの片道切符を買うと、「登山届を書いて下さい!」と、いつものように声がかかる。打見山に着くと11℃、「チョット寒い!」と半袖のTシャツを重ねて出発する。

 目の前に蓬莱山を見ながら笹平へ下って行くが、ゲレンデに人影はない。ロープウェイに合わせて観光用にリフトが動いているが、当然のように空のリフト横を通り過ぎて行く。リフトの下に観光用に植栽されたユリがまだ咲いている。

空のリフト横を通り過ぎて行く 名残のユリの花

 笹平に着くと草刈り機の音が響く。スキーシーズンを前にして作業者が手入れしている。難コースのゲレンデにある階段を登って行こうとするが、「階段はシンドイ!」と、琵琶湖側のゲレンデへ向かいユックリと登り始める。

 広いゲレンデにも人影はなく、二人は黙々とジグザグに登って行く。登るにつれ鹿のフン増えてきて、もうフンを避けることなく登ることになる。時々振り返って琵琶湖を眺めるが、天候悪くスッキリ見えない。冷たい風が吹き、二人は汗をかくことなく△蓬莱山の山頂に立つ。

天候悪くスッキリ見えない琵琶湖 二人は汗をかくことなく山頂に立つ

 時間がたっぷりあるので、山頂広場をユックリ周回する。「あんなところに小女郎ヶ池が見える!」と道子、お地蔵さんの後方に池を見る。もう何度も訪れている山頂だが、雪シーズンが多いので池を確認したのは初めてのようだ。

 P1080への取付きの様子も確認した後、小女郎峠へと下り始めリンドウ見物が始まる。下り始めると、すぐの斜面にリンドウの蕾を見つける。「あった!」と喜ぶ二人、「この先、たくさん咲いているだろう!」と期待する。

「あんなところに小女郎ヶ池が見える!」と すぐの斜面にリンドウの蕾を見つける

 最初の斜面を下り終え、草原の中足元を見ながら歩く二人だが、リンドウやセンブリは見当たらない。途中で反対側からやってくる登山者に「リンドウ咲いていますか?」と道子、「目に付きませんでした!」と返ってくる。

 いつもはスノーシューを楽しむコース、夏道を歩くのは久し振りの二人、周囲の景色を楽しみたいところだが、どんより曇って快適とは言えない。もう一山越えると小女郎峠だという斜面を登り始めると、足元にアキノキリンソウを見るようになり、「リンドウも!」と期待する。

草原の中足元を見ながら歩く二人だが 足元にアキノキリンソウを見る

 登山道にポツポツとリンドウを見るようになる。数を数えるのが面倒だとカメラに収めて行く哲郎、いずれも蕾で残念と言うことになる。「今日は曇っているからな~!」と開いたリンドウは諦めることにする。そのうちセンブリの花を見るようになり、アキノキリンソウと合わせて「これで満足しよう!」と哲郎。

 センブリやリンドウを見ながら小女郎峠へと下って行く。それでもリンドウやセンブリの数は減り、いずれも20株程度しか確認できなかった。

センブリの花を見る 小女郎峠まで草原が続く

 峠から久し振りだと小女郎ヶ池へ向かう。風が弱いところを探しながら昼食とする。後のロープウェイでやって来たのだろう、ポツポツとカップルがやってくるが、天候がすぐれないのでその数は少ない。

 まだ11時30分だが下山を開始する。ホッケ谷へ向かっても良いが、小女郎谷道は久し振りだと、そちらを下ることにする。

峠から小女郎ヶ池へ 小女郎ヶ池で昼食とする

 小女郎谷道、峠すぐの急な登山道、溝のような細いところは相変わらず歩きにくい。大雨で崩れそうなところだが、以前と余り変わらないようで安心する。道は石がゴロゴロした枯谷に変わり、しばらく下ると植林地に出合う。谷から外れるが、まだまだ急斜面は続く。

峠すぐの急な溝状の道は歩きにくい 道は石がゴロゴロした枯谷に変わり

 ここからは名残のトリカブトが続く。下って行くと、そのうち右手に谷をみるようになり谷上の細い道が続く。チョット危ないとロープ場が続く。細い道だが谷横なので、トリカブト、テンニンソウ、ミカエリソウのいずれも名残の花が続き目を楽しませてくれる。

植林地に出合うが急斜面は続く チョット危ないとロープ場が続く
名残のトリカブト 名残のテンニンソウ

 大きく折り返して谷に接すると渡渉地点は近い。この付近の谷は豪雨により少し広くなっているようだ。渡渉地点の対岸も崩れているので、少し下流を渡るようになっている。難なく渡りしばらく谷の右岸を下って行く。

 次々に花を見るが、トリカブトとテンニンソウとミカエリソウ以外の花は見当たらない。左岸への渡渉地点でオタカラコウの花を見て谷を渡る。

少し下流を渡り右岸へ オタカラコウを見て左岸へ

 左岸の道も大きく崩れたところはなく一安心、その道を下って行く。薬師ノ滝に降りて一休み、今日の滝は綺麗に見える。最後の堰堤の下で林道終点に出合う。またまた一休み、「下りで一汗かいた!」と道子は着替えるが、「駅まで後もう少しなのに!」と哲郎。

 ススキの茂った道にムカゴを探す道子だが、以前からこの道には余りなかったようだ。植林地の中急な道が続き、以前ここを登ってきて、とてもしんどかった事を思い出す。前方が開け右手に田畑を見るようになるとホットする。

最後の堰堤の下で林道終点に出合う 東屋から琵琶湖を眺め

 左手の雑木林のクサボタンやコウヤボウキ等の花を楽しみながら下って行く。東屋から琵琶湖を眺めた後、「リンドウには少し早かった!」と言いつつ、二人はゆっくりとJR蓬莱駅へ向かう。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
幾何学模様のアケボノソウ