伊吹山 / 2014.07.26


 
3合目の平原を見ながら上野登山道を下る


2014.07.26 (土) 晴れ  哲、道

行き:JR京都6:55 - 米原-8:45関が原9:15 = 山頂駐車場
帰り:伊吹山登山口16:05 = JR近江長岡16:30 - 17:42JR京都


コース:
伊吹山山頂駐車場~西遊歩道~△伊吹山~山頂から上野登山道を下る~三宮神社(伊吹山登山口)






 今年も夏の野草観察だと伊吹山へ出かける。今日の京都や滋賀の最高気温は38℃という予報、当然のように関ヶ原からのバスで出かけることにする。JRの青春切符を買い関ヶ原駅へ向かう。駅のバス停にはまだ観光客はいなかったが、次の電車でドッと降りてきて長い列ができる。それでも大垣からやって来たバスに乗ると、丁度満席で皆さん座れて出発する。

 ドライブウェイ入口には山頂22℃と表示されているが、我々が到着する頃にはもっと高くなっているだろう。10時に山頂駐車場に着く。10時から開店する食堂へ入り、早い昼食とする。涼しいデッキに出て眼下の景色を楽しみながら、伊吹そばと持参したオニギリを食べる。

 30分休憩後、西遊歩道へ向かう。「そうやった!今年からや!」と道子、今年から入山金300円が必要のようだ。

「そうやった!」と道子、今年から 入山金300円が必要

 西遊歩道を歩き始めるが、色とりどりの野草の花が目に飛び込んでこない。道端にはクサフジの青い花が続いてはいるが、赤や黄色やピンクの花が無い。「え~っ!」と言いつつ、やっと咲き始めたクガイソウを見る。

 シモツケソウは全く咲いていなくて、その株もどこにあるのか分からないほど目に付かない。「一体どうしたのだろうか、昨年はクガイソウやルリトラノオやギボウシが、遊歩道に続いていたのに!」。

ヤマホタルブクロ クサフジとクガイソウ
ヒヨクソウ イワアカバナ

 斜面の色を赤く染めるアカソも斜面を染めるほどでもなく、夏の花が遅れているのだろうか、それとも今年は数が減っているのだろうか。そんな中、色とりどりのヤマアジサイを見てホッとする。斜面の所々にピンクのリボンが立っていて、「なんだろう!」と。そのうち斜面の一部が耕され土が見えている。

 所々にイノシシが掘り返したような跡があり、これまた「何やろ?」。そのうち「お花畑再生中」の看板を見て、これらは野草減少の対策をとっているものだろうということになる。

 昨年と全く感じが異なる遊歩道、いつもよりユックリ花を探しながら歩くことになる。それでもキンバイソウはたくさん咲いていて、いつもの所にクモキリソウとヒメフウロを見て一安心する。結局今日たくさん出合った花は、キンバイソウ、クサフジ、カワラマツバとウツボグサのようである。それに足元でヒヨクソウをたくさん見たのもはじめてのようだ。

ウツボグサ イブキフウロ
ヒメフウロ キンバイソウ
コバノミミナグサ ダイコンソウ

 山頂まで登り切りトイレ休憩とする。花は少ないが観光客は例年通りで、山頂広場は賑わっている。花が少ないので、東遊歩道を下って中央遊歩道を登り返すルートは諦め、今日は山頂広場を散策し早々に上野道を下ることにする。

 三角点から斜面のオオバギボウシを覗くが、こちらも数が減り数株しか見当たらない。丁度見ごろのイブキジャコウソウを見て、上野登山道の下山口へ向かう。

クガイソウはこれから ジャコウソウは見頃

 上野登山道、9号目まではいつもツルツル滑るのだが、雨が少ないのだろうカラカラに乾いている。今日は時間も早いのだろう、登ってくるたくさんの登山者に出会う。「えっ!」と、クマモン、否クマモンの黒い被り物を着た男性に出会うが、本人も暑いだろうが見ている人も暑くなる。

上野登山道を下り始める 上野道9合目

 9合目から登山道は狭く急になる。登ってくる人は皆、今日の暑さに参っていてしんどそうである。下から団体さんが登ってくる。狭い道なので避けることになるが、ツアーだろう年齢層がバラバラで皆さんフラフラである。装備も年齢層も経験も異なる団体さん、この猛暑のなか伊吹山を登るツアーは無謀といえよう。

 ツアーの列から少し外れた所で立ち止まっているおばあさんに出会う。「大丈夫ですか」と哲郎、道子が話しかけると「ツアーでやって来たが遅れてしまった。後ろから2班がやってくる」と言っている。このコース迷うことはないが、猛暑の中、木陰の無い伊吹山登山のツアーにしては、ツアーガイドが少ないような気がする。「猛暑の時は、我々の様にバスで登って登山口まで歩いて下るツアーにしたらいいのに」と道子。

クサフジ カワラマツバ

 8合目を下った所にあるイブキジャコウソウは丁度見ごろ。この花が勢いが良いということは夏の野草はまだまだだ!」と哲郎。オオバギボウシやシシウドはまだまだで、メタカラコウだけが斜面に目立つ。

 「また秋に来なくては!」と、もう花を見ることもなく3合目へ下って行く。3合目でトイレ休憩後、すぐに1合目へと下って行く。「あ~着いた!」と15時に三宮神社に着く。

メタカラコウだけが斜面に目立つ 3合目の休憩所

 バスまで1時間、トイレで着替えて、水路で足を冷やす。1分もつけていられないほどで、冷たくて心地よい。お店で伊吹牛乳を買い水路で涼をとりながら、ゆっくりとバスを待つ二人、まだまだ暑い日は続く・・・。








地が芽を出し、
園が蒔かれた種を芽生えさせるように、


【イザヤ 61-11】
カワラナデシコ