皆子山(東尾根シューハイク)//北山
2014.02.11


 
「山頂+2mや!」と皆子山山頂に立つ


2014.02.11 (火曜・祝) 曇り   小てつ、JOE、哲、道

交通:平バス停まで往復車利用

コース:
平バス停~お寺(トイレを借りる)~お墓(東尾根作業道取付き)~P837~P941~寺谷道出合~△皆子山 ⇒ピストンで下る~平バス停

注意:
◆皆子山東尾根、積雪時は50~100cm積もります。雪質に応じてアイゼン・ワカン・スノーシュー等の装備が必要です。
◆2013年の台風で皆子山谷コースは大きく荒れてきて橋も流出しています。コースが安定するまで谷コースには初心者だけで行かないようお願いします。









 今年の冬は雪が少ないので諦めていた皆子山シューハイク、「雪が積もったようだ}と、小てつさんJOEさんと出かけることにする。

 途中を過ぎて花折れ峠へと登って行くが路面に積雪はなく「皆子山、積もっているだろうか?」と心配する。花折トンネルを抜けると山々に雪を見て、「まずまずや!」と一安心する。

 平バス停横の駐車スペースに車を止め、バス停小屋で準備する。バス停小屋の前には雪が積もり入口をふさいでいるので「これだったら大丈夫だろう!」と皆子山に決定する。まだ8時過ぎ、車でやって来たのでバスより2時間半早いスタートとなる。

バス停小屋で準備する 安曇川沿いに進みすぐの橋を渡る

 安曇川沿いに進みすぐの橋を渡るが、毎年のように老いた犬が迎えてくれる。民家の前を通り寺へと登って行くが、シューをはくほどの積雪ではなく難なく歩くことができる。

 お寺の外にあるトイレを借り、お墓の横から作業道を登って行く。作業道が谷に出合ったところで左の植林地の中を登って行く道をとる。道と行っても積雪でハッキリしないが、道と思えるところは窪んでいるのでわかる、そこに2,3日前のトレースが残っているのでそれに沿って登って行く。

民家の前から寺へと登って行くが お墓の横から作業道を登って行く

 植林地は30~50cmの積雪、「ツボ足で登って行きましょう!」とJOEさん、シューはお預けとなる。デジカメを撮る時手袋を外すためか、今日は最初から指先が痛い哲郎、「二枚重ねているのに!」と指先をたたきながら登って行く。

 一登りすると左手に雑木が続く細い尾根に乗る。この尾根を少し登ったところで「服の調節や!」と小休止するが、ツボ足が苦手な道子は「シューの方が早く登れるようよ!」と提案し、ここからシューで登ることにする。

植林地を登り始める 雑木が続く細い尾根に乗る

 細い尾根、所々に急斜面があるので、そこは小さくジグを切って登って行く。この付近には先日のトレースが残っているが、「急斜面ではトレースの上は歩きにくい」と哲郎は新雪の上を登って行く。

 標高700mを過ぎると上方が明るくなってきて、登るにつれ緩やかな雑木の尾根に変わる。しばらく右手に植林が続くが左手の雑木林が広がってきて心地よい景色が広がってくる。

シューで尾根を登り始める 左手の雑木林が広がってきて

 右手の植林が終わると積雪も深くなり、雑木の中を雪を楽しみながら歩くようになる。今まで続いていたトレースが消え「もう雪に満足して、ここで引きかえしたのかな?」と小てつさん。4人はバラバラに歩きたいところを歩き、シューハイクを楽しむ。

シューハイクを楽しむ

 尾根は北へ向き、一登りすると西に変わり、植林の中を歩いて行くと尾根が小広くなったP837に着く。ここから北へ細い尾根を登って行き、標高850mを過ぎたところで尾根は西に向く。北方が開けた尾根で小休止しながら比良山系を望むが、北風が強く早々にスタートする。P941に近づいてくると積雪もさらに深くなる。

北風が強く早々にスタートする 積雪もさらに深くなる

 P941から西へ弾むように鞍部へ下って行く。新雪が深いのでシューでも心地よく下ることができるのだ。ここから山頂までは西向きの尾根が続き、毎年のように雪庇ができる。鞍部を一登りすると尾根の上は北風が強く、風速10m以上あると思われる風は雪を舞い上げて、これが顔に当たり痛い。

 JOEさんと小てつさんは持参していた目出し帽をかぶり難なく歩き始める。哲郎と道子はフードを立てるが頬に砂のような雪が当たり、痛いのを我慢して歩く。「業務用の安いものがあるよ!」と小てつさん、二人は「目出し帽を買おう!」ということになる。

P941から鞍部へ下って行く 雪深い尾根は心地よい

 そうそう、哲郎と道子のサングラス、今日も持参できず小てつさんの予備のサングラスを借りることになる。こんな地吹雪の時はサングラスがなければ進めないようだ。「地吹雪の時は、1.にグラス、2.に目出し帽」と哲郎。

 左手に植林が続くようになると地吹雪も治まってくる。「木に着いた雪、こんな形は北山では珍しい!」と小てつさん、その木の間から琵琶湖が見える。少し登った小ピークから南方に見える比叡山や琵琶湖を望みながら小休止する。

木の間から琵琶湖が見える 小ピークから南方を望む

 山頂へ歩き始める。植林と雑木の境を登って行き、寺谷コースの下降点を過ぎると南からの尾根に出合う。右(北)にとり雑木の間を縫っていくとすぐに山頂に着く。

 「道子さん一番乗りどうぞ!」と小てつさん、でも雪深いので道子は進めず、JOEさんに先導してもらう。「山頂+2mや!」と言うほど毎年のように山頂にできる雪庇の上に登り比良山系を望むが、ここも風が強いのですぐに「昼食にしよう」と西尾根へ進むことにする。

南からの尾根に出合う JOEさんに先導してもらう

 西尾根を進んで皆子谷の源頭へ向かうが、強烈な地吹雪が続き「だめだ!」とあきらめ、すぐ左手の谷へ下ることにする。こちらも皆子谷の源頭の一部だが小さい谷である。小さい谷が幸いして風がほとんどなく、「ここで昼食や!」と足場を固め腰を下ろす。

 JOEさんは毎度の様に豚汁を作り、毎度の様に「ありがとうございます!」と美味しく頂く。哲郎は小てつさんが用意してくれたラム酒入り紅茶を美味しく頂くが、「チョット足りない!」と持参したウィスキーを補充する。丁度日が射すようになり、目の前に広がる雪原を楽しみながらランチタイムを楽しく過ごす。

地吹雪強い西尾根は諦める 雪原で昼食とする

 昼食も終わり下山を始める。山頂から続く我々の登って来たトレースは地吹雪に寄り薄くなってきている。雪が深いので、今日はシューで下山することにする。寺谷分岐から下り始めるが、天候も回復して目の前にクッキリと比良山系や琵琶湖を眺めながら下りに入る。

 少し下ったところで登ってくる3人連れに出合う。時間からしてバスでやって来たのだろうか。「バスでやってきても、まだ12時過ぎなので山頂を折り返しても16時前の帰りのバスに間に合うだろう」と哲郎。P941までは地吹雪が続く。

目の前にクッキリと比良山系 P941までは地吹雪が続く

 P941まで来ると棒に赤いリボンのついたマークを見る。そのマークが要所要所に立っていて、きっと先ほどの3人組のマークのようだ。GPSのチェックポイントなのか、帰路確認用のマークなのか分からないが、帰り道で回収していくのだろう。

 木にテープを巻く人もいるが、そんなテープは回収されずに残ってしまい景観を損なうし木が枯れてしまう。木にグルグルとテープを巻く人は、これを見習ってほしい。哲郎から一言:「木に直接テープを巻くと木が枯れてしまうのでやめてください!」「植林にテープを巻くのはやめてください!」・・・・あれ、二言やったか!。

 帰りも快適な歩きが続き、天候の回復で木々の間から周囲の山々を見ながら下って行く。標高700mが近づいてくると植林地の急斜面の下りが待っている。

棒にリボンのマークはGOOD! 雑木の雪景色を楽しみながら

 最初はシューで下って行くが、途中でシューからアイゼンに履き替えることになる。「折角の雪!」と哲郎だけはシューを履いたまま新雪を駆け下り、お墓まで降りてみんなを待つことにする。

 山頂から90分で下り、バス停に戻り後始末をする。ユックリと後始末をして帰路に着くが、まだ2時、スイスイと走り京都へ向かう。








地が芽を出し、
園が蒔かれた種を芽生えさせるように、


【イザヤ 61-11】
冬枯れ