伊吹山 / 2015.08.01


 
下るにつれ段々気温が上がってきて
下りもシンドイと上野登山道


2015.08.01 (土) 晴れ時々曇り   哲、道

行き:JR京都 7:10 = JR関ヶ原9:15 - 伊吹山山頂駐車場
帰り:伊吹登山口 16:05 - JR近江長岡16:30 = JR京都駅


コース:
伊吹山山頂駐車場~西遊歩道~山頂広場~△伊吹山~上野登山道下山口~上野登山道~三合目~二合目~林道~旧ゴンドラ駅~三宮神社~登山口バス停





 今年も夏の伊吹山野草観察に出かけることになる。今日は京都で37℃という予想、下からでは無理だろうとJR関ヶ原からバスで山頂へ向かうことにする。土日は米原からの接続が悪く、いつもより1本遅い電車でJR関ヶ原へ向かう。駅に着き改札口に急ぐとバス停にはすでに20人ぐらい並んでいて、その後ろに並ぶが二人の後にも長い列ができる。

 大垣からやって来たバスに乗るが、補助席も一杯で「こんなの初めてや!」と哲郎。山頂駐車場に着くが乗客が多く、両替をする人も多いので降車に時間がかかる。いつも10時のオープンを待って入る食堂はすでに営業していて、外のデッキも満席である。

 山菜伊吹そばを頼んでいるうちに1席空き、外で持参したオニギリとそばを美味しく頂く。このデッキ、いつもはヒンヤリとした空気を味わえるのだが、今日は27℃と暑く涼しさは感じない。早い昼食も終え、西遊歩道へ向かう。入山協力金300円×2を投入するが、入山協力金の案内や投入箱が目立たなくパスする人も多いようだ。

山菜伊吹そばを美味しく頂く 入山協力金の案内が目立たない

 暑い日射しの中、西遊歩道は人がゾロゾロ、ほとんどが観光客でスイスイ登って行くが、二人はユックリ野草を観察しながら進んで行く。斜面全体にテンニンソウやアカソが広がってきて、数年前に比べ野草は激減してきている。そんな中にポツポツとシモツケソウのピンクが目立ち、クガイソウやルリオラノオの花が同時に咲き、花観察としては今が一番いいようだ。

 ヒヨクソウやヒメフウロ等小さな花は、デジカメで綺麗に撮るのは大変で「一眼レフだったらな~!」と思うが、我々のようにすぐに藪に入るようなものには小さなデジカメが最適なのである。

 斜面の一角に昨年からお花畑の復元とやらで、雑草を整理しシモツケソウを移植していたが、今年はこの一角だけ綺麗に咲いている。お花畑を復元しなければならないなんて、残念なことである。

クガイソウ ルリトラノウ
ヒメフウロ ヒヨクソウ
キヌタソウ シモツケソウ
オオダイコンソウ イブキフウロ
イブキジャコウソウ イワアカバナ

 「クモキリソウは?」と道子、どうやら暑さでボンヤリしていたのでとおりすぎたようだ。山頂広場にはたくさんの人、例年通りの賑わいを見せている。山頂のお花畑の野草も減っているがイブキジャコウソウだけが増えてきているようである。

 ここにもネットが張られ獣害を防止しているが、花が減っているのは獣害だけではなく温暖化の影響もあるような気がする。山頂広場を1周し上野登山道の下山口へ向かう。

復元されたお花畑 △伊吹山三角点

 登山道の両側にも花は少なく淋しい感じがする。遠くにサラシナショウマの蕾をたくさん見るので、秋口には期待できるようである。「乾いている!」と道子、いつもは湿ってつるつる滑る登山道も、最近霧が少ないのか乾いている場合が多い。これも花が少ないことに関係あるのかも知れない。

 9合目の分岐から上野登山道をとる。時々登ってくる登山者に出会うが、全身汗まみれで、「猛暑の中よくぞ登って来た!」と称賛する。斜面にギボウシやメタカラコウの数は減り、ここも淋しい花観察が続く。ただここもイブキジャコウソウだけが増えてきているのは嬉しいことである。

 7合目付近では幸いにも雲がかかりヤレヤレ。後ろからトレランの男性が近づいてくるので立ち止まると、横に咲き始めたたくさんのウバユリを見る。

カワラナデシコ キンバイソウ
キリンソウ コオニユリ
シデシャジン ウツボグサ
ヤマホタルブクロ ウバユリ

 二人はユックリ歩くので、たくさんの人が追い越していくが、五合目の休憩所に着くとたくさんの人が休憩していて、休憩所の中も一杯、二人を追い越して行った人は。皆さんここで休憩しているようだある。

 二人は水分補給後すぐに出発する。結局カメさんの様にウサギを追い越したようである。4合目に付き3合目の草原を眺めるが、前方に人影はない。3合目でトイレ休憩する。ネットで保護されたユウスゲはたくさんの蕾を付け、もう夕方には咲いてくれるのだろうか?。

五合目の休憩所に着く 4合目に付き3合目の草原を眺めるが

 2合目まで下り、今年もここから林道を下ることにする。舗装された林道は遠回りにはなるが、木陰が多く緩やかに下って行くので、時間に余裕がある時には、お勧めです。

 林道は1合目から登山口まで大きく蛇行し時間がかかるが、急ぐこともない二人は登山道を止め林道を歩くことにする。一合目でもたくさんの人が休憩中、やはり今日は暑いようである。

 緩やかに下って行く林道ではあるが、大きく蛇行しているので哲郎は地形図を取り出しショートカットを試みる。2度ほど植林地の中をショートカット、何もこんなことする必要はないが、藪漕ぎの習性がここで出てきたのだろう。植林地を抜け林道に出合うと、丁度一人の登山者が歩いていてビックリさせてしまったようだ。

オオキツネノカミソリ 2合目から木陰のある林道を歩く

 ゲートを抜け旧ゴンドラ駅舎前を過ぎると、右手に広い駐車場が見えてくる。その一角に流し台があり山水が引いてあるのだろう大量の水が流れている。タワシもあるので「チョット借りよう!」と、流しで顔を洗って用具も洗っていると、一人の男性がやって来る。

 駐車場の管理人のようで「自由に使って下さい!」ここは「丸新駐車場」だと宣伝する。色々と話していると、この駐車場は「200円」だそうで「安い!」と言うことになる。道子の話によるとトイレや更衣室もあったということなので、車利用の場合はここに止め、林道から1合目に登って行くのもいいかも知れません。

 すぐの三宮神社へ下り、時間があるのでトイレで下着や靴下まで着替えさっぱりしバスを待つが、35℃と暑くすぐに汗をかいてしまう。

ゲートを抜け旧ゴンドラ駅舎前を過ぎると 「200円」の丸進駐車場は安い!

 今日のバス、立客も一杯で小さなバスはムンムン、それでも猛暑の中、野草観察を楽しめた二人は、満足げに帰路に着く。








主が声を出すと、
水のざわめきが天に起こる。
主は地の果てから雲を上らせ、
雨のためにいなずまを造り、
その倉から風を出される。


エレミヤ書 【10-13】
ヒオウギ