如意ヶ嶽(毘沙門堂~雨神社~藤尾神社)
2014.06.28


 
如意ヶ嶽から三井寺への古道は緩やかで心地よい


2014.06.28 (土) 曇り    哲、道

行き:JR京都駅7:45 = JR山科駅
帰り:JR山科駅13:47 = JR京都


コース:
◆JR山科~毘沙門堂~毘沙門堂駐車場~林道入り口~鉄塔~雨神社分岐~藤尾神社・大文字山の古道出合(大文字山側が崩壊)~分岐出合~如意ヶ嶽分岐~雨神社分岐~雨神社~池ノ谷地蔵~如意ヶ嶽~ガードの切れ目~三井寺分岐を左~標高390m鉄塔出合~P408南~藤尾分岐~鉄塔No44~林道出合~藤尾神社~JR山科









 今日は夕方から娘のJAZZ LIVEに出かけるので、先週と同じく近郊の山へ出かけることにする。「如意ヶ嶽に宿題があった!」と雨神社から如意ヶ嶽へ向かう。

 JR山科駅前はいつも賑わっているが、JR高架下の小さなトンネルを北へ抜けると、一変して静かな住宅地に出る。東へ歩き、すぐの分岐を左へとると洛東高校グランド横の川沿いの静かな道を歩くことになる。

 道は疏水に出合い、通りに出合うと左にとり毘沙門堂の門前に出る。門前から左の道を進むとすぐに毘沙門堂駐車場への道が分岐しているので、右の道を登って行く。

JR高架下の小さなトンネルを北へ 毘沙門堂駐車場への道へ

 駐車場に着き準備する。今日の気温は25℃程度と高くはないが湿度が高く、この駐車場へ登って来ただけで汗が噴き出してきたので、飲料水が足りないだろうとここの自動販売機でお茶を補給する。

 準備していると次から次へと車がやってきて少年が降りてくる。この奥のグランドで野球の練習があるようで、どの子もお母さんが大きな車で送ってきている。ここのチームに入るには、車が必要のようだ。準備も終わり駐車場前の道を北へ向かう。5分も歩かないうちに林道の入口に着き右へとる。

駐車場前の道を北へ向かう 林道の入口に着き右へとる

 駐車場だろうか広場があり奥へ進んで行くと林道が見えてくる。道は広く緩やかに尾根を巻きながら登って行く。疎林の中、林道は緩やかに折り返しながら登って行くので苦にならない。入口から15分登って最初の鉄塔を見る。次の鉄塔No42を過ぎると道が細くなってくるので、ここまでの道は林道ではなく鉄塔設置用の道なのかも知れない。

尾根を巻きながら登って行く 鉄塔No42を過ぎると道が細く

 道は細くなりシダが増えてくるが、道はまだまだシッカリしている。標高300mを過ぎると尾根もだんだん広くなってきて目の前が開ける。丁度地形図上で等高線が広がって道が消えたところであろうか、道は踏み跡に変わるが難なく歩ける。登って行くうちに尾根も狭くなってきて東へ向いたすぐのところで支尾根の分岐に出合う。

広くなってきて目の前が開ける 道は踏み跡に変わるが難なく歩ける

 ここが雨神社への分岐点である。真っすぐ進めば尾根伝いに藤尾へ向かう。雨神社へは左へ折れ支尾根を登って行く。ここに標識はないものの、余り頂けないがここの木にペンキで落書きがしてあったり、木に「雨神社→」と刻んであるのを見る。標高差10mも登るとP381に着き北へ延びる尾根を見る。

雨神社へは左へ折れ支尾根を登って行く 落書きを見る

 P381からは約1Km雑木の細い尾根が続き心地よく歩くことができる。雑木も所々適当に間伐され手入れされているようだ。この尾根は雨神社まで緩やかに登って行くのでハイキングに向いているようだ。尾根沿いに看板が立っていて、周辺の林は「里山リニューアル事業整備森林」とある。

里山リニューアル事業整備森林 雑木も手入れされているようだ

 少し下って四辻に出合う。左右の道は藤尾神社から大文字へ向かう道だ。雨神社へは左の大文字方面へ進めばよいのだが、すぐのところで斜面が崩れていて通れないので、この分岐は直進する。少し登って小さな支尾根に乗ったところで左からの道に出合う。踏み跡がある道は何処からやって来たのか分からないが、この道を左にとる。

藤尾神社から大文字への道へとらず直進 つぎの分岐を左へ

 すぐに如意ヶ嶽からの道に出合い、これまたすぐに雨神社への分岐に出合う。このまま真っすぐ尾根道を進むと大文字山へ行くことができる。「薬草園に何か咲いているかな?」と二人は右に下って雨神社から池ノ谷地蔵へ向かってみる。

 雨神社から池ノ谷地蔵までは林道を歩くことになる。林道は緩やかに下って行くが、ガスが出てきて今にも降りそうだ。池ノ谷薬草園の駐車場に着き薬草園を覗いてみるが、咲いているのは「アジサイだけのようだ!」「昼食には少し早い!」と如意ヶ嶽へ向かうことにする。

雨神社から池ノ谷地蔵へ向かう 池ノ谷地蔵への林道は緩やかに

 池ノ谷薬草園の南すぐの谷間、ここが如意ヶ嶽への近道である。早速植林地を登って行く。足元の踏み跡がハッキリしてきているので、この2か月間にたくさんの人が通ったようだ。途中倒木があるが難なく登ることができる。谷間を詰めて行き標高差60m登ると如意ヶ嶽山頂の西詰の雨神社からの道に出合う。

池ノ谷薬草園の南から如意ヶ嶽へ 如意ヶ嶽山頂の西詰に出る

 如意ヶ嶽山頂は航空施設で通れないので、目の前の右下に下って行く迂回路を進む。グルリと迂回して如意ヶ嶽山頂の東詰の舗装道に出る。まだ10時30分だが、「雨が降らないうちに!」とここの広場で昼食とする。

 20分の昼食休憩のあとは舗装道を東へと下って行き、標高390mにあるガードレールの切れ目を目指す。舗装道を歩くのだが、この付近は航空施設があるためか、雑木が多く緑を楽しめる。山頂から数分下って目的のガードレールの切れ目に着く。前方に琵琶湖が見えているので当分雨の心配はなさそうだ。と言っている間に道子はもう下り始めている。

舗装道を東へと下って行き ガードレールの切れ目に着く

 しばらく送電線の下の急斜面を下って行く。樹木が刈り取られているので、ここから山科方面の展望も開ける。急坂を5分下って目的の分岐に着く。

 前回は直進して藤尾神社へ向かったが、今日はこの三井寺への道を進み、途中にあるだろうと予想する分岐から藤尾神社へ向かってみることにする。何処にどんな分岐が待っているのか、低山散策だが面白い。

「←三井寺」 分岐を左へ三井寺への道へ

 この道は下ることなくほぼ水平に植林地を巻いていく。当初予想していた南にある林道の折り返し点への分岐があると思っていたが、そんな道は見つからなかった。途中であった支尾根に関電巡視路のマークがあったので、この支尾根を下って行くのであろうか?でもそれは宿題とし、今日は支尾根を越え三井寺への道を進んで行く。支尾根を超えたところで小さな標識を見る。

今日は支尾根を越え三井寺への道を 小さな標識を見る

 時々北側に車道のガードレールを見ながら道は東へ向かうが、決して下って行く様子はない。そのうち送電線の鉄塔に出合う。地形図で確認するとP408西の送電線のようだ。鉄塔横を通り再び森へ入って行く。途中の北の皇子山への分岐を通り過ぎる。

 ガードレールの切れ目からまだ30分しか歩いていないのだが、もう1時間以上歩いたような気がする。それは東へどんどん進んで行けど標高が全く下がらないからだろうか。このまま南への分岐が無ければ三井寺まで行くことにする。しばらく歩いて左手に変な標識、右手に関電巡視路のマークを見て、そこにやっと南への道がある分岐に出合う。

古道は鉄塔横を通る 左手に変な標識/ゴルフ場の警告やろか

 分岐の赤い関電巡視路のマークに「藤尾→」を見る。「やれやれ」とやっと目的の道にであったようだ。二人は早速右にとり藤尾へと下って行く。植林地の中、急な下りが続く。途中で左へ下って行く道を見るが、これは分岐の標識の落書きにあった車道への道のようだ。でもここは真っすぐ尾根を下って藤尾へ向かう。途中出合った看板によると、この植林地は別所国有林とある。

関電巡視路のマークに落書き この植林地は別所国有林とある

 支尾根を下る急斜面が続く。道はシッカリしているが古道という感じがしないので、この道は関電巡視路として作られたのだろうか。標高300mをきり鉄塔No44に出合う。地形図で確認すると林道までもう少しのようだ。「あっ!見えた!」と下に林道が見えてくる。三井寺への古道分岐から30分で下ったことになる。林道に降り立つと藤尾神社までは300mである。

鉄塔No44に出合う 林道に降り立つ

 前回この林道を歩いた時、「この尾根を登って行く道は何処へ行くのだろう?」と思っていたので、ここに降りてきて、今日は宿題を2つ解決できたようだ。。

 丁度12時である。まずまずの時間だと二人は藤尾神社へ向かう、いつものように神社横の谷に降り用具を洗い後始末をする。今日は梅雨の合間の散策であったが、雨にも合わず「良かった!」と二人はJR山科駅へと歩き始める。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
民家の塀にアジサイが続く