大見尾根~寂光院道~翠黛山 //北山
2014.01.03


 
「今年は雪が少ない!」と言いつつ
大見尾根の雪を楽しむ


2014.01.03 (金) 晴れ   哲郎・道子

行き:JR京都駅8:02 - 花背峠バス停
帰り:大原バス停15:40 - JR京都駅


コース:
花背峠バス停~杉峠~和佐谷峠~百井青少年キャンプ場~R477~寂光院道分岐~(寂光院道)~天ヶ岳分岐~シャクナゲ尾根分岐~焼杉山・翠黛山分岐~△翠黛山~(分岐を2度左へとる)~寂光院~大原バス停

注意:
・翠黛山から寂光院へ下る場合は途中2度出合う分岐を左にとり最後は階段を下ります。最近この道は余り歩かれていないようで最後の分岐から踏み跡が薄くなっています。分岐を間違っても大原方面へ下りますので心配は要りません。
・大見尾根、積雪時は50cm~1m程度積もるのでワカンやスノーシュー等装備が必要です。









 今年も年始は大見尾根に出かけ、北山の積雪状態を確認することにする。北大路駅前バス停から広河原行きのバスに乗る。まだお正月、乗客は少ないが登山者が10人乗っていて、皆さん山がお好きなようだ。

 団体さんは「百井別」で降りたので天ヶ岳かナッチョだろう。でも軽装の人もいたので「積雪深いと、どうなんだろう!」と思ってしまう。でもその心配はなさそうで、車窓から見る山々の雪は少ない。どうやらお正月には積もっていないようだ。

 バスはチェーンを装着することもなく花背峠に着く。峠の温度計は南側2℃、北側1℃と暖かい(昨年は-6℃だった)。大見尾根入口を伺うが積雪は少なく残念と言うことになる。すぐに歩き始めるのだが、「滑る!」と道子、結局入口に戻ってアイゼンを付けることになる。

雪のない花背峠 植林が切れても雪は少ない

 入口付近は植林の大木がありいつも積雪が少ない。ガリガリと歩く音だけ立派に響く。植林が切れ雑木に変わったところから積雪を期待するが、やはり少なく今年の雪はこれからのようだ。お地蔵さんのある杉峠を過ぎると北風が強くなるのだが、今日は風もなく暖かい。足元の雪も少なくスイスイと進んで行く。日がよく当たるところでは路面が現れていて、こんなに雪が少ないのは近年見たことがない。

 チロル小屋があった広場の屋根には20cmの積雪を見る。(昨年は40cm、一昨年は80cm)。今年は雪景色を眺めることもなく歩き続け、すぐに和佐谷峠に着いてしまう。

日がよく当たるところでは路面が 屋根には20cmの積雪を見る

 和佐谷峠から右の植林地を下ってキャンプ場へ向かう(標識あり)。植林地の斜面は雪が少ないと歩きにくいので、ユックリと下って行く。すぐに小さな谷に出合い少し下ると林道終点に着く。

和佐谷峠からキャンプ場へ 植林地を下る

 林道に雪は少ないがアイゼンを付けたまま歩くことにする。余りにも少ない雪、途中で植林地を下り林道をショートカットする。いつも通り抜けるキャンプ場のサイトに着くがここも積雪20cm程度、「少ないな~」と言いつつカマド場へ向かう。

 カマド場にある水場の蛇口は凍ることもなく凍結防止の水が流れている。カマド場の作業台にも雪がなく、なにやら早春の雪解けの風景を見ているようだ。まだ10時過ぎ、積雪少なくいつもより1時間以上早いが昼食とする。

キャンプ場も積雪少なし カマド場へ向かう

 ユックリの昼食も終わり、予定通り寂光院道へと出発する。まだアイゼンを付けたままだが、国道477号線に出て外すかどうか決めることにする。国道に出ると積雪少なくアイゼンは不要だが、日の当たらない峠道は凍結しているので二人は外さずに百井峠へと登って行く。

キャンプ場を出発する R477を百井峠へと登って行く

 標高700m付近で左の寂光院道をとる。少し登った尾根の鞍部から天ヶ岳へとほぼ水平な巻道が続いている。この道はいつも深い雪に悩まされるが、ここも雪がなくスイスイと歩くことができる。

 植林が終わり雑木に変わると道は雪に覆われるが、その量は少ない。そのうち左手遠くに雪を被った比良の山々を木々の間から見るが「蓬莱山どれだけ積もっているやろか?」と。

寂光院道へ(天ヶ岳標識あり) 雑木に変わりやっと道に雪が

 展望台へ上がることもなく、天ヶ岳へ寄ることもなく、ただひたすら寂光院道を進んで行く。「11月3日に外します」と書いてあるボーイスカウトの標識はそのまま・・・・。天ヶ岳分岐を過ぎ植林地に出合う頃雪が消えるので、ここでアイゼンを外すことにする。

 岩場を下ると再び穏やかなユリ道が続く。道端のシャクナゲの木にはたくさんの花芽が付いているので、今春の天ヶ岳のシャクナゲは賑わうことだろう。

分岐から天ヶ岳に寄ることもなく シャクナゲの木にはたくさんの花芽が

 「もう着いた!」とシャクナゲ尾根への分岐を過ぎる。でもまだまだ大原までは4Kmあるのだが、緩やかなユリ道が続き心地よく歩くことができる。植林地のネットに出合い伐採地を抜けると大原はもうすぐだ。

シャクナゲ尾根への分岐を過ぎる ネットに出合い伐採地を抜けると

 12時30分、焼杉山分岐に着く。焼杉山へは左へ登り、大原への寂光院道は真っすぐに下って行くのだが「今日は早く着いた!」と右の翠黛山へよってから大原へ下ることにする。翠黛山へは20年振り?どんな山だったのか全く覚えていない。

 道はシッカリしているものの余り歩かれていないようだ。皆さん金毘羅山から翠黛山へ進み大原へ直接下っているので、この道を利用する人は少ないようだ。素朴な疎林の道が続くが、やたらとテープが多く気に入らない哲郎。最後は数10m登って翠黛山に着く。

分岐を右にとり翠黛山へ 翠黛山に着く

 山頂広場の木に赤い実を見る。「これソヨゴとチョット違うな~」と哲郎、「幹の写真も撮ったら!」と道子、幹が黒く葉の様子が違うのを見る(葉に鋸葉があり、波打っていないのでクロソヨゴのようだ)。

クロソヨゴ ソヨゴ

 翠黛山から東へ寂光院へと下ることにする。この道は良く歩かれているようで踏みこまれている。しばらく東から南へと雑木の緩やかな支尾根を下って行く。道が南へと下り始める頃、東の支尾根を下る分岐に出合う。真っすぐ南へ下るシッカリした道は野村別へと下るようだが、今日は「←寂光院」の標識に従い左へ進む。

雑木の緩やかな支尾根を下って行く 「←寂光院」の標識に従い左へ進む

 数分東へ進んで行くと小ピークの大岩に突き当たる。大岩で道が消え「えっ!どっち?」と思ってしまうが、ここは大岩を乗り越える。乗り越えると目の前に標識を見て、遠くに大原の家々を見る。「標識は大岩の手前にも付けるべきや!」と哲郎。

ここは大岩を乗り越える 目の前に標識を見て

 支尾根を下って行くと再び分岐に出合う。分岐は二分していて迷うところだがマークは左へと谷へ下っている。過去の記憶もないので哲郎は地形図を出して確認する。右の尾根道は大原温泉方面に下っているようなので、今日は左の寂光院への谷道をとる。

 谷と言っても流れはなくただ窪んでいるところである。そのうち道はハッキリしなくなるが谷筋を下って行けばよい。道はケモノ避けフェンスに出合うので、扉を開け通過すると長い階段を下るようになる。お墓の裏に出て左に巻いて行くと再び階段に出合い、橋を渡ると寂光院に着く。

 橋を渡ったところに昔からハイキングコースの標識があるが、最後の下りの踏み跡が薄かったので、翠黛山から寂光院へは余り歩かれていないのかもしれない。皆さん途中の分岐から野村の別れや大原温泉宿の近くに降りているのかしら?。

道はケモノ避けフェンスに出合う 階段を下る
橋を渡ると寂光院に着く 橋には登山口の標識

 14時50分、ユックリ散策したので遅くなってしまったようだ。寂光院まえにあるトイレで着替え、大原バス停へ向かう。今年は暖かいお正月、例年になくたくさんの観光客に出会う。大原の里にも雪はなく「暖かいな~!」と。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
ノリウツギのドライフラワー