岩籠山(市橋コース)//若狭
2015.10.11


 
中流からはいくつもの堰堤を越していく
岩籠山市橋コース


2015.10.11 (日)  曇りのち雨   小てつ、JOE、哲、道

アクセス:
京都~市橋コース登山口駐車場まで車利用

コース:
・市橋コース登山口駐車場~林道終点~(市橋コース)~標高320m谷分岐で左俣~標高350m谷分岐で右俣~岩籠山から夕暮山の稜線出合~△岩籠山~岩籠山直下~岩籠山から夕暮山の稜線下山口~(市橋コース)~市橋コース登山口駐車場

注意:
・岩籠山は低山ですが、市橋コースの谷沿い道は楽しめます。滑滝がたくさんあり谷を何度も渡渉するので足元はシッカリしてください。









 岩籠山へ行くと言う小てつさん、「それではと」JOEさんも誘って4人で出かけることになる。生憎若狭方面は天候不順で心配するが、どうやら夕方までは大丈夫のようである。山科から湖西道路を北上するが、比良の山々は雲で覆われていて「岩籠山は大丈夫かいな?」と思ってしまう。

 湖北に近づいてくるとパラついていた雨も上がり、北の空は少し明るくなってくる。道の駅でトイレ休憩後、市橋登山口の駐車場に着く。「あれっ!」と、そこには先行者の車はなく、我々が一番乗り、否今日は雨模様なのでこの谷コースは諦めたのかも知れない。

 ユックリと準備して4人は出発する。林道は濡れていて、朝方まで雨がふっていたようだ。少し色付き始めた木々を見ながら林道を歩き始める。

先行者がいない市橋登山口駐車場 少し色付き始めた木々を見ながら林道を

 駐車場から7~8分も歩くと林道終点に着く。ここから細い登山道に入って行き、小さな谷を2度超えると、そのうち谷に沿うようになる。登山道にアキノキリンソウが咲き、この曇天でも綺麗に見え目を楽しませてくれる。

アキノキリンソウ 林道終点から登山道へ

 10分も歩くと最初の渡渉ポイントに着く。市橋コースは谷を何度も渡渉することになる。水量が多いと進行できないが、今日は進行できる水量なので一安心する。雨後なので滑らないように注意して渡る。右岸に渡り、すぐに左岸に渡り返す。

最初の渡渉ポイントに着く すぐに左岸に渡り返す

 目の前に大きな滑滝を見るがいつもより勢いが良い。渡渉は足元が滑り注意しながら渡る。谷には大小の滑滝が続き、それを横目で見ながら谷を登って行くことになる。

 大岩が続く大きな滑滝に出合う。いつもここで岩の間に咲く野草を観察するが、今日はつるつるなので観察もそこそこに終え注意しながら滝上を登って行く。

大きな滑滝を見るがいつもより勢いが良い 大小の滑滝が続き、それを横目で見ながら

 滝上を登って行くと、最初の堰堤に出合い、その右岸から越えていく。標高320m付近で最初の谷分岐に出合うので、ここは左俣の本流をとる。もう谷の半分進んだことになるが、標高差200m登っただけなので、この谷は緩やかと言うことになる。ガレた河原を進むとすぐに2番目の谷分岐に出合う。ここは左俣の堰堤下を通って右俣へとる。

 ここで谷は2分されたので、ここから谷は細くなり、その谷沿いを進んで行く。4人は時々立ち止まっては、両岸の崖にある野草を観察する。

中流から堰堤をいくつも越えていく 2番目の谷分岐は右俣をとる

 上流に来ると、何度も谷の中を歩くようになる。流れも細くなり、時々前方が開け稜線が見えてくる。野草観察をしながら登って行き標高500m付近から群生するコバノフユイチゴの中を歩くようになる。

流れも細くなり稜線が見えてくる コバノフユイチゴの中を歩く

 イチゴ畑を抜けると谷の源頭、崖崩れの谷道は通れないので、右手の斜面をジグザグに登って行く巡視路へ進む。西へ標高差100m登って夕暮山から岩籠山への稜線に出る。そこに数人の登山者がいて何やら周囲を観察している。我々もここで給水休憩とする。

 5分休んで彼らを追うように我々も歩き始める。グループが見ていた木の穴のキノコを見て「キノコの観察登山やろ」とJOEさん。岩籠山への道はブナを中心とした雑木の中をユックリ登って行くので心地よい。

夕暮山から岩籠山への稜線に出る 岩籠山への道は雑木が綺麗で心地よい

 足元のササが刈られ歩きよいのだが、登山道沿いは野草が多いので「ササ、何時刈ったのやろ?」と野草を心配する。その影響かどうかリンドウの数が昨年より少ないような気がする。

 所々で見かけるリンドウだが、この曇天では開いてくれないようで残念。岩籠山山頂への分岐から山頂へ進む。ここも登山道脇のササが刈られ、その部分は歩きよくなっているがそこにリンドウが咲くので、ササを刈ったのが良かったのだろうか?。

 一登りして岩籠山の山頂に着く、稜線出合から25分である。今日は展望が良くないが敦賀湾は薄らと見える。今日は風が強く雨雲が南の山々を過って行き、乗鞍岳や赤坂山方面は雲に覆われていて、「今日は、赤坂山にしなくて良かった!」と小てつさん。まだ11時だがここで昼食とする。今日もJOEさんが調理するトン汁を美味しく頂く。

一登りして岩籠山の山頂に着く JOEさんのトン汁を美味しく頂く

 40分の昼食休憩も終わり下山を開始する。隣のインディアン平原も雲がかかって来たので、「展望はない!」とあきらめる。雨が降ると市橋コースは歩きにくいので早くの下山が正解かも知れない。

 市橋コース下山口へ緩やかに下って行く道、下山の方が雑木が綺麗に見え心地よい。朝出会ったグループも一緒に下山し、下山口に着く。彼らは夕暮山方面へ向かうので、敦賀からの尾根コースのピストンのようである。

山頂から敦賀湾は薄らと見える 市橋コース下山口に着く

 下山中も崖に咲く花を観察しながら歩いて行く。下流に進むほど木が茂ってきて、雨雲が近づいてきたのか辺りはだんだん暗くなる。暗い崖上の道、いつもより注意して歩くが、「こんなところ夜にはあるけへん!」と思ってしまう哲郎。

 谷筋が好きな哲郎だが、こんなに暗くなってくると楽しくはない。ただ黙々と滑らないように注意して渡渉する。最後の渡渉を済ませたところで雨が降ってくる。「早く下山してよかった!」と、登山道を歩き始める。傘をさして歩く小てつさん、でも駐車場に着くころには止み、車外で後始末できるので助かる。

下山中も崖に咲く花を観察しながら 黙々と滑らないように注意して渡渉する

 今日は秋の野草も観察でき、早い時間帯なのか渋滞もなく京都へ向かうことができ、小てつさんJOEさんありがとうございました。

コウヤボウキ ダイモンジソウ
アキギリ 名残のオオカニコウモリ
アキチョウジ オヤマボクチ
センブリ 曇天で咲いてくれないリンドウ







木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
ムラサキシキブの実