ポンポン山(不動谷右俣~出灰BS南東尾根)//京都西山
2015.07.25


 
水量が多く今日は勢いがいい不動谷


2015.07.25 (土) 晴れ   哲、道

行き:JR高槻駅北7:51(高槻市営バス)- 出灰
帰り:出灰14:34 (高槻市営バス)- JR高槻駅北


コース:
◆出灰バス停~せせらぎの里・出灰不動尊~不動谷遡行~谷分岐で不動谷右俣へ~滝~標高490m谷分岐から支尾根~P605からの作業道出合~東海自然歩道出合~(=△ポンポン山)出灰バス停南東尾根分岐~標高600m小ピーク~出灰集会所~出灰バス停

注意:
◆不動谷に登山道はありません。谷分岐後の右俣・左俣には10数mの滝があり滝上へ斜面を登ることになります。小さな谷ですが小さな滝が続き、谷沿いの急斜面や谷の中を歩くことになり【初心者危険コース】です。初心者だけで出かけないようお願いします。
◆【右俣・左俣】:谷分岐で下流から見て右の流れが右俣。【右岸・左岸】:上流から見て右側が右岸。









 今夕は先日のライブの打ち上げ、ということで近郊の山へ出かけることにする。「ポンポン山の不動谷はどうだろう!」と出灰へ向かう。

 JR高槻駅北から二料行きのバスに乗り、出灰バス停で降りる。出灰川沿いの道に通行止めの看板が立っていて、ガードマンが「ここからポンポン山へは行けません!」と言ってくる。先日の台風で道路が浸食され陥没しているとのこと、通行止めは「ここや!」と地図を差し出してくれる。

 そこはポンポン山出灰道の登山口の手前なので、我々が行く不動谷へは問題がなさそうだ。ポンポン山へ向かう年配の女性が二人、「どうしよう!」と言っている。その一人は歩きなれ周辺の情報を良く知っていたので、哲郎は出灰バス停南東尾根から山頂へ行けることを告げ、地図を渡しコースを説明する。「危険なところはないが、無理だったら引き返してください!」と尾根の取付きへ案内する。

出灰バス停で降りる 出灰道通行止め

 二人は出灰川沿いの道へ戻りせせらぎの里へ向かう。「先週ここにヤブカンゾウがたくさん咲いていた!」と道子に言うが、その影は全くなく「どこに咲いていたのやら?」と思ってしまう。

 せせらぎの里に付き、哲郎一人ザックを置き崩壊個所へ向かってみる。数分歩いて右手に住宅を見たところで、道を塞いでいるフェンスを見る。道路は10mに渡り陥没していてフェンスが両側にシッカリと固定してあるので歩行者も通れないようだ。哲郎は写真を撮りすぐに道子の待つせせらぎの里へ引き返す。

崩壊個所へ向かってみる 宙に浮いたガードレール

 橋を渡り出灰不動尊へ向かうと、たくさんの人が掃除や道を整備している。「明日に不動尊の例会でもあるのかな?」「いや台風で荒れたところを整備しているのだろう!」と哲郎。我々は信仰の場所へ立ち入るので、「お邪魔します!」と出会う人々に挨拶をしながら奥へと進んで行く。

 「不動谷、左岸の斜面から進入するか、右岸の滝から・・・」と言いつつも、足は最初の修行場の滝へ向かっている。滝の前の岩に大木が引っかかっているので、不動谷も台風の時大水となったようである。

橋を渡り出灰不動尊へ向かうと 最初の修行場の滝へ向かう

 右岸(左手)の滝横の斜面を越え谷を渡ろうとするが、今日は水量が多く簡単に渡れない。哲郎は岩伝いにひとっ飛びで対岸へ渡るが、道子はいろいろ思案し時間がかかってしまう。植林地を抜けるとまた渡渉地点、次から次へと出合う渡渉地点、いつものポイントは通れないので、渡れそうなところを探しながら渡って行く。

滝横の斜面を越え 植林地を抜けると

 谷分岐手前の滝を登って行くが、この滝も水しぶきをあげ久し振りに元気がよい。谷分岐から右俣をとる。もう何度も訪れている不動谷右俣コースだが、歩くところが定まっていないので、いつ来ても新鮮だと感じるのがよい。

谷分岐から右俣をとる いつ来ても新鮮だと感じるのがよい

 右俣で一番大きな滝下に着く。今日は勢いよく水が流れ立派な滝に見える。この右手(左岸)の斜面を高巻いて滝上へ登って行くのだが、相変わらず崩れそうな斜面、二人は注意しての登って行き滝上へ着く。「あ~、やれやれ一安心!」と滝上で小休止する。

右俣で一番大きな滝下に着く 勢いよく水が流れ立派な滝に見える

 滝上から右岸の植林地へ上がり、谷沿いを歩いて行く。シダの茂った中を通り抜け、突き当たったところで左岸へ渡る。もう細くなった谷だが、V字の谷で、2~3mの滝が続くので、進路を探しながら歩くことになる。これが結構楽しくて、暑さも忘れ谷を登って行く。

滝へ落ちないよう注意! 右岸の植林地の谷沿いを歩いて行く
進路を探しながら歩くことになる 登った~!!

 標高490m付近まで来ると前方に谷分岐、中央に小さな中尾根を見る。今日も谷を詰めて行かず、ここから支尾根に取りついて行くことにする。

 登り始めると、サイレンが聞こえてくる。「お昼にしては早いな~」と時計を見ると11時30分である。いずれにしても今日は少し遅くなったようだ。疎林の細い尾根は標高差100m登ることになるが、半ばまで登ると緩やかになってくれる。

標高490m付近まで来ると前方に 谷分岐の中尾根を登って行く

 P605からの作業道に出合うと右にとり細い尾根を東へと進んで行く。疎林の尾根が続き、尾根が登り始めると作業道は左斜面を巻いて行き、すぐに東海自然歩道に出合う。ここから山頂までは15分、「山頂でお昼にしよう!」と左にとり山頂へ向かう。

 今日は土曜日なので山頂は賑わっていて空いた木陰が少なくなっている。丁度席を立つグループがいて、「ラッキー!」と丸太のベンチに腰を掛ける。

 オニギリを食べていると、横に座っている若者グループが周りの人に下山ルートを確認?している。ポンポン山は初めてのようで、なんでもこの後「摂津峡」へ行くそうな。良い返事が返ってこないようなので、「早く楽に下山でき、15時には摂津峡へ行けるだろう!」と哲郎は彼らに話し始める。

東海自然歩道までは疎林の道が続く 土曜日なので山頂は賑わっていて

 出灰に下りバスに乗ればいいのだが、出灰道が通行止めで使えないので出灰バス停南東尾根で彼らを案内することになる。昼食が終わった二人は、「チョット早いけど!」と言いつつ彼らと一緒に下山を開始する。

 道子が先導し哲郎は最後尾を歩く。みんな速く歩くので「ゆっくりでいいよ!」と声を掛けるが、彼らは苦にならないようだ。支尾根分岐に着き、「不安定な人はストックを!」と哲郎が進めるが、彼らには必要ないようだ。

 P600を過ぎると下り始め、道が不鮮明で倒木が道を塞ぐようになる。「トラップ注意や!」と、彼らにとっては藪のような道だが皆楽しみながら下って行く。

若者は元気よくスイスイと 疎林の道を楽しみながら下って行く

 急斜面になるとさすがにこけてしまうが、これも面白いのだろう。植林地に出合うと出灰は目の前、最後は急斜面の道が崩れ細くなっているので立ち止まる女性たち、それでも「ジェットコースターよりマシだ!とユックリ降りてくる。

 下に民家の屋根が見えてきて最後は出灰集会所の横に降り立つ。皆でバス停へ向かうが、速く降りて来たのでバスまで1時間ある。自動販売機とガソリンスタンドを教え、我々は出灰川に降り着替え後始末をする。

 後始末が終わる頃、彼らも川にやってきて、皆で靴を脱ぎ水遊びを始める。出灰川は冷たい水なので気持ちいいのだろう。彼らは大阪の先生たちで、「こんな明るい先生達やったら、いじめもないやろ!」と哲郎。

イケマ ヨウシャヤマゴボウ

 やって来たバスに乗り、途中で摂津峡温泉へ向かうという彼らと別れる。久し振りに若者に接し、チョット若返ったような気がする哲郎と道子である。

靴を脱ぎ水遊びを始める若者達







木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
イワタバコ