ナカマタ[東俣山](滝又ノ滝~余野~茶呑峠)//北山
2015.03.14


 
今日は水量も多く立派に見える
滝又ノ滝


2015.03.14 (土) 小雨   哲、道

行き:JR京都駅前7:50 - 細野口(JRバス)
帰り:殿橋13:49 (京北ふるさとバス)- 周山14:10 - JR京都駅


コース:
細野バス停~トレイル【京北2】~谷分岐【京北3】~石仏群~滝又ノ滝~林道終点出合【京北5】~分岐【京北6】~余野林道ゲート~府道出合を左~送電線下~果樹園~射撃場跡と果樹園の間の支尾根~△ナカマタ(東俣山)~伏見坂からの尾根出合~茶呑峠~カモチ谷林道~殿橋バス停


注意:
・細野口から滝又ノ滝へ向かう京北トレイル道は途中で何度も小さな谷を渡ります。木橋は危ないので小さな谷を渡渉することになりますので、足元はシッカリしてください。
・ナカマタ(東俣山)へは地形図・466を過ぎ射撃場跡と果樹園の間にある水路に沿った支尾根から取付きます。









 「フキノトウが出ているだろう」とナカマタへ出かけてみる。前夜の予報では9時には雨が上がるということだったが、朝の予報では雲が切れるのが2時間遅れている。「最近の天気予報は当たらない!」と言いつつも出かけることにする。

 バスが高雄へと登り始めても雨がやまないので、バスの中でスパッツを付けていると、この付近はクネクネ道なので二人ともバスに酔ってしまう。細野口で降り新道分岐まで戻り左にとり民家の中の狭い地道を進んで行く。

 もうすぐ止むかも知れないが、降り続いている小雨、民家の軒を借り雨具を着ることになる。民家を抜けるとトレイル【京北2】の標識を見て、道は谷沿いの林道に変わる。

細野口バス停 道は谷沿いの林道に変わる

 300mも歩くと前方に橋が見えてくる。ここがトレイル【京北3】で滝又ノ滝へはこの橋を渡り谷沿いの細い作業道を進む。最近この谷も大水で削られ細くなったところもあるが難なく進んで行ける。橋に出合うと大水で流れた木により橋も変形してきている。

谷分岐で橋を渡る【京北3】 大水で流れた木により

 途中道が崩れたところは谷を歩くことになるが、小さな谷なので難なく歩くことができる。この先で何度も谷を渡ることになる。渡渉地点には小さな木橋が造ってあるが、橋を渡ったことはなく谷の浅いところを探して渡っている。今日は雨が降っていて滑るので木橋は渡らない方が良い。

 そのうち前方に見慣れない建造物を見る。「えっ!」と驚くような石門で「滝又の石仏」と刻んである。石門まで奥から道ができているがトレイル道は対岸へ迂回するようになっている。トレイル道を歩いていると対岸にこれまた「えっ!」という石像を数体見る。これらは山の斜面を掘って埋め込んである。「なんだこれは!、トレイル道にふさわしくない人工物や!」と言いつつ二人は通り過ぎる。

 修練場/八畳洞という標識を過ぎると最後の渡渉、右岸へ渡ると薄暗い植林地の中を歩く。右手に滑滝状の谷が続き滝が近いことが分かる。目の前に大岩が見えてきて、その前を進むと滝又ノ滝に着く。

何度も谷を渡ることになる 前方に見慣れない建造物を見る
対岸に石像を数体見る 滑滝状の谷が続き

 今日は水量が多くて立派に見える滝だが、小雨がやまないのですぐに滝見物は終わる。少し戻って階段状に作られた道を通って崖を登って滝上へ出る。滝上から谷沿いに少し下って行くと橋が見えてくる。ここも「橋は滑る!」と道子は谷へ降り谷を渡って林道終点【京北5】に着く。

崖を登って滝上へ 「橋は滑る!」と道子は谷を渡って

 もう雨が止んでもいい時刻なのに小さい雨が降り続く。シッカリした林道を歩いていると雨はみぞれに変わる。林道を15分歩くとT字路【京北6】に出合うので右にとり余野へと下って行く。いつもショートカットする所も、雨なので林道を歩いて行くと前方が明るくなり余野の民家が見えてくる。

みぞれの中、余野まで林道を歩く 余野の民家が見えてくる

 林道ゲートを過ぎ、真っすぐ進むと余野公民館に行くが、今日はナカマタへ登るので近道の小さな川沿いの道を進んで行く。本通りに出合い左に折れ果樹園へ向かう。まだ11時だが雨がやまないので、途中の作業小屋の軒を借り昼食とする。

 いつもは静かな集落だが、今日は目の前を工事用の車がたくさん行き交い忙しない。昼食も終わり北へと歩き始める。道路沿いに続く小さな川は山裾に沿っているので心地よく歩くことができる。その山裾に「もう咲いている!」とショウジョウバカマの花を見る。ネコヤナギ?も咲いてきてもう山里は春のようだ。

ショウジョウバカマ ネコヤナギ雄花?

 送電線の下を通り過ぎるとワンワンと聞こえてきて、別荘地風の民家が見えてくる。地形図・466を過ぎると右手に果樹園が見えてきて道は射撃場跡へと登って行く。果樹園と射撃場跡の間に用水路があり、ナカマタへは水路に沿って支尾根を登って行く。植林地の中を登って行くと左手に射撃場立ち入り禁止用のロープが張ってあり、それに沿って30mも登れば南からの支尾根に出合う。

果樹園と射撃場跡の間が取付き 南からの支尾根に出合う

 雨はいつの間にか上がっていて疎林の中を心地よく登って行く。標高差200m足らずの登り、最初は緩やかな登りだが、標高550m付近から尾根は少し北北西へ向き勾配がきつくなる。

 斜面をジグザグに登って行くと、果樹園の取付きから30分でナカマタ(東俣山)山頂に着く。12時25分、「急いで下れば、周山14時10分のバスに間に合う!」と二人はすぐに下山を始める。

疎林の中、標高差200m登る ナカマタ(東俣山)山頂

 山頂からの尾根は3方に下っているが、茶呑峠へは北東の尾根をとる。細い雑木の尾根が続き心地よく歩くことができるのだが、急いでいる二人は、ただ黙々と進んで行く。植林地に出合い東へ折れるとすぐに右(伏見坂)からの尾根に合流する。

 後はこの尾根を下って行くと20分で茶呑峠に降り立つ。北西へ斜面を巻いて行く道は京北トレイル道で竜ヶ坂から山国へ下って行く。周山へは西に下る林道をとる。12時45分なので「ぎりぎりバスに間に合うだろう!」と、休むことなく林道を下り始める。

右からの尾根に合流する 茶呑峠に降り立つ

 以前整備されていた林道も度重なるゲリラ豪雨で石がゴロゴロして歩きにくい。いつもユックリの道子も、こうゆう時だけピッチが上がり、二人は快足で林道を下って行く。

 谷に出合うと後は谷沿いに下って行く。クリンソウで埋まっていた谷は、最近のゲリラ豪雨でほとんど流され、めっきり数が減ってしまったが、今年は少しでも増えてくれているだろうか?。パンパン!と銃の音が大きく聞こえるようになると殿橋は近い。民家が見えてきて一安心、急いで殿橋を渡る。

二人は快足で林道を下って行く 急いで殿橋を渡る

 橋を渡ったところに殿橋バス停がある、13時30分だ。いつもは周山まで快足を飛ばすのだが、目の前の時刻表を見ると13時49分周山行きがあり、今日は周山まで「ふるさとバス」のお世話になることにする。

 バス停小屋の中で着替えて用具の後始末をしバスを待つ。空でやって来たバスに乗り周山バス停へ向かう。ふるさとバスはJRバスと接続がよく14時10分京都行きのバスに乗る。最後は忙しない歩きが続いたが、春を感じた二人は満足げに帰路に着く。








その道は楽しい道であり
その通り道はみな平安である。


箴言 【 3:17 】
春を告げるフキノトウ