武奈ケ岳(御殿山~イブルキノコバ~ダケ道)//比良 2015.10.03 |
紅葉の始まったホツツジを楽しみながら 西南稜から武奈ケ岳へ |
2015.10.03 (土) 晴れ 哲、道
コース: 坊村バス停~明王院登山口~P849~見晴台~△御殿山~ワサビ峠~西南稜~△武奈ケ岳~イブルキノコバ~八雲ヶ原~比良ロッジ跡~北比良峠~ダケ道~大山口~イン谷口バス停 先週行かなかった武奈ケ岳へ出かける。爆弾低気圧も通り過ぎ台風一過のごとく好天に恵まれているが、出町柳バス停で朽木行きのバスを待つ人はいつもより少ない。それでも満員で1台で出発する。 坊村で降りいつものようにユックリの準備、最後の出発となる。明王谷の橋の手前で遭難者の情報提供依頼のビラを配っているTさんの家族に出会う。メールを頂いているので捜索状況について色々と情報を頂く。レスキュー隊が人の立ち入らないところを重点的に調べているが見つからないので、登山者が気を配って歩いても見つからないだろう。 話をしていると武奈ケ岳へ登るのが申し訳なく、長池南方のシメン谷やエゴ谷方面へでも行こうかと思ったが、詳細な地図が無いので今日は諦め予定通り武奈ケ岳へ向かうことにする。もう10分も話し込んだだろうか明王院方面に人影はなく、我々も橋を渡り登山口へ向かう。
登山口から登り始めるが、遭難者の事が頭に残り、ただ黙々と登って行く。そのうち、もう休息を取っているグループに追いつき先行する。次々に先行者に追いつくので、今日の登山スピードは速いのかも知れない。標高690mの支尾根の小ピークに着き小休止、P846の尾根へと登り始める。 もう葉は黒ずんでいるが、足元のトリカブトの花を見て、標高の高いところでは綺麗に咲いているだろうと期待する。急斜面のジグザグの登り、先行者が詰まってきて前方にたくさんの登山者を見る。途中に鈴なりのナメコを見るが、もうカチカチで誰も手にする人はいなかったようである。
P846のある主尾根に乗るが、今日は息切れすることはなく・・・、涼しくなったからだろうか。ここからしばらく緩やかな尾根が続き、夏道分岐から右の巻道をとる。心地よい雑木の中を進んで行き、哲郎がトリカブトの谷と呼んでいる谷筋を登り始める。 そこで大群生ではないが綺麗に咲くトリカブトを見て、もう二人はトリカブト鑑賞に満足したようである。谷の半ばで右の支尾根へと登って行くと、ゴツンと木の枝で頭を打つ哲郎、以前もここで打ったことがあるような気がすると。
支尾根を登って見晴台に着く。今日は展望が良く群生するトリカブトの向こうに京都北山の山々を望む。小休止も終わり御殿山へと歩き始める。背の低い雑木の中を快適に登っていると、もう下ってくる人に出会う。「私は暑いのが苦手なので!」といい通り過ぎていく。 10時50分に御殿山に着く。出発時の15分のロスを考えれば、まずまずの歩きだったようだ。山頂にはたくさんの人が展望を楽しんでいるが、二人はすぐにワサビ峠へと下って行く。いつもワサビ峠で昼食としている二人だが、「今日は山頂でお昼としよう!」と先へ進んで行く。
紅葉し始めたベニドウダンのトンネルを抜け西南稜へ登り始めると、足元にたくさんのセンブリの花を見る。「ここにも、ここにも!」と、昨年ほとんど見かけなかっらセンブリの花、「こんなにあるのか!」と思ってしまう。 リンドウやアキノキリンソウもチラホラと目に付くようになり、写真をとる哲郎・・・、二人は随分と遅れてしまう。次々と姿を現すセンブリとリンドウ、「ここに咲いている!」と道子が叫ぶたびにカメラを向ける哲郎、他の登山者には迷惑なことだろう。
ホツツジも紅葉が始まり「随分と紅葉していて、今年は早いな~!」と道子。「うんうん!」と、うなずく哲郎。二人ともピンク系のサングラスをしているので、サングラスをとると「な~んだ、例年通りや!」と言うことになる。 西南稜最後のピークを登り山頂へ向かっていると、前方から何やら見たことのあるカップルが・・・、近づいて行くと「K先生ご夫妻や!」と道子。こちらもサングラスの2人で分からなかったようである。色々と話は弾むがお急ぎの二人、残念だが話を切り上げ別れることにする。 山頂にはたくさんの人、好天で見晴も良く、長い間展望を楽しんだり昼食を取ったり、皆さんの足は止まっている。山頂は一杯なので北稜へ入った所の岩陰で昼食とする。
「今日は15時25分のバスで帰ろう!」と道子、二人はノーマルコースで下山することにする。イブルキノコバへ向かうが、まだまだたくさんの人が登ってきて、溝状の道は渋滞する。コヤマノ岳分岐を過ぎると綺麗な雑木が続き心地よい。イブルキノコバからススキの八雲ヶ原に着く。 ススキの横を下って行き、草原でリンドウやセンブリを見ながらしばらく秋を楽しむ。「そろそろ」と、今日はゲレンデ跡を登り比良ロッジ跡への道を登ってみる。稜線まで来ると「こっちの道の方が楽や!」と道子。「そうや!」と思う哲郎だが、そう思うのは涼しくなったからかも知れない。
南にとり北比良峠へ向かう。峠ではたくさんの人が座ってのんびりと琵琶湖の展望を楽しんでいるが、二人にはそんな気はなく、すぐにダケ道を下って行く。黄葉がまだのダケ道、見るべきものもなく、ただ足元の石ころを注意しながら下って行く。 大山口に着き用具を洗い、顔も洗ってサッパリする。イン谷口バス停に着くと、皆さん点々と座ってバスを待っている。定刻に近づいてくると皆さんゾロゾロと並び始めるがバスがやってこない。定刻を過ぎてもやってこないバス、皆さんのんびりとバスを待っているが、せっかちな哲郎はバス会社に電話することになる。
「国道で事故があり動けない!」と言うことであった。今日はたくさんの花を見て満足の二人は、やっとやって来たバスに乗り、帰路に着く。
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