蛇谷ヶ峰(桑野橋~須川峠~畑)//奥比良
2015.07.04


 
西峰鞍部からシダの茂る斜面を登って山頂へ


2015.07.04 (土)  曇り   哲、道

行き:出町柳7:45(京都バス)- 桑野橋
帰り:畑バス停13:54 - JR近江高島14:22 = JR京都


コース:
◆桑野橋バス停~蛇谷ヶ峰登山口~望岳所~きのこ研究所~西尾根登山口~猪の馬場~P791~天狗の森~西峰反射板~△蛇谷ヶ峰~P752~P702~須川峠(ボボフダ峠)~林道出合~舗装道ゲート~畑バス停

注意:
◆須川峠から畑への峠道は谷を3回渡ります。最初の細い谷ですが渡り難くなっています。少し植林地を谷分岐まで下り右上の登山道まで登って行く方が安全に進めます。
◆畑集落の手前で林道に出合いますが、夏場はすぐのゲートからでは茂みが多いので、林道を左に下って行き、途中の舗装道用のゲートからフェンスを抜けると安全に早く歩けます。この林道は畑バス停へ向かっていないので要注意。









 「雨、15時まで大丈夫だろう!」と梅雨の合間、奥比良へ出かける。出町柳バス停、雨模様なのにゾロゾロと列が長くなる。朝早く出てそれでも3番目、先頭の女性は最近よく出会うが、今日は我々と同じ桑野橋まで行くと言う。彼女は蛇谷ヶ峰からイクワタ峠へ向かうと言っているが、我々は雨を心配して畑へ下り早いバスで帰ることにする。

 臨時便もでて、今日はゆったり座って出発する。乗客は女性が多く、梅の木で10名くらい、朽木栃生で10名くらい降りるが、「この湿気では、朽木栃生からの植林地にはたくさんのヒルがお出ましだろう!」と哲郎。

 桑野橋で三人降り、彼女と道子はトイレへ急ぐ。彼女は準備することもなく登山口へ向かうが、二人はバス停でいつものようにユックリ準備してから出発する。

桑野橋バス停 桑野橋の蛇谷ヶ峰登山口

 登山口から民家に突き当たると右にとり林道を登って行く。送電線下の林道の両脇にはワラビが群生していて、まだまだ食べられそうな芽を出しているが、これから登りなので二人は見送る。

 「えっ!」と道子、湿度計が「H1」と表示しているのだ。「バス停で78%やったのに」と。だから今は80%以上 (後から90%まで確認できる) あるのか、湿度計が壊れるほど高湿度なのか、いずれにせよ二人は慌てて立ち止まり水分補給することになる。

 「ひぇ~!」と哲郎、シャツにヒルが付いているではないか。指で弾き飛ばすが今度は指にくらいついて離れない。すぐにヒル避けを取り出し噴霧し撃墜する。コンクリートの林道なので、頭上の木から降ってきたようだ。

 「ここはアカン!」と頭上が空いたところで飲水休憩とするが、今度は目の前でマムシがゴソゴソ動き始める。二人は慌てて給水を終え歩き始める。

 標高350mを過ぎるとアカマツが増えてきて、右手が開けた「望岳所」と言うポイントに着く。今日はシラクラの山々もボンヤリしていて、それを見ながら再び飲水休憩とするが高湿度で汗が顔から滴り落ちる。

アカマツが増えてきて シラクラの山々もボンヤリしていて

 キノコ研究所を過ぎると標識のある登山口から尾根に取りつく。尾根に乗ると雑木が続き心地よい。緩やかに登って行く道は薄い踏み跡が続き「このくらいがちょうどいい!」と哲郎。一登りすると「猪の馬場」、ここを過ぎると雑木も増えてきて心地よく歩いて行く。

標識のある登山口から尾根に 一登りすると「猪の馬場」

 何の通信施設の建物だったか?この施設を通りすぎると、左手に植林を見る。斜面を右に一登りすると支尾根に乗る。この西尾根コースは1本の尾根なのだが、小さな支尾根がたくさんあり何度も乗り換えるので、下りの場合は支尾根分岐に注意を要するようだ。

施設を通りすぎると 斜面を右に一登りする

 緩やかで雑木の美しい尾根だが時々やってくる登り、高湿度で汗が噴き出る。天狗の森を過ぎると西峰への登りになるが、「ここまで来ると山頂は近い!」と元気が出てくる。西峰の反射板を過ぎると道子は元気が出たのであろう、大きく先行して歩いて行く。

 綺麗に咲いたベニのヤマボウシ、今年も茂っているハナヒリノキの間を抜け鞍部へと降りて行く。最後は標高差50m登ることになるが蒼々としたシダの中を心地よく登って行く。

西峰の反射板を過ぎると 綺麗に咲いたベニのヤマボウシ

 山頂に着くと雲の中、誰もいないと思っていたら1組のカップルが休憩中、我々もここで昼食とする。汗でぬれたシャツを着替えさっぱりしてオニギリを食べる。この山頂から琵琶湖を望んだ記憶はあまりなく、今日も展望が無いので昼食後はすぐに畑へ下って行く。

 奥比良縦走路には青い標識が立ち「これでマークも少なくなるだろう!」と哲郎。この尾根も細い尾根だが綺麗な雑木が続き心地よい。

△蛇谷ヶ峰山頂に着く 昼食後はすぐに畑へ下って行く

 この尾根に花はなく、ただ新しくつけられた黄色のテープが目立つ。「あ~あ!」と言いつつ、毎年のように清掃しながら畑へと下って行く。標識のある登山道にテープ等のマークをつけるのは遠慮してほしいものだ。

 須川峠に着き畑への道をとる。両側の植林地は最近間伐したのだろうが、斜面が公園の様に綺麗に掃除され、緑が全くなく何やら不思議な光景に見える哲郎である。

細い尾根だが綺麗な雑木が続き心地よい 須川峠に着き畑への道をとる

 しばらく溝状の道を下って行くと谷の音が聞こえてきて、右手に最初の谷を見る。左手にも谷が見えてくると最初の渡渉ポイントに着く。渡渉ポイントと言っても巾1m足らず、だけど大雨で深さ1mも削られて対岸が崖のようになり渡れないのだ。

 対岸の崖に数m上流から蟹の横這い状態で歩くような道が付けられているが、危なっかしいと昨年と同様、すぐ下の谷分岐まで下り谷横を登山道まで登ることにする。残り2つの渡渉ポイントは難なく渡れ、後は谷に沿って下って行く。

最初の渡渉ポイントは渡らず
谷分岐まで下る
最後の渡渉ポイントも難なく渡れ

 前方が明るくなり堰堤をみる。堰堤の横を下って行くと登山口の林道に降り立つ。丁度13時、畑13:54発のバスには十分間に合うので、今日はゆっくりと林道を下って行く。

 林道のフェンスの中に白いドクダミの花だけ続いているが、「咲いているよ!」と道子、オカトラノオを見る。10分歩いてフェンスの舗装道入口に着きゲートを開け進入する。

登山口の林道に降り立つ 10分歩いてフェンスの舗装道入口に

 ゲートのロックをし、畑の集落を見ながら舗装道を下って行く。田畑の中で流れを見て靴や用具を洗い収納する。休耕田に広がるウツボグサが終わりかけているので、夏本番も近づいてきているようだ。

 バス停に付き横のトイレで下着まですべて着替えサッパリする二人。そうこうしていると雨がパラパラと降り始め「早く下ってきて良かった!」と。

畑の集落を見ながら舗装道を下って ウツボグサが終わりかけている
オカトラノオ ミズタビラコ

 やって来たバスは二人だけを乗せ出発する。いつものように田園の中から雄大に見える蛇谷ヶ峰を見ながら、二人はJR近江高島駅へと向かう。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
湿度80%以上?「 H1% 」表示
測定不能か?道子の湿度計
(後から90%まで確認できる)