比叡山紅葉見物(鷺森神社~梅谷道~本坂道)
2015.12.05


 
紅葉途中で枯れてきていて、今年の紅葉はイケマセン!
鷺森神社


2015.12.05 (土) 晴れ   哲、道

行き:叡電 出町柳駅 8:00 - 修学院駅
帰り:JR比叡山坂本駅 13:02 - JR京都駅
コース:
叡電修学院駅~鷺森神社~赤山禅院前~梅谷林道登山口~谷道・尾根道分岐~(梅谷道)~水飲対陣跡【東山69】~千種忠顕碑【東山73-1】~ケーブル比叡山頂駅~スキー場跡~山頂駐車場~△大比叡~阿弥陀堂~東塔広場~本坂道~日吉神社~JR比叡山坂本駅







 例年通り、比叡山紅葉見物に出かける。今年は山麓の紅葉が遅れているので、1週間遅く出かけてみる。叡電出町柳から電車に乗り修学院で降りる。駅のトイレを借りた後、アーケードを抜け鷺森神社へ向かう。このアーケード街、朝早いのか皆シャッターが下りていて、それに閉店の張り紙が目立つ。

 鷺森神社の石柱から白川通りを渡り、すぐの道を東へ歩いて行くと鳥居が見えてくる。「あっ!」と哲郎、モミジがまだ蒼いのである。十分紅葉していないモミジを見て、「紅葉はまだ??」と思いつつ参道を歩き始める。

まだ残っているケヤキとイチョウの葉
白川通り
「紅葉はまだ??」
鷺森神社参道

 参道を詰めて行くとモミジやカエデの大木が目に映ってくるが、例年に比べ十分紅葉していない。「早かったか!」と思ったが、良く観察すると、その葉は十分紅葉せずに枯れ始めている。「残念だが、これ以上紅葉しないようだ!」と、早々に立つことにする。

 参道の奥に案内板があり、これによると左(北)への細い道を抜けると音羽川を渡って修学院離宮へ行けそうなので、その道をとる。住宅地の中を進むと、道子が「修学院←→曼殊院」の標識を見つけ、それに従う。

音羽川を渡って修学院離宮へ行けそう 鷺森神社から修学院離宮への道

 修学院離宮では大木を剪定していて門があいていたので庭を覗く道子、「いい色している!」と。そこのモミジはお金が掛かっている分美しいようである。

 細い道をどんどん進んで行くと、赤山禅院の門前口に出合う。道を右にとり赤山禅院の門前に着くが、「きっと、ここも駄目だろう!」と、ここの紅葉見物を諦め梅谷道の登山口へ向かうことにする。

 門前から北に進み、宮内庁の敷地に挟まれた林の中の道を進んで行くと住宅地に出合い、そのすぐ右の角が梅谷道登山口である。

赤山禅院の門前に着くが すぐ右の角が梅谷道登山口である

 少し登って舗装が切れるところで準備していると、1台の自転車が通り過ぎる。少し登り左手に谷を見ると、道は緩やかになる。すぐの谷道・尾根道分岐、今日は谷道をとる。橋を渡るところでは紅葉が楽しめたのだが、もう散っていてその影はない。谷道はシッカリしていて歩きやすく、谷沿いをゆっくりと登って行く。

すぐの谷道・尾根道分岐、今日は谷道を 谷道はシッカリしていて歩きやすく

 谷はだんだん細くなり周囲に植林が目立つようになる。細い谷にかかる橋を渡ると道は斜面を巻くように登って行く。しばらく登って行くとキララ坂に出合い、トレイル【東山69】/水飲対陣跡に着く。9時25分なので登山口から40分かかったようである。ユックリ登って来た梅谷道はキララ坂のような急坂がないのが良い。

細い谷にかかる橋を渡ると トレイル【東山69】/水飲対陣跡に着く

 「こんにちは!」と、さすがにトレイル道、すぐにハイカーに出合う。今日はトレイル道から山頂を目指すことにする。モミジの紅葉は終わってはいるが、左右の谷の黄葉を楽しみながら登って行く。でもさすがにシンドイ登りが続き、道子は何度も飲水休憩をとる。

 トレイル【東山73-1】の分岐で、今日は真っすぐ進み比叡山ケーブル駅へ向かうことにする。駅の手前まで来ると丁度やって来たのだろう「ブッ~!」とケーブルカーがやって来る。12月だがまだ運行しているようだ。

 駅舎に入るとストーブが焚いてあり暖かい。ここに叡山ケーブル開業90年とあり古い写真が展示してある。身体も温まったところでトイレを借り、二人は山頂へ向かうため【北山1】からスキー場へと歩き始める。「4℃や」と道子、シャツ1枚の二人は急ぎ足で歩くことになる。

水飲み対陣跡から愛宕山を望む ケーブルカーまだ運行しているようだ

 スキー場跡は工事中で広く整地されていて「一体、ここに何ができるのやら」と思ってしまう。直進は工事中なので右にとり、山頂へ向かう。この道がきつい登りで、いつもバリバリに凍っていて注意を要するが、今年は暖かいので難なく歩ける。でも「霜柱があった!」と道子、道子の温度計は相変わらず4℃である。

 山頂駐車場に着くと、京都駅行きの京都バスと比叡山シャトルの京阪バスが止まっているが、自家用車は数台と淋しい。駐車場北側にある道から今日は比良山系が良く見える。比良からも比叡山が良く見えるので、当たり前と言えば当たり前!。

スキー場跡は工事中 駐車場北側にある道から山頂へ

 駐車場北側の道を登って行き、登り切った所から右の細い道を登って行くと山頂に着く。目の前のこんもりしたところが△大比叡の山頂で一等三角点があるが、周囲の見晴は良くない。

 山頂から東へ、貯水槽の横を通り東塔広場へ向かう。TV中継所の横を下って行き、突き当たったNTT設備の左端にある道を下って行く。道なりに下って行くと阿弥陀堂の朱色の回廊が見えてくる。回廊沿いに降りて行き回廊を潜って行くと、後は観光客に混じって東塔広場に着く。

貯水槽の横を通り東塔広場へ 回廊沿いに降りて行き回廊を潜って

 暖かいだろうか、広場にたくさんの観光客を見る。広場にあるトイレで着替え、さっそく鶴喜そば屋さんへ入る。紅葉シーズンだと観光客が列をなして待っているが、今はボチボチで丁度いい。このシーズンにお店を利用するのはお店を知っているハイカーばかりのようである。比叡山そばをビールと持参したオニギリで美味しくいただく。

 下山は本坂道、延暦寺会館横の道を下って行く。急坂なのでコンクリートに凸凹が刻んであるが、凍結時はアイゼンが必要なくらい急である。下から登ってくるグループ、若者たちだが、余りの急坂なので皆よれよれである。

 舗装道も亀塔で終わり、ここからはダラダラとした道が続く。広い道だが雨水に洗われ荒れているので歩きにくい。でも坂本まで早く下ることができるのが良い。標高350mまで来ると左下に湖西の街並みが大きく見えてくる。

本坂道、延暦寺会館横の道を下って 名残のモミジを見ながら坂本駅へ

 最後は階段を下り日吉神社の門前に着く。もうモミジ祭りも終わったのだろう、人影は少ない。その参道を名残のモミジを見ながら二人はJR比叡山坂本駅へ向かう。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
梅谷道登山口