ポンポン山周辺の山里散策//西山
2014.09.27


 
外畑にある西京都変電所
「ゴー!」と不気味な音を立てている


2014.09.27 (土) 晴れ   哲、道

行き:高槻駅北バス停 7:51- 出灰(高槻市営バス)
帰り:善峯 15:24 - JR向日町(阪急バス)


コース:
出灰バス停~せせらぎの里~ポンポン山出灰道登山口~大原野森林公園出灰入口~中畑バス停~中畑回転場バス停~西京都変電所~外畑小塩山登山口~大原野森林公園入口~東海自然歩道出合~杉谷~善峯バス停








 我が家では秋に毎年のようにムカゴ御飯を味わっている。「今年はまだや!」と道子、今日はムカゴ採りに出かけることになる。JR高槻駅北バス停へ向かい7:51発二料行きのバスに乗る。神峰山口で数名のグループが降り、出灰で4名降りる。

 出灰バス停で準備、否準備と言っても今日は山に入らないので、ストックを取り出し虫除けを噴霧しすぐに出発する。出灰川沿いを歩き始めるが、いつも見る白い花はまだ咲いていない。集落に咲いていたフジバカマは見当たらず、道端にあったムカゴも見当たらない。

バス停から右へ 出灰川沿いを歩く

 集落を抜けてもムカゴは見当たらず、随分と道端が清掃されているようだ。せせらぎの里を過ぎてもムカゴは見当たらず、コンクリートで綺麗に整備された川岸を見て、「これではムカゴは無理や!」と。

 ツリフネソウで埋まっていた小さな谷口に花はなく、ムカゴも見当たらないうちに、とうとうポンポン山出灰道の登山口に着く。こんなことは初めてなので、この先ムカゴがあるかどうか心配だが、予定通り中畑へ向かうことにする。

綺麗に整備された川岸を見て ポンポン山出灰道の登山口に着く

 「あっ!あるある!」と道子、やっと電柱に巻きついた蔓にぶら下がっているムカゴを見る。今日最初の収穫タイム、粒の大きいものだけを採る。まだまだムカゴ御飯には足りないが、この先希望が見えてきて「やれやれ」と、垣内の集落を抜けて行く。

 人里を離れると、川辺にツリフネソウの群生をみて、フェンスに大量のムカゴを見つけ、二人はゆっくりとムカゴ採りを楽しむ。

 大原野森林公園出灰入口に着く。以前はこの周辺でアキチョウジやジャコウソウをたくさん見ることができたが、今は何も咲いていない。浄水場を過ぎると谷間も狭くなり、チョット暗い植林地の中を歩くことになる。

 途中に休憩所があり、いつも汚くて休憩する気にはなれなかったが、今日はスッキリと掃除されていてビックリ!。休憩所の先にあるボタンクサギの群生を覗くが、こちらは数個の花を見るだけで残念と言うことになる。「日当たりが悪くなったのだろうか?」と哲郎。

ツリフネソウの群生をみて 今日はスッキリと掃除された休憩所

 どうも今日は花に恵まれていなく、この先が思いやられる。橋を渡ると左手に前回流谷林道から降りて着た古道を見る。そこを過ぎると再び開けてきて、前方が明るくなる。日も当たってきて「チョット暑い!」と道子は傘を取り出し、斜面の植生を観察しながら中畑へ向かう。

 田んぼでは丁度稲刈りをしていて秋を感じる、朝早くからご苦労さんです。足元に赤や白のゲンノショウコが続き、小川にはたくさんの魚がざわついている。中畑の田畑を抜けるとバス通りに出合い、左に見える中畑バス停へ向かう。丁度中畑回転場で折り返してきたバスが高槻へと帰って行く。

斜面の植生を観察しながら中畑へ向かう バス通りに出て中畑バス停へ向かう

 ここに「中畑地区農業改良センター」という立派な建物があり、その前のベンチを借り早い昼食とする。最近この建物のトイレはカギがかかり利用できず、頭上には防犯カメラにと、物騒な時代になって来たものだ。

 丁度11時に昼食を終え、中畑回転場方面へ歩き始める。川辺や山裾の空地でムカゴ採りや野草観察をしながらユックリと進んで行く。中畑周辺の野草は例年通り咲いていて一安心、中畑回転場からは亀岡へ抜けずに右にとり外畑へ向かうことにする。

中畑バス停から中畑回転場方面へ 中畑回転場からは右にとり外畑へ
ボタンクサギ ツリガネニンジン
名残のカワミドリ アカバナ

 中畑回転場バス停には新しい標識も増え、この周辺を楽しむハイカーも増えてきたようだ。一登りして峠を越えると京都市、少し下ると左手にキノコ販売所がある。昨年も買って食したが、味がどうだったかは余り記憶にない。でもチョット覗いてシイタケを買うことにする。

 昨年は「これは料亭へ卸していてマツタケより美味い!」と言っていたが、そばにご主人がいる今日は「私、そんなこと言った?」と、とぼけるおかみさん。「どれにしますか?」と聞かれるので「料亭用!」と答える哲郎。そうすると栽培ハウスの奥から分厚い大きなシイタケがやってくる。

 荷物にはなるが、近所へのお土産としてたくさん購入、結局哲郎が持って歩くことになる。「ゴー!!」と不気味な音を立てている西京都変電所を見ながら外畑の集落へ向かう。道端で栗拾いをする人をみるが、ポリ袋一杯にして満足そう。ここは標高が高く、今が丁度満開のヒガンバナを見て外畑集落へ入る。

フジバカマ 彼岸花を見て外畑へ

 田の畔にたくさんのシシウドを見て、「今年はシシウドだけが元気に咲いている」と言っていた小てつさんの話を思い出す。小塩山外畑登山口を過ぎると集落を抜け、道は山間に続いていく。野草観察をしながら歩いて行くと大原野森林公園入口に着く。

 急げば13時24分のバスに間に合うが、「いつも、ここから小走りや!」と道子、今日はゆっくりと散策を楽しみながら歩くことにする。東海自然歩道に出合うと山間が開けてきて明るくなり、野草を見ながら、山々の緑を楽しみながらゆっくりと歩いて行く。

シシウド アキノキリンソウ
サクラタデ アキチョウジ
ヤブマメ コウヤボウキ

 杉谷でポンポン山から下りてきたグループと共に善峯へ下って行く。我々二人は途中で山道を下って行くと、彼らを追い越したので、この山道は近いということになる。

 善峯駐車場のシャカ岳登山口に着き、谷へ降り用具や靴を洗う。バスは今出たところなので、バス停でのんびりと次のバスを待つことにする。








主が声を出すと、
水のざわめきが天に起こる。
主は地の果てから雲を上らせ、
雨のためにいなずまを造り、
その倉から風を出される。


エレミヤ書 【10-13】
ジャコウソウ