半国高山(杉坂口~供御飯峠~岩谷林道支線)//北山
2015.01.31


 
吹雪の中、供御飯峠から半国高山へ向かう


2015.01.31 (土) 雪   哲、道

行き:JR京都7:50 - 杉坂口
帰り:小野郷12:53 - JR京都駅


コース:
杉坂口バス停~供御飯峠取付きの林道分岐~林道分岐~供御飯峠~標高530mピーク~P534~作業道出合~作業道終点~△半国高山ー作業道終点~岩谷林道出合~岩戸落葉神社~小野郷バス停

注意:
半国高山は低山ですが積雪時は登山道が分かり難いので注意してください。









 随分と山行きの間隔があいてしまった哲郎と道子、「今日は足慣らしだ!」と近郊の山へ出かけることにする。「周山方面は雪が全くない!」と小てつさんが言っていたので、「半国高山へ行ってみよう!」と言うことになる。

 JR京都駅7:50発の周山行きのバスに乗る。立命関係者の乗客が少なく今日はガラガラ、「学生たちは、もうお休みなのやろか?」と哲郎。バスが高雄へと登る頃から雪がちらついてくる。今週は暖かい日が続き、この周辺の山々の雪は融けているはずだが、今朝積もったのだろうか屋根に雪を見る。

 杉坂口バス停で降りると大粒の雪が舞い、二人は急いでバス停前の階段を下り橋の下へと急ぐ。雨の降る時はいつも橋の下で準備するのだが、吹雪は吹き抜けるので橋はあまり雪よけにはならない。雨具を着て、スパッツ、ザックカバー、ストックの準備を終え、橋の下にもある橋を渡って林道に出る、9時15分である。

杉坂口バス停で降り 林道を左にとり供御飯峠へ向かう

 林道を左にとり供御飯峠へ向かう。20分とユックリ準備したので身体も冷えてきて、少し急ぎ足で歩くことになる。猛烈に降っていた雪も小降りになり「やれやれ」としばらく左手に清滝川を見ながら歩いて行く。

 またまた降りだした雪、今日は0℃と暖かいはずだが、降りしきる雪に「寒い!」と道子は袖と手袋の隙間を気にする。清滝川から離れると、その支流沿いに歩いて行く。バス停から20分歩いて供御飯峠の取付きに着く。

左手に清滝川を見ながら 供御飯峠の取付きに着く

 林道が橋をわっ立ったところに左手に小さな林道支線を見る。標高270m付近で橋を渡ったすぐのところに分岐があるので良くわかる。車止めの手前に古い小さな標識を見る。林道と言っても作業車が通れるぐらいの細い林道で、入口付近は急勾配なのでコンクリート舗装してある。車止めを跨ぎ供御飯峠へ向かう。

車止めの手前に古い小さな標識が 車止めを跨ぎ供御飯峠へ向かう

 雪を避けるため植林の下に着たところで小休止し服を調節する。ここの植林には樹脂テープの代わりか打枝が巻きつけてあり、これはケモノ避けか虫除けか???。作業道を少し登ったところで右手に引き返すように巻いて登って行く林道分岐を見る。この道が供御飯峠への道である。

打枝が巻きつけてあり 供御飯峠へは右手に引き返すように

 地形図では古道は谷筋を真っすぐ峠へ登って行くように記されているが、古道の先端は植林地に突き当たり、道は消え急な植林地の中を登ることになる。緩やかに登って行く林道は峠のすぐ下で終わり、その先植林の中をジグザグに登るとすぐに供御飯峠に着く。丁度10時である。

林道は峠のすぐ下で終わり 供御飯峠に着く

 峠から右手の階段を登って行くと峠のお地蔵さんがあるが、今日は全体に掃除されていないのでお参りされていないようだ。その横を通り尾根を登って行く。

 半国高山へ向かう尾根には溝状の道があるが、所々小枝で埋まっているので、最近は皆さん道横の高いところを歩いているようだ。登りが緩やかになると雑木の中を歩くようになる。

地蔵さんの横を通り尾根へ 尾根には溝状の道があるが

 細い雑木の尾根に変わると、北西からの吹雪を受け歩きにくくなる。密集した雑木は雪を被り、その雪を落としながら歩いて行く。この雪でサルトリイバラの赤い実は見当たらず、目の前のソヨゴの木にも赤い実は少ない。「今年は赤い実が少ない!」とチョット淋しい感じがする。

登りが緩やかになると雑木の中を 雑木の雪を落としながら歩いて行く

 足元の雪も5~10cmと予想外にも今日は雪を楽しむことになる。供御飯峠から30分で標高530mの小ピークに着く。周囲は植林に変わり、ここから山頂まではほとんど植林の中を歩くことになる。

 夏道ではつまらない植林の尾根も、雪の時は植林の尾根が歩きやすくてよい。下りでは苦労する支尾根分岐でのコース選択だが、登りの場合は雪の中でも気を付けなくていいのが良い。

標高530mの小ピークに着く 雪の時は植林の尾根が歩きやすい

 尾根歩きも半ばに来て、昔半国高山を望んでいた見晴台に着くが、もう木々が育って良い展望はなくなってきた。植林の中は積雪も少なくて歩きよい。チョット下った鞍部で左手に細い林道支線を見る。

 「今日はここから登ろう!」と、その林道を登って行く。ゴロゴロ石道の林道だが今日は雪が少し積もっていて歩きよい。林道終点から再び尾根に乗り半国高山へ向かう。

植林の中は積雪も少なくて歩きよい 「今日はここから登ろう!」と

 2回ほど急斜面を登り、緩やかな雑木の中を進むと△半国高山に着く。11時15分である。予想より早く着いてしまい、予定のバス14時23分には時間がありすぎる。

 「岩谷峠で雪景色を写真に」と哲郎、「今日は早く帰りたい!」と道子、結局登って来た林道支線を下って12時53分のバスで帰ることにする。「昼食は岩谷林道の作業小屋でするか!」とすぐに山頂を後にする。

林道支線終点にある標識 △半国高山に着く

 低山の下りは早いもの、山頂から10分で林道支線に取付き、そこから15分で岩谷林道本線に合流し、小屋横の谷でアイゼンを洗い収納する。バスまで時間は十分あるが、ここでの昼食を止め小野郷バス停へ向かう。

 大雨で傷んでいた林道も凹もなくなって歩きよい。周囲の雪景色を楽しみながら林道を下って行き20分で小野郷バス停に着く。結局山頂から小野郷バス停まで45分で下ることができた。いつも後始末をする岩戸落葉神社の舞台は雨でぬれているので、派出所のパトカーの横で後始末することになる。

林道支線を下る 15分で岩谷林道本線に出合う

 派出所のトイレで着替え後始末をしていると大粒の雪が降ってきて、「早く降りてきて良かった!」と道子。バスまでは時間があるので派出所の軒を借り、オニギリを食べることになる。







木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
開花もチョットお預けのアセビ