比叡山(比叡アルプス~大鳥居~一乗寺道)
2015.06.27


 
緩やかな雑木の尾根が続き
心地よい比叡アルプス


2015.06.27 (土) 曇り    哲、道

行き:三条京阪8:10 - 地蔵谷BS(京阪バス)
帰り:叡電修学院13:12 = 出町柳駅


コース:
◆地蔵谷バス停~支尾根取付~(比叡アルプス)~P383~送電線鉄塔~大鳥居分岐~通信施設~北の支尾根へ~延暦寺谷~用水施設/林道出合~大鳥居~トレイル【東山65】~(一乗寺道)~林道出合~曼殊院~叡電修学院

注意:
◆比叡アルプスの一本杉西にある通信施設から北への支尾根に踏み跡がある。これを辿ると植林地の中急斜面を下り延暦寺谷へ降りたつ。谷沿いに道はなく堰堤を越えて下って行くと用水施設がある林道に出合うが、谷沿いに道はない。









 「今日は雨模様、夕方からライブに出かけるし!」と思っていたが「雨大丈夫だろう!」と比叡アルプスへ出かけてみる。三条京阪8:10発比叡平行きのバスに乗る。地蔵谷バス停で降りバス停前で準備する。目の前のラジウム温泉は灯りが消えていて、まだやっていないようだ。

 どんより曇った空でいまにも降りそうだが、ここに来るといつもこんな天気のような気がする。橋を渡りすぐ右手の駐車場の横をお邪魔して谷沿いに裏へまわる。谷の水は勢いよく流れているので林道先の無動寺川は増水で歩けないかも知れない。

地蔵谷バス停で準備する 駐車場の横をお邪魔して谷沿いに裏へ

 タンクの横を通って斜面を登るとすぐに溝状の道に出合う。これが古道なのかどうか分からないが、しばらく続く溝に沿って歩いて行く。

タンクの横を通って斜面を登る しばらく続く溝に沿って歩いて行く

 最初は急勾配だが、50mも登ると勾配も和らぎ周囲の雑木を楽しみながら歩いて行く。少し登り始めると、右手からの支尾根と合流し左に登って行く尾根をとる。緩やかな細い尾根が続き雑木を楽しみながら進んで行くが、足元には野草はなく雑草も見当たらない。先週歩いた湖南アルプスと地形や地質は似ているが、こちらは野草の影もない。

50mも登ると勾配も和らぎ 右手からの支尾根と合流し

 花崗岩質のザラザラを足に感じる。所々で大岩が残っているところは雨にも耐え高く残り、その間の尾根は少しずつ崩れて行くようだ。いつの間にかP383を通り過ぎ、谷へ降りて行く登山道分岐に着く。「そういえばP383の標識がなかったような?」と、比叡アルプスのテープ類のマークは一掃されたようでサッパリしている。

 「えっ!」と足元に花を見るが、どう見ても尾根にふさわしくない庭に咲く花の様に思われる。緩やかに登って行く細い雑木の尾根はいつ来ても心地よい。

P383下の登山道分岐に着く この花なんやろ?ニチニチソウ?

 チョット一登りして送電線の鉄塔に出る。ここで標高480mで比叡アルプスを2/3来たことになる。ここから山中へ下る道もあるが、今日は真っすぐ尾根道をとる。関電巡視路への支尾根を通り過ぎると、大鳥居分岐のピークに着く。ここで小休止し一本杉へ向かう。

一登りして送電線の鉄塔に出る 大鳥居(石鳥居)分岐の標識

 ここからの尾根は白鳥越と言って、尾根道もシッカリし広くなっている。北よりの道が東へ向いてくると比叡アルプス終点の一本杉は近い。通信施設の塔が見えてきて、少し登って通信施設に着く。振り返ると京都市街地が見え後方に雲のかかった愛宕山が見えるが、霞んでハッキリ見えない。

尾根道もシッカリし広くなっている 少し登って通信施設に着く

 一本杉には通信施設の横を通って行くのだが、その途中の北へ延びる支尾根に踏み跡を見る。以前から「この道は、どこへ行くのやら?」と思っていた哲郎、今日はこの支尾根を下ってみることにする。

 地形図によると、この支尾根はすぐに急斜面に変わり谷に突き当たっている。「踏み跡があるのだから歩けるだろう」と二人は北の支尾根をとる。緩やかな尾根もすぐに終わり、植林地の中急斜面が始まる。

通信施設から北の支尾根をとる 植林地の中急斜面が始まる

 踏み跡は急斜面を真っすぐ降りることはなく左へ巻きながら下って行く。谷からは滝のような音が聞こえてくるが、ハッキリ見えない。そのうち右下に白い道路のような谷が見えてくる。コンクリートで塗りつぶされたような谷、これが白川砂と呼ばれるものなのだろう、そんな谷がだんだん近づいてきて、最後は白い谷に降り立つ。

そんな谷がだんだん近づいてきて 最後は白い谷に降り立つ

 左右の斜面に踏み跡は見当たらないので、谷の中を下ることにする。砂で埋まった谷は道路の様に歩きやすい。少し進むと堰堤に出合う。右にとるか左にとるか迷ってしまうが、右に獣道を見て右の斜面から迂回することにする。

砂で埋まった谷は道路の様に 右の斜面から堰堤を迂回する

 右が正解で、植林地の中を迂回して谷に降り立ち、次の堰堤を過ぎると右下に建物が見えてくる。谷から離れその建物まで来ると谷に出合、対岸に林道を見る。「着いたようだ!」と、谷を渡り林道に乗る。

 この建物は用水施設のようなのだが、この林道は久し振りなので全く覚えていない。林道を左にとり大鳥居へ向かう。以前この道で色々なイチゴを楽しんだことがあるが、見当たらないので、それはもっと上流だったのかも知れない。谷沿いの道は緑一杯で、意外に心地よい林道である。

用水施設と林道を見る 意外に心地よい林道である

 林道わきに案内板を見る。これによると我々が通信施設から下った谷は「延暦寺谷」とある。谷の支流にクリンソウの株を見て、これが本流の谷沿いに点々と続き春には楽しめそうだ。途中で橋を渡ると谷は右下へとドンドン離れて行き、大鳥居に着く。

下った谷は「延暦寺谷」とある 大鳥居に着く

 11時20分、ここでベンチに座り昼食とする。さすがにトレイル道、次々にハイカーが通り過ぎ水飲対陣跡へと消えて行く。昼食後は鳥居を潜ってトレイル道を下って行く。今度は若者グループがやってくる。一人の男性がたくさんの美女?を連れ通り過ぎ、羨ましそうに振り返る哲郎。

 トレイル【東山65】に着く。ここから一乗寺道をとり曼殊院へと下る。古い地形図ではトレイル道ができるまではここがメインルートとなっている。谷沿いの崖上を巻いて行く道は所々崩れ出し注意を要するようになってきたが、二人にとっては丁度いい歩きとなる。

一乗寺道をとり曼殊院へと下る 曼殊院の横の林道ゲート

 斜面を削った跡や石組みを見ると古道を感じる。右手からの谷沿いに変わると谷横を歩くようになり、しばらくして林道に出合う。林道を下るとすぐに曼殊院の横の林道ゲートに出合う。

 曼殊院の白壁はモミジの緑に映え「夏もいいもんだ曼殊院!」と思いきや、観光客の姿は全く見当たらない。門前から西へ下り、迷路のような路地を通って叡電修学院駅へと下って行く。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
曼殊院の白壁はモミジの緑に映え