皆子山(小野谷峠~西尾根~東尾根)//北山
2014.11.15


 
皆子山東尾根は植林が多いコースだが
所々で紅葉を楽しむ


2014.11.15 (ド) 晴れ   哲

行き:北大路駅前 8:02 - 小野谷口バス停 (京都バス)
帰り:平バス停 15:59 - JR堅田 = JR京都駅
コース:
小野谷口バス停~小野谷~小野谷峠~大見三叉路~電柱【オゴシ 84】~皆子山西尾根出合~松谷峠~(P926~△皆子山~P941~P837~墓~平バス停

注意:
・小野谷口から小野谷峠までは、谷筋が荒れてきていますが歩くことができます。途中で踏み跡は消えますが本流を詰めて行くと小野谷峠手前で登山道に出合います。
・皆子山西尾根は歩きよい尾根ですがハッキリした道はありません。分岐がたくさんあるので間違わないよう地図や磁石で確認してください。







 「今日は低山の紅葉を楽しもう!」と小野谷口から大見町へ出かけ、帰りは皆子山西尾根に取付き東尾根を下って平へ降りることにする。道子が昨夜遅かったので、今日はて哲郎一人で出かけることになる。

 広河原行きの京都バスに乗る。今週も一杯だが何とか座って「やれやれ」の哲郎。雲取山へ向かう団体さんが花背高原前で降り、車内に空間ができる。小野谷口バス停で降りる。

 バス停近くは日が当たり、今日は4℃と冷え込んでいるので日を受けながら準備する。バス停から東に舗装道があり、これが小野谷峠への道である。早速車止めを跨いで進入していく。「何故こんなところに?」と思うほどの広い道である。少し進むと分岐に出合うので、峠へは右手の谷沿いの道をとる。

車止めを跨いで進入していく 峠へは右手の谷沿いの道をとる

 広い道は谷沿いに続く。この先にはワサビ試験場跡があるが「近い!」という記憶とは反対に随分と歩くことになる。左上には先ほどの立派な道が続く。1Km歩くと建物が見えてきて、そのゲートに「杉品種試験専用林道」とあるので、この道がそうなのだろう。

 ゲートを通り抜け黄葉したメタセコイアを見ながら進んで行と林道は左上へ登って行くが登らずに直進する。最後の建物の奥にワサビ栽培試験田跡があり、そのネットの横を歩く。

1Km歩くと建物が見えてきて 最後の建物の奥にワサビ栽培田跡が

 山裾とネットの間を進んで行くと、ネットが終わる頃目の前に流木の山を見る。左手の谷筋から流れ込んできたのだろう。その木や土砂の上に踏み跡があり、その塊を越えて行く。

 谷沿いの道に変わると目の前に倒木の山を見る。「これは進めない」と思うところは丁度渡渉地点で、左岸に渡る。しばらく植林地の裾を歩き右岸へと渡り返す。

目の前に流木の山を見る しばらく植林地の裾を歩き

 左岸の道を進んで行くと、そのうち道はハッキリしなくなる。いくつも出合う谷分岐は本流を辿り、両岸にある踏み跡を探しながら、道がなければ谷の中を、南東へ進んで行く。しかし上流に行くほど荒れてきて、谷分岐も増えてきて、このコースは経験者で無いとスムーズに進行できなくなる。

道はハッキリしなくなる 道がなければ谷の中を

 でも地形図でもあれば、小野谷峠を目指して南東へ進めば迷うことはないだろう。谷を詰めて行くと右岸の斜面の黄葉を見るようになる。最後は消えていた登山道が右岸に現れる。随分と荒れてきた小野谷だが、「これくらいが面白い!」と哲郎、谷を十分楽しんで小野谷峠に着く。

植林地が開けてきて明るくなり 谷を十分楽しんで小野谷峠に着く

 予定より少し遅れ、急いで大見へと歩き始める。植林地を抜けると右手に湿地帯を見ながら小さな谷沿いを歩く。ここは哲郎のお気に入りの風景の一つで「やはり秋が良い!」と。左右の紅葉を楽しみながら下って行くとススキ原に出合い、ススキを抜けると花背峠からの道に出合う。

「やはり秋が良い!」と ススキ原に出合い

 道を左にとり大見三叉路へ向かう。大見の里山風景を楽しんで三叉路に付き小休止する。三叉路から北へ向かい皆子山西尾根の取付きを探す。西尾根へは前坂峠手前の電柱【オゴシ102】から登ると作業道があり分かりよいのだが、チョット遠回りなので、今日は一番近い支尾根から取付くことにする。

 地形図を見ながら谷沿いを歩いて行くとすぐに木の橋を見る。そこが今日の取付き地点である。ここは電柱【オゴシ84】の傍である。

すぐに木の橋を見る 電柱【オゴシ84】の傍である

 橋を渡ると作業道は谷沿いに続いているが、この先の状態が分からないので、予定通り目の前の左の支尾根から取付くことにする。最初は急勾配、ケモノ道を探しながらゆっくりと登って行く。

 30mも登ると少し緩やかになりホットする。植林地中を登って行くと標高780m付近で前回電柱【オゴシ92】から登って来た支尾根と合流する。もうここまで来るときつい登りはない。

目の前の左の支尾根から取付く 緩やかになった植林地を登る

 標高差50mも登れば南からの支尾根に出合い北へと登って行く。尾根は狭くなり低木が増えて、その間を抜けるように進んで行くと皆子山西尾根に出合う。

 もう12時前だが、尾根は風が通り寒いので先へ進むことにする。西尾根は皆子山まで緩やかなので心地よく歩くことができる。しかし尾根の紅葉は終わっていて左右の谷を覗くことになる。

南からの支尾根に出合い 皆子山西尾根に出合う

 小さなアップダウンを繰り返し東へ進んで行く。途中で何度も分岐に出合い、テープが勝手に付けてあるので迷い込まないよう注意が必要だ。分岐に出合ったらチョット地形図を出せば迷うことはない。

 一登りしてP926に着く。ここから少しだけ北へ向き支尾根の途中で直角に東へ下るのだが、チョット分かり難いところである。でもこの西尾根は最近歩く人が増えたようでシッカリした踏み跡ができていて、踏み跡を辿って行けばよい。また前方に見える山頂を目標とすれば迷うことはないだろう。

尾根の紅葉は終わっていて P926に着く

 ここから山頂までは尾根が広がりシダの枯れた草原となっている。積雪時はみんなでスノーシューを楽しんでいるところだが、この冬の雪はどうだろうか?。草原が終わり一登りして△皆子山に着く。まだ12時45分、西尾根に取りついた松谷峠から50分で来たことになる。

シダの枯れた草原が広がる △皆子山に着く

 チョット遅くなった昼食、朝買ったオニギリを食べながら比良山系を眺めていると、「前を失礼!」と一人の女性が比良山系の写真を撮りに来る。グループでやってきているようだ。今度はツボクリ谷を登って来たという2二人組がやってくる。朝9時出発と言うから、あの荒れた足尾谷を通って4時間でやって来たので、足尾谷も少しは落ち着いてきたのかも知れない。

 山頂から平まで1時間チョット、早く下山しても」と思いつつも山頂にいてもすることもないので腰を上げる哲郎、13時10分に下山をはじめる。

シダの枯れた草原が広がる △皆子山に着く

 寺谷分岐で皆子谷を登って来たという二人組に出合い、P941で7名の団体さんに追いつき、・・・・結局今日は13名に出合い、「皆子山で、こんなにたくさん出合った記憶はないな~」と独り言。

 植林地を抜けた雑木林では、丁度見ごろの紅葉を目にし「来てよかった!」と思ってしまう。ユックリ下って来たが14時40分には安曇川に着く。バスまで80分、とりあえず川に降り用具を洗い着替えする。

今年は紅葉が綺麗、平周辺 皆子山東尾根取付きはお墓

 結局、時間つぶしは「杣道」、のぞいてみるとお客さんで一杯、でもテーブルに着くのは哲郎一人、皆さんお買いもののようだ。久しぶりにおかみさんがいらして、会話を楽しみながらお酒を頂く哲郎、旦那さんはたくさんの買い物客さんの対応に忙しい。

 途中降って来た雨に「高島しぐれよ!」とおかみさん。北山では「北山しぐれ」と呼んでいるが、この辺は北山ではなく安曇川沿いなのだろうと思ってしまう哲郎。

 雨も上がりバス停で、山頂で一緒だった7人のグループと共に定刻にやって来たバスに乗りJR堅田駅へ向かう。

武奈ケ岳から蓬莱山/皆子山の山頂から望む







主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
「立派やな~!」と見いる哲郎