小塩山(善峯~小塩山南谷~御陵道)//西山
2015.04.18


 
満開のカタクリを鑑賞 / 小塩山カタクリ保護区


2015.04.18 (土) 晴れ  哲、道

行き:JR向日町8:35 - 善峯 (阪急バス)
帰り:灰方13:36 - JR向日町


コース:
善峯バス停~杉谷~・436分岐~大原野森林公園休憩所~小塩山南谷~△小塩山~御陵道~高速道出合~灰方バス停









 先週、用事で行けなかった小塩山のカタクリ、「まだ咲いているかな?」と出かけることにする。

 JR向日町駅からのハイカーは数名と少なく、「カタクリシーズンは終わったのか?」と思ってしまう。それでも阪急の駅からたくさんのハイカーが乗ってくるが、半分の人が乗らないので残っている人は南春日町から小塩山へ向かうようだ。

 終点の善峯で降り、杉谷への急坂を登って行く。ここを登って行く人は少なく、残りのハイカーはポンポン山へ向かうようだ。道端にはシャガやスミレが咲きそろい目を楽しませてくれる。この道は登山道ではなく斜面が崩れないよう手入れさているので、斜面の野草が残っているのだろう。

善峯バス停 シャガが続く
キケマン ムラサキケマン

 駐車場から標高差200m登ると杉谷の集落に着く。標高460mの山の上の集落である。桜の下を進んで行くと生シイタケの無人販売、今日は娘夫婦が留守番しているので、酒のあてに「焼いて食べよう!」と3袋買うことにする。

 小銭300円を取り出す哲郎、硬貨1枚落としてしまう。そこは倉庫の中、中のもろもろのものを取り出して拾うことになる。「指先が鈍くなったな~!」と自分でも思ってしまう哲郎、「いらぬ時間を費やしてしまった」と。別に急ぐことはないのだが、やはり「今日は早く帰ろう!」と急ぐことになる。

 集落を抜けた山裾に咲くヤマザクラ、丁度満開で美しい!。カタクリが終わる頃綺麗に咲くので「カタクリ残っているかな」と心配する。大原野(金蔵寺)からの道に出合い左にとり森林公園へ向かう。

杉谷の集落に着く 集落を抜けた山裾に咲くヤマザク

 今日はいつもより車によく出合う。駐車してある車に「京都市・有害鳥獣捕獲業務・実施中」とあり、今日はこの周辺で狩りが始まるようだ。「カウベル、持ってきていない!」と道子、今日の帰り道でいつもの近道はできないようだ。「ハイカーで賑わっているカタクリシーズンに、ポンポン山や小塩山周辺で狩りをしなくても!」と哲郎、狩りをする場合は駅やバス停で告知して欲しいものだ。

 山々の新緑は心地よいが、足元に咲く野草は少なくなってきている。ミヤマカタバミ、ヤマエンゴサク、ニリンソウ等咲いているが、その数は少ない。

 大原野森林公園に着き休憩所のトイレを借りる。10時30分、「チョット早いが!」とここで昼食とする。10数名のグループが2組、バルコニーと休憩所内でミーティング中、案内者が長靴を履いているので、カマガ谷の野草観察にでも出かけるようだ。

カタクリシーズンに狩りは止めて! 大原野森林公園休憩所に着き

 昼食も終わり二人は小塩山の南谷へ取付く。左右の尾根が登山道になっているので、この谷を歩く人は少ない。しばらくして足元にニリンソウを見るようになる。そのうちフタバアオイの群生を見るがエンレイソウは数少なくなっている。

 この谷にもたくさんのカタクリが咲いていたのだが、保護されなくなってから激減し、今年は数本しか咲いていない。雑木を楽しみながら谷を詰めて行き作業道の横道に出合う。いつもは鉄塔へ進みハイクを楽しむのだが、今日は適当に斜面を登って行き△小塩山山頂に出る。

森林公園前の小塩山の南谷へ取付く 小さな谷の南谷の野草を楽しむ

 山頂周辺を散策し名残のカタクリを楽しんだ後、カタクリ保護区を覗いてみる。そこには満開のカタクリの群生を見るが、ネットの中なので楽しみはない。

 12時15分、たくさんのハイカーで賑わう山頂を後に下山することにする。いつもショートカットで善峯バス停へ向かうのだが、二人ともカウベルが無いので猟場の間を抜けるのを避け、今日は御陵道を下ることにする。

カタクリを楽しむ ハイカーで賑わう山頂

 「南春日町13時03分発のバスにはチョット間に合わない」と、二人はゆっくりと名残のミツバツツジを楽しみながら下って行く。竹藪を見るようになると南春日町は近い。竹藪を抜けると前方が開け目の前に高速道路を見る。

 前回と違って新しい色々な道ができていて進路が分からない。13時03分のバスにはチョット間に合わないので、ここは慌てずに高速道路沿いを歩いてみる(南春日町へは左に折れる)。下って行くと左手に南春日町バス停横のNTTのアンテナを見て「この道は南春日町へいけへん!」と哲郎は気付く。

 この道は高速道路に沿って右に曲がって行き、長峰方面へ向いているようだ。「善峯13時24分発のバスに間に合うだろう!」とそのまま灰方バス停へ向かうことにする。

ゲートを通り竹藪を抜ける 高速道路に突き当たると色々な道が
左南春日町BS・右灰方BS

 長峰からの京阪バス道に出合い左にとると京阪バス停に着くが、丁度いい便がないので灰方バス停へ向かう。13時15分に灰方バス停に着き「あと20分ある!」と、バス停で後始末をしながらゆっくりとバスを待つ。

 灰方バス停まで高速道路出合から15分、山頂から1時間と言うことが分かり、灰方バス停へ下っても善峯からの同じバスに乗れることが分かる。ただ灰方バス停は田畑や民家の中、トイレや洗い場が無いのが不便である。

 後ろを振り返ると小塩山、「カタクリ鑑賞毎年ありがとうございます」。善峯からやって来たバスに運よく座ることができた二人は、春眠にはまだまだ明るく早いが瞼を閉じていく。

フタバアオイ シハイスミレ
アリアケスミレ ヤマエンゴサク
ニリンソウ ハナネコノメ
ツルカノコソウ シロバナニシキゴロモ







木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
小塩山を振り返る/灰方BSへの道