ポンポン山(出灰~不動谷西尾根)//西山
2014.06.21


 
不動谷西尾根の途中からから作業道を下ると
不動谷右俣の谷分岐へ降り立つ


2014.06.21 (土)  曇り   哲、道

行き:JR高槻駅北バス停7:51(高槻市営バス) - 出灰
帰り:出灰バス停13:02 - JR高槻駅北バス停


コース:
・出灰バス停~電柱【出灰13】~川を渡り小さな谷口へ~小さな谷の右岸の支尾根を登る~出灰不動尊からの尾根(不動谷の西尾根)出合~標高520m作業道分岐を左~不動谷右俣出合~標高495m谷分岐~中央の支尾根を登る~P605からの作業道出合~東海自然歩道出合~△ポンポン山~出灰道(道子)~出灰BS南東尾根(哲郎)~出灰バス停

注意:
◆不動谷西尾根は危険なところはないがコース選定が必要です。また不動谷右俣に道はなく、小さな滝がたくさんあります。これらは【初心者危険コース】です。初心者だけで出かけないようお願いします。









 今日は夕方から用事がある二人、こんな時は比叡山なのだが、「ポンポン山に宿題が残っている」と出灰へ出かけることになる。

 JR高槻駅北バス停から二料行きのバスに乗る。工事中の新名神の高架をくぐると周囲は緑一色、バスから緑の谷間を楽しむことができる。でも途中に採石場がいくつもあり道路や草木も真っ白に染まる。「こんなとこ、歩いて通れへんで!」と哲郎。採石場を抜けると山々の緑がよみがえってくる。

 数名の登山者とともに出灰バス停で降り、バス待合所で準備する。出灰川沿いに歩き始めると山裾にホタルブクロ、咲き始めたアジサイがみずみずしい。「もう梅雨なんだ」と思ってしまうが今年は雨が少ない。

アジサイが咲く出灰川沿いを ホタルブクロ

 毎年のように石垣に咲くサボテンの花を見る。ちょうどそこの主人に出会ったので、いろいろと立ち話をする。サボテンの話のあとはササユリの話、以前他の住民から「昔この周辺にたくさんのササユリが咲いていた」と聞いていたのでササユリについて尋ねてみる。

 「菖蒲園を作るときに、山の斜面が真っ白になるほど咲いていたササユリは、町の人がやってきてみな持ち帰った」「菖蒲園は2~3年で植え替えが必要で手入れが大変、もう作業者がいなくて閉園になった」と。「この周辺の山裾に咲いていたササユリはイノシシが食べつくしてもう咲いていない!」とご主人。。

 二人はなくなったササユリに「もったいないな~」と。目の前にきれいにい咲いているサボテンを再び見てから先へと歩き始める。

ザクロの花 サボテンの花

 バナ谷(バガ谷)口を過ぎ集落を抜けると出灰川沿いを歩くことになる。すぐのところで電柱【樫田177】を見る。次の電柱【出灰 13】のガードレールが切れたところから出灰川に降りる。ここには何故かロープが張ってあり、道子はそれを使って急斜面を下り出灰川に降り立つ。

電柱【出灰 13】 道子はロープを使って急斜面を下り

 川床が平らな所をジャブジャブと渡ると、目の前に小さな谷口を見る。これが目的の谷で、その右岸へ上がる。前回はこの谷を200m進んで左に折れ支尾根に取りついたが、今日はこの谷口から直接支尾根の先端を登ってみることにする。

出灰川をジャブジャブと渡る 小さな谷の右岸へ上がる

 支尾根までは標高差5~60m登ることになる。登っていくと勾配はきつくなり低木の雑木が邪魔をして歩きにくい。やっと緩やかな支尾根に乗るが「谷からの方が楽やった!」ということになる。

低木の雑木が邪魔をして歩きにくい やっと緩やかな支尾根に乗るが

 この支尾根を北東へ進むと、すぐに出灰不動尊からの尾根(不動谷西尾根)に出合う。標高390m付近である。右にとりこの尾根を登っていく。

 細い尾根で迷うことはなく素朴な疎林の尾根を楽しみながらユックリと歩いていく。この尾根には作業道だろう古道が残っていて、ところどころで溝状の道を見る。

素朴な疎林の尾根を楽しみながら ところどころで溝状の道を見る

 緩やかな尾根を心地よく登っていくと、標高520m付近で分岐に出合い、尾根から左下に下っていく道を見る。今日の宿題は「この道がどこに降りていくか?」である。さっそく左の道を下っていく。

 緩やかに下っていく道はハッキリしているが、左下に谷の音を聞くようになると道は細くなり、谷が見えてくる頃道は消える。薄い踏跡をたどって下っていき不動谷右俣に降り立つ。

標高520mの分岐を左へ 谷が見えてくる頃道は消える

 谷に降り立って前方を見ると、いつもの谷分岐(標高495m)を見る。「予想通りやった!」と、これで宿題は片付いたようだ。10時15分、時間に余裕があるのでポンポン山へ向かうことにする。谷を詰めていっても良いが倒木が心配なので、いつものように谷分岐の中央の支尾根を登っていく。

いつもの谷分岐(標高495m)を見る 谷分岐の中央の支尾根を登っていく

 急斜面を標高差50mも登ると緩やかになり、支尾根を詰めていくとP605からの作業道に出合う。道を右にとりポンポン山へ向かう(左が高くなっているので要注意)。ここも疎林の細い尾根、心地よく緩やかに登っていくと東海自然歩道に出合う。

ここも疎林の細い尾根を心地よく 東海自然歩道に出合う

 分岐を左にとり山頂へ向かう。10分あまり歩いてポンポン山の山頂につく。まだ11時なのでたくさんの人で埋まるほどではないが、次々に登ってくる人、降りていく人と忙しい。風が涼しいベンチに座り二人は昼食とする。

 昼食休憩も早々に切り上げ13時02分出灰発のバスに間に合うように出発する。哲郎がザックをさわっていた1~2分後歩こうとすると道子がいない。慌てて東海自然歩道を駆け下りて探すがいない。再び山頂へ向かうがいない。

 「どこへ行ったのだ!」と再び東海自然歩道を走る哲郎、携帯はつながらない。こんなところで「ウロウロしていたらバスに間に合わない」と出灰BS南東尾根分岐まで小走りに進んでいく。分岐に道子の姿は見えないので。「出灰道」の登山道を下ったのだろうと哲郎も出灰へ下ることにする。そんな時道子から携帯が入り「今、出灰道を下っている!」と。結局二人は別々の道を下ることになる。

ポンポン山の山頂に着く 出灰BS南東尾根への分岐

 「やれやれ!」と一安心の哲郎は東海自然歩道を後にして、駆けるように支尾根を下っていく。植林地が見えてくると出灰は近い。支尾根が北へ向くと尾根は細くなり緑のネットが見えてきて右下に出灰集会所が見えてくる。

 支尾根の先端まで下り集会所の横に降り立つ。東海自然歩道から35分で降りたことになる。12時20分、バス停に向かい後始末のためバス停手前で川へ降りていくと、道子が先に用具を洗っている。

尾根は細くなり緑のネットが見えてきて 集会所の横に降り立つ

 「あ~やれやれ!」と、汗がふき出る哲郎はしばらく川沿いで涼をとる。時間は十分にあったので急いで降りなくてもよかったようだ。着替えを済ました哲郎もバス停へ向かう。

 「今日は降らなくて良かった!」と、定刻にやってきたバスに乗り帰路につく。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
マルバマンネングサ