岩籠山(市橋ルート)//若狭
2014.07.21


 
夏は谷コースが心地よい
岩籠山の市橋コース


2014.07.21  (月)  晴れ   小てつ、JOE、哲、道

交通:岩籠山市橋コース登山口駐車場まで往復車利用

コース:
・市橋コース登山口駐車場~林道終点~(市橋コース)~標高320m谷分岐で左俣~標高350m谷分岐で右俣~岩籠山から夕暮山の稜線出合~△岩籠山~インディアン平原~岩籠山直下~岩籠山から夕暮山の稜線下山口~(市橋コース)~市橋コース登山口駐車場

注意:
・岩籠山は低山ですが、市橋コースの谷沿い道は楽しめます。滑滝がたくさんあり谷を何度も渡渉するので足元はシッカリしてください。









 JOEさん、小てつさんと4人で岩籠山へ出かける。花は余り期待できない時期だが、初夏の花や秋の花の様子を伺おうということである。

 朝はスイスイと走ることができ、京都から1時間半で岩籠山市橋コース登山口の駐車場に着く。もうすでに4台の車が止まっているが、どれも福井Noである。

 朝から「暑い、あつい!」といいつつ準備して、早々に登山道へ向かう。林道は木陰になっていて涼しそうだが風がなく蒸し暑い。周囲の雑木林にはタマゴダケがたくさん生えていて、見るべき花もないので赤や白のキノコを見ながら進んで行く。林道も終わり細い登山道に変わる。

登山口の駐車場からスタート 林道も終わり細い登山道に

 登山道は谷沿いに続いていて、しばらくして右岸へ渡渉する。昨日の雨で水量が少し増えているのだろうか、滑らないように注意して渡る。谷は緩やかに登って行くのだが、この付近には滝が多くその滝を見ながら渡渉を繰り返す。

 周囲の岩肌にはもう花の終わったギボウシを「こんな所に、こんな崖に」と思うようなところにたくさん見る。

しばらくして右岸へ渡渉する 渡渉を繰り返す
小さな滝を見ながら渡渉する 大きな滑滝を見る

 市橋コースは滝や堰堤が多いが、緩やかのコースなので十分谷を楽しむことができる。とは言え夏はやはり暑くて体力を消耗するので飲水が必要となる。滝上の大岩に登ったところで小休止する。

 下山中のトレイルラン風の二人組が横を下って行くが、その一人がズルズルと滑って、一瞬「危ない!」と。でも安全なところで滑ったので、大丈夫のようだ。

滝上の大岩に登ったところで小休止 何度も堰堤を越えていく

 標高320mの谷分岐は右に急な谷を見て左俣をとる。100m進んだ標高350mの最後の谷分岐で、左俣の堰堤下を横切り今度は右俣をとる。岩籠山の稜線まではもう半ばを過ぎてはいるが、まだ標高350m、でもここから次第に登り始める。

野草観察をしながら谷を詰めて行く 最後の谷分岐は右俣をとる

 谷や谷間も次第に細くなるが雑木が綺麗で野草も多く心地よく登って行くことができる。谷が細くなって来ると何度も谷の中を歩くことになるが、それでもJOEさんは左右の崖に植物を見ると何度も立ち止まってそれを観察する。

 デジカメに忙しい哲郎は遅れてしまうが、この観察タイムのおかげで追いつくことができる。谷沿いのギボウシは消え、ヤマアジサイが増えてくる。標高も高くなってきたのだろう、色とりどりのヤマアジサイの花に4人は満足する。

谷は次第に細くなるが雑木が綺麗 何度も谷の中を歩くことになるが

 「お腹こわすほど、生ってますよ!」と小てつさん、標高500m付近から足元にフユイチゴの群生を見て、道子は何度も立ち止まってその赤い実を口に入れる。稜線までの斜面を埋め尽くすほどのイチゴ畑は見事である。

 イチゴが終わり標高600mに近づいてくると道は谷から離れ、右の巡視路を登り始める。直登ルートは落石危険で、最近は歩けないようだ。ここからジグザグの急登が始まる。プラスチックの階段があり巡視路と分かる。

道子は何度も立ち止まって赤い実を ここからジグザグの急登が始まる

 「ここだ、ここや!」と毎度の様にJOEさんがスズメバチに刺されたポイントと巣の位置の報告が始まる。12分登って岩籠山と夕暮山の稜線に着く。ここに「立派や、金がかかっている!」と、金属製の新しい標識を見る。

 駐車場から120分、予定通りの時間であるが、同行していたグループは遅れているようでなかなかやってこない。今日は夕暮山はPASSし左の岩籠山へ向かうことにする。

岩籠山と夕暮山の稜線に着く 金属製の新しい標識を見る

 稜線から南の横道へ降りて行き、山頂へ向かう。昨年秋に来た時は、すぐに山頂へ着いたと思っていたが、見る花もなく暑いので今日は長く感じる哲郎、「山頂はまだ!」ということになる。やっと山頂への分岐に着き、一登りして△岩籠山の山頂に立つ。

 日が射して少し暑いが風が良く通るので、ここで昼食とする。毎度の様にJOEさんがブタ汁を作ってくれ、「美味しい!」と頂くことになる。小てつさんはラーメン、オニギリの哲郎と道子、ブタ汁が加わって豪華な昼食となる。食べ終わる頃、遅れていた登山者が次々にやってくる。

横道が今日は長く感じる哲郎 一登りして△岩籠山の山頂に立つ

 昼食後はインディアン平原へ向かってみる。南の小ピークへ登ると東方に草原が広がり、そこにポツンと大きな岩を見る。草原を下って岩の上に登り展望を楽しむ。と言っても今日は少し霞んでいて日本海もすっきり見えてはくれないので、早々に引き上げることにする。

草原を下ってインディアン平原へ 岩の上に登り展望を楽しむ

 12時05分、下山を開始する。夕暮山の分岐まで戻り再び市橋コースを下り始める。帰りも谷の崖に茂るアキギリやダイモンジソウを細かく観察するJOEさん、秋が待ち遠しいようだ。

 今日は虫もいなくハチに追われることもなく快適な歩きができた4人は、満足げに駐車場へ向かう。

タマゴダケ タマゴダケ








山は上がり、谷は沈みました。
あなたが定めたその場所へと。


詩篇 【104-8】
オオバキスミレ