伊吹山 秋の野草観察 2015.08.29 |
サラシナショウマから秋の野草観察が始まる |
2015.08.29 (土) 曇り 哲、道
コース: ・伊吹山駐車場~西遊歩道~山頂広場~△伊吹山~上野道下山口~五合目~三合目~二合目~(林道)~上野登山口バス停 今週末は天候がすぐれないようだ。前線の影響でゲリラ豪雨の可能性もあるので、バスでエスケープできる伊吹山秋の野草観察に出かけることにする。 関ヶ原駅に着きバス停へ急ぐと今日は2名の列、雨模様なので止めた人も多いのだろう。それでもバスは約20名を乗せ、9時15分定刻に出発する。ドライブウェイに入ると、バスのワイパーが動き始める。小雨が降ってきたようだ。ガスのせいで全く展望はなく、山頂駐車場に着く。 ガスで覆われた駐車場は何も見えません。でもバスがぼんやりと1台だけ見え、もう観光シーズンは終わったようである。早速食堂のテラスで山菜伊吹そばと持参したオニギリを頂くが、17℃とヒンヤリして心地よい。小雨も止み、時々風に乗ってガスが切れ山容が見え隠れするようになったので、二人は野草観察へと腰を上げる。入口で防護柵設置工事中の看板を見るが、1Kmで1000万円とあり、これが高いのか安いのか見当が付かない。
西遊歩道を歩き始めると、今年はサラシナショウマが残っていてくれ、草原に白い棒が賑やかである。もうクガイソウは見当たらないが、ルリトラノオの名残の花が目を楽しませてくれる。遊歩道のトモエシオガマも終わりかけていて、写真に撮れるような満足のいく花は見つからない。 テンニンソウの花が咲き、アカソと共に草原を覆っている。遊歩道にはアキノキリンソウもたくさん咲いていて、全体的に夏の野草観察時よりたくさんの花を見ることができるようである。
草原のあちこちに、大きく草を刈った跡があり、野草保護対策が始まったようだ。「やっと動き出したか!、でも少し遅いような気がする!」と哲郎。温暖化で育った背の高い雑草が草原一杯に繁殖すれば野草が消えて行くのは分かっていたはずだが。
山頂広場に着きトイレ休憩とする。山頂からの展望はないが、予想以上に人が多くいるのだが、今日は観光客は少なく登山者が目立つ。「今日はまだタムラソウを見ていない!」と山頂お花畑をウロウロと散策し野草を楽しむが、秋の野草も随分と減ってきたようだ。 「チョット早いが!」と上野道下山口へ向かう。下山を始めるが、今日はさすがに足元がツルツル、滑らないようユックリと下って行く。下からたくさんの登山者が登ってきて、彼らを避けるようにして野草観察をする。
「咲いている!」と道子、雨に濡れたツリガネニンジンを見るが、その数も少なくなってきている。群生したイブキトリカブトに勢いがなく、もう終わり駆けなのか、それとも天候のせいなのか、いずれにせよ目に映る花に勢いがない。 9合目を過ぎ細い登山道に変わる頃、下からゾロゾロと列をなして登ってくる人、人、「きっとツアーだろう!」と。傘をさしている人、帽子をかぶっていない人、途中で座り込んでいる年配の女性・・・、服装も装備もバラバラ、「きっと水分が足りていない人もいるやろ!」と哲郎。 列は登山能力や体力のばらつきに応じて長くなり、9合目から7合目までダラダラと続いている。「こんなにシンドイとは!」と言っている人もいて、「事故防止のため、ツアー会社はもっと事前説明や装備のチェックをすべきである!」と、偉そうに言う哲郎。
5合目に近づいてくると、前回見たウバユリが結実していて、この付近で来年も楽しめそうである。5合目で飲水し、休むことなく歩き始める。今日は登山道を外れ作業道を下ってみる。斜面に咲いていたクサボタンやツリガネニンジンは消え、ただキセワタの群生が広がっていて喜ぶ二人。 3合目でトイレ休憩、ツルボの群生を見てから下山を開始する。フェンスで保護された草原にはたくさんのフウロが咲き、登山道を外れるとまだ色々な野草が咲いているようである。
3合目から2合目の登山道に野草はほとんど咲いていなく、ただ背の高い草が目立つ。ロープを張って「野草保護の為立ち入り禁止」との表示があるが、「雑草を保護しているだけや!」と哲郎。 2合目からは左にとり今日も林道を歩くことにする。緩やかな林道はやはり心地よいということになる。ヤマウドやアキカラマツの花を見て、「こんなところに!」と思ってしまう。最近はこの林道を登山口まで歩いているが、今日は久し振りだと1合目から登山道を歩いてみる。 ツルツルの登山道、途中から石もゴロゴロしてきて歩きにくく「林道にすれば良かった!」と道子。15分下って三宮神社の登山口に着く。
トイレで下着まで着替えてサッパリし、他の登山者と共にバスを待つ。少し急いで下れば一つ前のバスに乗ることができるのだが、ゆっくりと花観察を楽しむ二人にはこれでいいのだろう。 定刻にやって来たバス、今日は立つ人もなくJR近江長岡駅へ向かうが、いつもの古いバスでガタガタと大きな音を立てながら、伊吹山を後にする。
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