寺山峠~旧花背峠~アソガ谷//北山
2015.11.13


 
寺山峠から旧花背峠への尾根は雑木が続き心地よい


2015.11.13 (金) 曇り   哲、道

行き:出町柳駅前バス停 7:50 - 花背応現前バス停(京都バス)
帰り:貴船口バス停 14:16 - 地下鉄国際会館駅
コース:
花背高原前バス停~スキー場跡~林道終点~寺山峠~P861分岐~P862~旧花背峠~アソガ谷下降点~谷出合~林道終点~芹生峠からの道出合~奥貴船橋~貴船バス停~貴船口バス停

注意:
・寺山峠から旧花背峠までは雑木が続く緩やかな尾根ですが道がありません。尾根を忠実に進めば迷うことはありません。分岐はすべて左(東)をとってください。
・アソガ谷道は旧花背峠の下降点付近で間伐材の伐採があり作業道が横切っています。真っすぐ谷へと下って行けば登山道のある谷に出合います。







 雲取山へ向かう。平日なのに広河原行きのバスはほぼ満席、通勤客と登山の団体さんで一杯である。「アッ!」と、北山で時々出会う男性とそのグループである。「Kさんだったっけ、メール頂いたこともあったような・・・」と、古い話で名前が思い出せない。彼に挨拶をして花背高原前で降りる。

 スパッツは出町でつけていたので二人はすぐに林道を歩き始め寺山峠へと向かう。「こんな風景やった?」と、無雪期にここを歩くのは久し振り、草原のススキを見ながら秋を感じる。

花背高原前バス停付近 草原のススキを見ながら秋を感じる

 「あれ~!」と先を歩く道子、いつもスノーシューを装着していたスキー小屋とその前にあった古いトイレがなくなっている。最近崩れそうな空き家が問題となっているが、こんな山奥では関係ないだろうに。スキー場跡の風景はスッキリしてきたが、「シューハイクの時困るな~!」と哲郎。

 寺山峠へは林道分岐を真っすぐ進む。すぐに林道終点に着き、植林地の中を小さな谷に沿って登って行くのだが、足元には団体さんが付けたのだろう新しいシッカリした道が続いている。

スキー小屋はなくなり
スキー場跡の風景はスッキリしてきたが
新しいシッカリした道が続いている

 標高750mに近づくころ標識を見て、右手の斜面を登って行く道へ取付く。急な木の根道を一登りすると、道は緩やかに斜面を巻いて行きすぐに寺山峠に着く。

 9時45分、積雪が無ければ早く着くものだ。峠の雑木に僅かに残っている紅葉を見るが、ここはもう標高800mあるので、木々の紅葉は終わっているようだ。今日は雲取山へ向かわずに峠を左(南)にとり、旧花背峠へと続く尾根を楽しむことにする。この尾根は標高800~850mの穏やかな尾根で雑木が続き心地よいからである。

急な木の根道を一登りすると 寺山峠に着く

 歩き始めると右手に植林が続くが余り気にならない。谷筋の雑木は紅葉がわずかに残っているだけで「先週が見ごろやった!」と。緩やかな鞍部を過ぎ一登りすると、標高860mのピークに着く。前回はここを右に取り一ノ谷へと下ってシューハイクを楽しんだが、今日は真っすぐ尾根を進み、雑木を楽しむことにする。

 このピークからは雑木が続くが「紅葉が残っていればなお綺麗!」と思ってしまう。雑木はほぼ冬枯れ状態だが、無雪期の歩きは久し振りなのでなぜか新鮮に感じ、心地よく歩くことができる。

標高610mのピークに着く 心地よい雑木の尾根が続く

 心地よい尾根だが、尾根は風が通り「寒い!」と言うことになりシールドを1枚重ねる二人。尾根から西にあるP861への支尾根分岐から右手に植林を見ながらこれを巻くように進んで行くと尾根が広くなる。ここがP862で、いつもここで昼食としていたが、まだ11時前なのでもう少し進むことにする。

 この付近から尾根の中央に溝状の作業道の跡が残っているので、旧花背峠まではそれに沿って行けばよい。またここから出合うピークはすべて登らず(登っても良いが迷いやすい)ピークの左(東)側に踏み跡があるのでこれをとるとよい。

P861への支尾根分岐から
植林を巻いて行くと
尾根が広いP862

 P862から南へ200mも進むと早速小ピークに出合う。ここはピークに登らずピークの左端を巻いて行く。ピークに登って西へ進んで行くと芹生方面にずれるので注意が必要である。

 ピークを過ぎると道は少し下って行き鞍部に出て次のピークへと移動する。この付近は雑木が一番きれいだったような気がするのだが、落葉しているので分からない。

ピークの左端を巻いて行く 少し下って行き鞍部に出て

 次のピークも左を巻いて行く。テープがピークへ登るようについているが、足元に作業道があるのでこれをとると良い。そのうち尾根に低木のアセビ等の常緑樹を見るようになると旧花背峠は近い。

 標高800mを切るとだんだん下り始める。その途中で紅葉の綺麗な雑木と後方に天狗杉のピークを見ながら昼食とする。ユックリの昼食も終わり下って行くと、右手に芹生からの林道が見えてきたので、林道に下りすぐの旧花背峠に着く。

 12時20分だ。旧花背峠から旧道別れバス停に向かっても、天狗杉から花背峠へ向かっても長時間バスを待つことになるので、久し振りだと、無雪期のアソガ谷を下り貴船へ向かうことにする。

アセビ等の常緑樹を見るようになると すぐの旧花背峠に着く

 旧花背峠のお地蔵さんから南へ100mも進まないうちにアソガ谷への下降点がある。昔からの標識も立っているのですぐわかる。早速下り始めるが、目の前の植林地は広く間伐材の伐採があり、あちこちに新しい作業道(小さな林道)ができている。

 「登山道、残っているやろか?」と下って行くと、すぐに広い作業道が横切る。でもその先に登山道は残っていて真っすぐ下って行く。小さな谷の金属製の橋も残っていて、これを渡る。登山道は途中から広い作業道に変わるが、その道が終わったところで小さな谷に出合う。

標識があるアソガ谷下降点 金属製の橋も残っていて

 アソガ谷ルートはそのまま残っていて一安心する。間伐材は整理され登山道から取り除かれているので難なく歩くことができる。小さな谷を渡り谷筋を下って行く。小さな谷は支流と合流し、少しずつ広くなり谷らしくなっていく。

 途中谷が大水の土砂でふさがれ、流れが登山道を浸食し始めているのを見て、「このままでは登山道が消えるだろう!」と、流れをもとに戻そうと石を積みなおすが「スコップがあれば!」と言うことになる。結局本流を変えることは出来ず、5分の作業で流れが分流したところで諦め道子が待つところへ急ぐ。このルートは何度も渡渉するので足元はシッカリしておくことだ。

間伐材は整理され登山道は歩ける 谷はだんだん広くなり渡渉を繰り返す

 植林地の中だが、小さな谷沿いを歩くのは心地よい。何度も渡渉を繰り返し、最後は谷分岐の平坦な植林地を通り過ぎると林道終点に出合う。

 林道は一部谷がふさがれ迂回して林道の上を流れているが、難なく歩くことができる。ここはもう大きな谷、スコップでは無理なようである。そこ以外は問題ないので積雪時は歩けると言うことになる。

小さな谷沿いを歩くのは心地よい 林道の上を流れているが、難なく歩ける

 芹生峠からの車道に出合い、奥貴船橋を渡ると貴船は近い。貴船神社奥宮まで来て、貴船川に降り用具やスパッツを洗い収納する。飲食店が並ぶ貴船の町を歩き始めると、ゾロゾロと観光客、もう紅葉は終わっているのにたくさんの人に出会う。

 平日なのにCafeも賑わっていて、貴船観光は定着して来ているように見える。でもチリヂリのモミジの落葉を見て、「こんな紅葉ではな~」と哲郎、温暖化の影響か貴船のモミジは綺麗ではなくなったようだ。

芹生峠からの車道に出合い 観光客に混じって貴船を楽しむ

 それでも観光客に混じって、貴船の観光を味わった気分の二人は、満足げに貴船を後にする。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
ホトトギスの結実