ポンポン山(川久保渓谷~出灰道)//西山
2015.07.14


 
ポンポン山から愛宕山と地蔵山


2015.07.14 (土)  晴れ    哲

行き7:阪急高槻駅西9:10 (高槻市営バス)- 川久保
帰り:出灰バス停14:34 - JR高槻駅北


コース:
◆川久保バス停~(ポンポン山林道)~林道分岐(・417)~谷コース分岐~東海自然歩道出合~△ポンポン山~出灰道~せせらぎの里~出灰バス停










 今週末は台風がやってきて、その後の連休は哲郎のライブがあり山へ行けない。雨が降らないうちにとポンポン山へ哲郎一人で出かける。今の時期、どこも花が咲ていることはないので、久しぶりだと川久保渓谷を歩いてみることにする。

 平日なのに終点の川久保で約10名降りる。皆さんはすぐに林道へと消えて行くが、哲郎はゆっくりとバス停で準備し、バスが折り返し発車する頃歩き始める。

 谷沿いの道をとると左右にホタルブクロや崖に黄色い花を見るが、これは庭の花が移動してきたのだろう。民家を抜けると谷沿いの林道を歩くことになるが、すぐに5分先に出発した人たちに出会う。彼らは植物を観察しながらのスローハイクのようだ。

終点の川久保で降りる オトギリソウ属のビヨウヤナギ

 谷沿いの道は何処にでもあるような林道なのだが、大阪のハイカーにとっては、とても静かで素晴らしい林道なのだろう。ここは川久保渓谷と呼ばれていて谷に岩肌が多く見られるが、そんなに荒れた谷ではない。

 哲郎も左右の植物を見ながら歩いて行くが、見慣れた植物ばかりが続く。バス停から20分歩いた水道施設を過ぎるともう建物もなくなり山奥という感じがしてくる。

静かな林道を歩く 夏本番

 川辺に「全国水源の森100選」の石碑があり、その周辺だけ数10本の雑木が植えられているが、こんな植林地が素晴らしい水源の森なのだろうか?と思ってしまう。先行していた登山グループにも追いつき、しばらく植林地の中を歩いて行く。

「全国水源の森100選」の石碑 ウバユリの蕾

 林道は次第に登り始めるが、この林道は最近のゲリラ豪雨にも耐えているようで、昔と余り変わった様子は無いような気がする。・417の林道分岐に着く。この分岐を左にとる道が、ポンポン山直下への登山道である。

 哲郎が歩くのはこの道ではなく、もう少し先にある素朴な谷沿いの道である。橋を渡らずに真っすぐ林道を歩いて行く。

分岐を左にとると
ポンポン山直下への登山道である
「・417」にある分岐の標識

 「・417」から10分も歩くと次の林道分岐に着く。昔はここが林道終点であったが、大杉方面へ新しい林道が伸びている。右にとり細い谷を渡る大杉への新しい林道を進んで行く。この付近には谷沿いにたくさんの野草が咲いていて、昔よく見に来ていたことを思い出すが、この新しい林道ができて野草は消えてしまった。

 次の谷分岐が目的の谷コースの入口である。林道の先、頭上には送電線が見え、北の谷の入口には「水源かん養保安林」の白い杭があるので分かる。

大杉への新しい林道を進んで行く 「水源かん養保安林」の白い杭がある

 素朴な谷沿いの道だが、東海自然歩道でのポンポン山登山に飽きた人にはお勧めのコースです。谷を少し入ったところに木調の堰堤があるので、左岸へ渡って堰堤を越えて行く。驚いたことに足元がシッカリしていて、最近登山道として手入れされていることが分かる。この道は最近よく歩かれているようだ。

 植林地の中の小さな谷だが、谷コースと言うだけで心地よい哲郎はスイスイと歩いて行く。途中1か所渡渉ポイントが崩れていて分かりずらい所があるものの、コース全体に危険なところはなくコースも手入れされ安心して歩くことができる。

木調の堰堤を左岸から 最近登山道として手入れされている

 標高510mを過ぎると谷分岐に出合うが、登山道も左俣をとるようにハッキリとした道があるのでそれに従う。谷を詰めて行くと流れも細くなりツルシキミの群生を見ると谷の源頭は近い。

渡渉ポイントが崩れていて
分かりずらい所は注意して渡る
ツルシキミの群生を見ると

 そんな細い谷にも道が造られ難なく登って行くことができる。最後の流れで顔を洗い、谷を詰めて行くと前方に雑木が見えてきて、その奥にと東海自然歩道の稜線が見える。右に振り東海自然歩道に乗る。ここはポンポン山東尾根分岐から少し西に進んだポイントで「熊出没注意」の標識があるのですぐわかる。

谷を詰めて行くと前方に雑木が 東海自然歩道に乗ると
「熊出没注意」の標識がある

 左にとりポンポン山へ向かう。緩やかな東海自然歩道を歩いて10分で△ポンポン山に着く。山頂広場は平日にもかかわらず賑わっているが、皆さん木陰で昼食休憩、哲郎も昼食とする。台風の影響か山頂では涼しい風が通り抜ける。

 今日は展望も良く大阪のビル群や京都市街地も見える。35分とユックリの昼食休憩っも終わり、北の愛宕山系を見て出灰道から下山するがまだ12時25分、出灰バス停14:34のバスには2時間もあるので、この道もできるだけユックリ下ることにするが。ユックリと言っても限度がある。

ポンポン山山頂広場 穏やかな道が続く出灰道

 出灰道を歩くのもし久し振り、緩やかな道が続き心地よい。最後は植林地の中の急坂を下って出灰道の登山口に着く。

 ここには一休さんの「尸陀寺跡」があるが、一度立ち寄った人は足を向けることはないであろう。出灰川の橋を渡り左にとり出灰バス停へ向かう。

一休さんの「尸陀寺跡」があるが 橋を渡り左にとり出灰バス停へ

 舗装道は暑いが、山間の道なので日陰があり、それを辿ってユックリと歩いて行く。せせらぎの里にある「Cafeで」と思うが、草ぼうぼうでここはもう営業していないのかも知れない。

 13時40分にバス停に着く。バスまで1時間あるので出灰川に降り体をふき着替え、川風で涼をとる。

マルミノヤマゴボウ ヤブカンゾウ

 やって来たバスは子供たちで一杯で立客もいるが、「優先席」が空いているので失礼する哲郎。「今日は刺身で一杯!」と、安くて美味しい高槻の市場で買い物をし帰路に着く。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
マルバマンネングサ