如意ヶ嶽 // 京都東山
(新田川~池ノ谷地蔵~藤尾神社)
2014.04.26


 
大文字山裏にある新田川は道が残っていて
静かな散策を楽しむことができる


2014.04.26 (土) 晴れ  哲、道

行き:三条京阪8:10 - 地蔵谷(京阪バス)
帰り:JR山科13:47 = JR京都


コース:
・地蔵谷バス停~南400m新田川口~林道分岐で川の左岸~谷分岐~滝横~建設資材置場~・308~・371~池の谷地蔵/薬草園~南すぐの谷を登る~如意ヶ嶽航空施設前~迂回路~航空施設前舗装道~標高440mガードの切れ目(送電線直下)から下る~林道出合~鉄塔45~(関電巡視路)~谷沿いの林道~藤尾神社~琵琶湖疏水散策路~JR山科駅








 今日は夕方から家族で食事会と言うことで「遠出はできないな~」と。結局大文字山周辺を散策することにする。「地形図によると大文字山の裏に新田川があり、途中で林道が切れ破線になっている。ここは面白そうだ!」と新田川から池ノ谷地蔵へ向かい如意ヶ嶽から関電巡視路を探索して山科へ下ることにする。

 三条京阪から比叡平行きのバスに乗り「地蔵谷」バス停で降りる。一緒に降りた男性は比叡アルプスを登るため、バス停直ぐの支尾根へ消えていく。

 バス停で準備を済ませバス道を引きかえすように南へ下って行く。5分も歩くと左手に谷間が見えてきて林道入り口のようなところを見る。入口からは林道があるようには見えないが、車止めやロープが張ってあり、それを避けるように進入する。右手の建物には「京都消費者住宅事業協同組合」とあるが、現在機能しているかどうかは分からない。

地蔵谷バス停付近の新緑 林道があるようには見えない
車止めの間を進入 右手の建物には

 建物の裏まで進むと新田川に出合うが、川も林道も随分と荒れていて手入れされていないようだ。川沿いの林道を歩き始めると林道は大きくえぐられていて、もう車は通れないようだ。

 斜面に群生する緑色の花を見るが、花後のショウジョバカマ?のようだ。ここは大文字山の裏なのだが、周囲の景色は深山の林道を歩いているように感じる。

建物の裏まで進むと新田川に出合う もう車は通れないようだ

 「なかなか、いいところだ!」と言っていると、目の前に川の側壁は鉄板で補強され、コンクリートで補強された川底を見る。この付近の山は白川砂でできているようなものだから、脆いのかも知れない。

 林道分岐に着き進路を確認するため小休止する。地形図によると右(南)は行き止まりなので左をとるようだ。そこに橋があり「この道やろか?」と思案していると、「標識がある!」と道子。その小さな標識には右や左は「×」で橋を渡らず真ん中を進むようになっている。

 地形を見直すと、林道は新田川の左岸にあるので、橋を渡らなくてもいいのだが、その道が見当たらない。左岸を少し進んでみると重機が放置してあり、その先に立派な道を見る。「地形図通りや!」と哲郎。

補強された川を見る 標識には右や左は「×」で
道はないが川の左岸を進む 重機の先に道を見る

 周囲の雑木の新緑を見ながら心地よく歩いていると、前方で道が消え大きな送水管が見えてくる。橋が流されたのだろうか送水管だけが残り、倒木を避けながらその横を進んで行くと対岸に道を見る。対岸の道に這い上がってまた歩き始める。(ここだけ道が消えている)

道は消え大きな送水管が見えてくる 道に這い上がってまた歩き始める

 道が削り取られ細くなっているところもあるが、心地よく歩くことができる。谷分岐に着き、本流の右俣をとる。前方にピンクのミツバツツジが見えてきて「綺麗だ!」と言っていると、足元が荒れてきて大量の漂流物のゴミを見る。その中に塩ビのパイプやロープや青い波板の破片等人工物が混じっていてチョット興ざめする。川の上流に人が住んでいるからだろうが、これは頂けない。

道が細くなったところもあるが 漂流物のゴミを見て興ざめ

 地形図ではこの付近は破線表示になっているが、予想に反して立派な作業道が続く。所々道は崩れていて倒木も邪魔をするが、危険を感じるところはなく難なく歩くことができる。

 そのうち前方に植林が見えてくる。左手に数mの滝を見ながら登って行き倒木を抜けると、前方にフェンスと建物が見えてくる。

滝横を登り 倒木を抜ける

 新田川の散策もここで終わり、「どこから通り抜けるのやろか?」と建物に近づいていく。建物までくるとフェンスとの間に道があり通り抜けることができ、「やれやれ」の二人。

 建物の周りは大きく散らかっていて「川の汚れの原因はここにあるようだ!」と哲郎。この建設資材置場を抜けると、道が続いていて広い盆地に出る。

建物の周りは大きく散らかっていて 建設資材置場を抜けると道が続いていて

 道を真っすぐに進んで行く。前方から車がやってきて立ち上る砂埃が治まるまで待つことになる。グランド入口まで来ると舗装道にかわり前方からやって来た車に丁度間に合い「やれやれ!」。・308ポイントを過ぎると少しずつ登り始める。

 車が次々にやってきて「この行き止まりの道に、どこへいくのやら?」と思ってしまう。だらだらと登って行くと三叉路(・371ポイント)に着く。

グランド入口まで来ると 三叉路(・371ポイント)に着く

 この道は前回歩いた比叡平から池ノ谷地蔵へ向かう道で、右にとる。途中出合う皇子山への分岐は右にとり南へ少し登って行くと池ノ谷地蔵に着く、10時20分。駐車場の桜は満開で、チョット早いがここで昼食とする。

 折角だからと昼食の前に広い野草園を一回りすることにする。野草園なので春の野草が咲き乱れているというような光景はなく、「春の野草観察は植物園の方がいい!」ということになる。駐車場に戻りベンチを借りオニギリを食べていると、前の家のイヌさんは今日も我々の食事をジ~と見つめている。

駐車場の桜は満開で、昼食とする 満開のシャクナゲ

 昼食後は如意ヶ嶽へ向かう。今日のもう一つの目的は「如意ヶ嶽から関電巡視路を探して藤尾神社へ下る」である。まず如意ヶ嶽へ登るのであるが、地形図によると池ノ谷地蔵の南から支尾根を登って行く破線が記されているのでこれを探す。結局見つからないので引き換えし、池ノ谷地蔵の南すぐの谷間にある踏み跡を登ることにする。

 植林地の中の踏み跡はシッカリしていて谷間を登って行く。マークもありこの道は良く歩かれているようだ。途中倒木があるものの難なく登って行くことができ、標高差60m登って尾根道に出合う。

池ノ谷地蔵の南すぐの谷間にある踏跡 標高差60m登って尾根道に出合う

 この道は予定していた破線の道より如意ヶ嶽に近く、すぐ左手に航空施設の建物が見える。ここは山頂施設を迂回する分岐の直ぐ手前である。二人は迂回路へ進み航空施設の東側の舗装道に出る。

 航空施設前の広場では男たちがビールでも飲んでいるのだろう暖かい日を受けながらくつろいでいる。二人は舗装道を右にとり関電巡視路の下降点へ向かう。標高440m、送電線の下まで来るとガードレールが切れていて、「ここだろう!」と哲郎、ガードレールに「三井寺・皇子山→」の落書きを見る。

航空施設の東側の舗装道に ガードレールの切れ目から

 この道は急坂ではあるがシッカリした道で、見晴が良く山科の市街地や音羽山方面が良く見える。良く踏まれた道を下って行くと分岐に出合う。小さな標識は三井寺方面は左となっていて踏み跡も左へ続いている。

地形図の道は真っすぐ支尾根を下っているので、ここは真っすぐ下ってみる。踏み跡は消えるが道の跡を見る。支尾根を下って行くと予定通り林道に降り立つ。

見晴が良く山科方面が 予定通り林道に降り立つ

 ここから下の林道へ下る道を探して林道を右に進んでみるが分からず、結局次の鉄塔ポイントまで林道を下ることにする。林道を引き返しながら北へ進む。林道は大きく蛇行してから再び南へ下って行くのだが、この折り返し地点で関電巡視路のマークと道を見る。「途中であった分岐の道はここへ出てくるのかな?」と。またこの折り返し地点から東へ進んで行く林道を見る。「この林道は地形図になく、この先どうなっているのやら?」とまた宿題が残ってしまったようだ。

 林道を下って行くと送電線に出合ったところで林道から少し入ると、鉄塔No45に出合う。予想通り南へ下って行く巡視路があったので、これを下ることにする。

折り返し地点で関電巡視路マーク 鉄塔No45で予想通り巡視路があり

 巡視路は谷間を下って行き、10分で藤尾神社へ向かう谷沿いの林道に降り立つ。12時45分だ、予定より少し遅れているのでチョット急ぎ足で神社へと下って行く。途中テープがある分岐を見ては「ここにはどこから下るのやろか?」と宿題も増えたようだ。

 藤尾神社に着き、横の谷に降り用具を洗う。13時00分、「少し遅くなった!」と急ぐことにするが、春の花が道端に続きそれを覗き込んで観察する。

藤尾神社への林道に降り立つ 藤尾神社

 道子はいつの間にか傘を出し日傘としている。琵琶湖疏水口に進み、桜も終わったひっそりとした散策路を二人はJR山科駅へ向かう。








主が声を出すと、
水のざわめきが天に起こる。
主は地の果てから雲を上らせ、
雨のためにいなずまを造り、
その倉から風を出される。


エレミヤ書 【10-13】
アケビの雌花・雄花