桑谷山(西尾根~東峰~久多峠)//京都北山
2014.12.03


 
久多集落の後方に比良山系の武奈ケ岳(右)と釣瓶岳(左)
P801の鉄塔から望む


2014.12.03 (水) 曇り 哲、道

行き:北大路駅前バス停 8:02 - 能見口バス停
帰り:能見口バス停 14:27 - 北大路駅前バス停
コース:
能見口バス停~長戸谷口~西尾根取付き~P804~△桑谷山(西峰)~東峰~P801~久多峠~フカンド谷口~コウンド谷口~能見集落~能見口バス停


注意:
◆桑谷山西尾根に道はありません。細い尾根なので迷うことはありませんが軽い藪漕ぎがあります。左右の谷に下ると危険なので十分注意してください。







 桑谷山へ出かけてみる。今日は「バスの最終便では寒くなる!」と14時30分頃のバスを予定する。平日の広河原行きのバスは空いていて、鞍馬を過ぎると数人の乗客となる。大布施付近で-2℃、能見口で0℃と今日は冷え込んでいるようだ。

 能見口バス停で降り、橋を渡り東へ能見方面へ歩き始める。風が冷たく着込んでいても汗をかかない。10分足らずで長戸谷口に付き林道の橋を渡る。

能見口バス停を後にする 長戸谷口に付き林道の橋を渡る

 橋を渡ったすぐ左手の支尾根が桑谷山西尾根の先端である。今日はここから登ることにする。植林の中をお邪魔して急斜面を登って行く。小さくジグザグに登って行くと右手にネットを見る。このネットに沿って登って行くことになる。

 登るにつれ低木の雑木が増えてきて歩きにくくなるが、40分登ってやっと標高650mの桑谷山西尾根に乗る。急斜面を終え「ホッ!」として、小休止後東尾根を歩き始める。

橋を渡り左手の支尾根を登る 標高650mの桑谷山西尾根に乗る

 雑木の尾根が続く。踏み跡はないが難なく歩くことができ、細い尾根なので迷うことはない。緩やかに登って行くと標高700m付近から尾根は東へ向く。そのうち尾根は広くなり心地よく歩くことができるが、それは長続きはせず又少し登ることになる。

そのうち尾根は広くなり 心地よく歩くことができる

 こんなことを繰り返していると足もとに杉の幼木が茂ってきて歩きにくくなる。しばらく軽い藪漕ぎが続くが、緩やかな尾根なので難なく歩くことができる。足元にアスナロの木を見るようになると山頂は近い。前方にピークらしい山容を見て藪の中を一登りすると、長戸谷分岐に出て、すぐに△桑谷山(西峰)に着く。

アスナロの気を見るようになると 藪の中を一登りすると
長戸谷分岐に出て △桑谷山(西峰)に着く

 11時30分、寒いせいだろう予定より30分早く着いたようだ。このまま東峰へ向かい桑谷へ下ると、1時間以上バスを待つことになるので、久しぶりだと久多峠へ下ってみることにする。久多峠へ下るのは13年振り、コースタイムが分からないので登山地図を出し確認する。

 西峰からだと2時間半かかるとあるので、二人は昼食も取らずに歩き始める。桑谷山は双頭山なので東峰へは一旦下ることになる。ネット沿いに下って行くと今朝積もったのだろう葉の上に薄い積雪を見る。

 足元が濡れ滑りやすいので注意しながら下って行き、一登りすると東峰に着く。ここは休むことなく久多峠へと下って行く。久多峠への道は、「たしかアスナロがたくさん茂っていた!」と哲郎、「階段がたくさんあった!」と道子、それ以上は思い出せない二人である。

葉の上に薄い積雪を 東峰から久多峠へと下って行く

 5分も下ると鉄塔に出合う。もともとこのルートは関電の巡視路である。鉄塔からの見晴は良く、東方に比良山系の武奈ケ岳や釣瓶岳を見る。一望して下りに入る。予想外に緩やかな道が続き、「こんなとこやった?」と思う頃、尾根は細くなり小ピークを過ぎると目の前に急坂を見る。そこにはロープがあって、「やれやれ!」と言いつつ道子は下って行く。

5分も下ると鉄塔に出合う 目の前の急坂にロープを見る

 周囲にシャクナゲの木を見るので、何処も【シャクナゲ=急勾配】と言うことになる。急坂が終わると、嘘のように緩やかな尾根に変わる。再びP801で鉄塔に出合い、右下に久多の集落を見る。後は植林地の中をだらだらと下って行き眼下に久多峠を見る。

P801の鉄塔で小休止 久多峠に着く

 12時35分、峠に着き小休止、△桑谷山西峰から約1時間で降りたことになる。バスには間に合いそうだが昼食はバス停に着いてからにする。峠道を下り始める。緩やかに下って行く道だがアスファルト舗装なので足にくる。

 下りきると右手にフカンド谷への林道分岐があり右手に見て通り過ぎる。能見への道は植林地の中緩やかに下って行き、能見川を右に左にと見ながら川沿いを歩いて行く。コウンド谷口まで結構遠くて、「まだかまだか!」となかなかたどり着かない。

フカンド谷への林道分岐 植林地の中緩やかに下って行き

 やっとコウンド谷口に着き「やれやれ」、ここからは良く歩いている道なので一安心する。一人も出会わない能見集落、年々寂しさが増してきているように思われる。やっと朝取付いた長戸谷口に着きバス停へ急ぐ。

 13時35分、能見口バス停に着く。久多峠から丁度1時間である。下りだから速く歩けたのかも知れない。もう日が陰って寒いので日の当たる所で遅い昼食とする。

能見集落、年々寂しさが増してきて 寒い中、心温まる花を見る

 やって来たバスは当然ガラガラ、「今日は速足で歩いたので疲れた!」と道子は早速眠りに入る。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
冬枯れの中ヤドリギだけが勢いよく