笹間ヶ岳(富川道~砂防林道)//湖南アルプス
2015.09.05


 
富川道にある滑滝状の岩場
これでも東海自然歩道?と思ってしまう


2015.09.05 (土) 晴れ  哲、道

行き:JR京都7:52= JR石山8:25 - アルプス登山口
帰り:東急団地入口13:35-JR石山14:15 = JR京都


コース:
・「アルプス登山口」バス停~(東海自然歩道)~富川道分岐~(富川道)~御仏河原~大谷河原~△笹間ヶ岳~(東海自然歩道)~砂防林道出合~砂防林道~林道ゲート~「東急団地入口」バス停

注意:
・JR石山駅から「アルプス登山口」バス停へのバスは経路変更により減便(1本/時間←2本/時間)されています。「アルプス登山口」バス停からひとつ前の「東急団地入口」バス停だと他の経路のバスがあり、いままで通り(2本/時間)利用できます。




 湖南アルプスへ出かける。前日にバスの時刻を調べると、前回よりアルプス登山口への便数が減っていて「帰り、こまるな~!」と。

 JR石山駅からアルプス登山口への始発は8:25と遅くなっているが、登山者数人と共にこのバスに乗る。しばらく住宅地の中を走るバスから瀬田川を眺める。駅から20分経っても新興住宅地があり、「こんなとこ住めへん!」と道子。

 終点の「アルプス登山口」で降り、準備のため日陰を探しながら天神川沿いを歩き始める。こんなハイキングコースでは、他の登山者は準備などしないのだろう我々と一緒に歩き始める。車道が川を渡るところで日陰を見つけ、二人はここで準備していると車が次々と通り過ぎていく。

JR石山駅「アルプス登山口」のりば 今日は水の中を歩かなくても良い

 この林道は行き行き止まるので、皆登山者の車である。橋は?と、今日は手入れされているので水の中を歩かなくても良いようだ。

 しばらく川沿いの雑木の木陰を心地よく歩いて行く。富川道の分岐に着き、右の東海自然歩道へとる。

 しばらく階段状の道が続くが、前回より豪雨で道は大きく浸食されていて道横を歩くことになる。道端にはノギランが続き、シダが現れてくると細い谷を渡ることになる。

富川道の分岐に着き 豪雨で道は大きく浸食されていて

 谷を渡ると少しずつ登り始め、道の両側にシダが増えてくる。足元に岩肌が目立つようになると、目の前に大岩を見てその間を通って行く。ここで先行のカップルに追いつき、抜きつ抜かれつで歩くことになる。

道の両側にシダが増えてくる 大岩を見てその間を通って行く

 谷の上流に来たのだろう、滑滝状の大岩に出合うと流れはチョロチョロと岩肌の間を細く流れる。ここには小さな花が咲いていて「もっと上の湿地帯にたくさん咲いているだろう!」と言いつつも、花にカメラを向ける哲郎。

 先ほどのカップルがやってきて、哲郎が花を撮っているのを見て興味深くカメラを向けている。「上にもっとたくさん咲いていますよ!」と言って、二人は岩の横を登って行く。

 御仏堰堤とやらを過ぎ、小さな花がたくさん咲いている湿地帯で花を観察する。この付近が御仏河原と呼ぶようだが正確な位置は分からない。すぐ先で矢筈ヶ岳と笹間ヶ岳の分岐に着く。

明治20年に造られた御仏堰堤 笹間ヶ岳/矢筈ヶ岳分岐の標識

 今日は右に取り笹間ヶ岳への東海自然歩道を進む。この分岐は分かり難いが標識があるので迷うことはないだろう。少しずつ登って行くと小さな沼に出合い「あった!」と道子、綺麗に咲いた花を見る。

 小さな花もたくさん撮って、カップルがやって来たところで先へと歩き始める。チョット大きめの池の横を通り過ぎると、ドンドン下って行き。堰堤上の広い河原に出合う。

大きめの池の横を通り過ぎると 堰堤上の広い河原に出合う

 今日の目的の一つは、この河原で小さな花を観察することである。前回ピンボケだった花を中心に広い河原を花を楽しみながら散策する。でも「一眼レフじゃあないのでまたボケているかも知れない」と哲郎。

 この河原は堰堤上に砂が溜まってできたので、日も適度に当たり花が多いのかも知れない。あのカップルもやってきて、皆でしばらく野草観察を楽しむ。花も十分楽しんだので「もう他の湿地帯はいいだろう!」と、笹間ヶ岳へ向かうことにする。

ヒメオトギリ キバナノマツバニンジン
ホザキノミミカキグサ ミミカキグサ
イトイヌノヒゲ ヒツジグサ
オオフタバムグラ

 水苔が群生する流れの横を登って行き、谷から離れると景色は一変し疎林の尾根が続く。尾根と言っても標高350mの低山、涼しさはなく花崗岩質のザラザラの道が続く。この付近はザレ場が多く地形図が読みづらい。左下に林道が見えてくると、すぐに林道に降り立つ。

水苔が群生する流れの横を登って行き 花崗岩質のザラザラの道が続く

 林道に降り立ち少し進んだところで再び尾根へと進入すると、もう笹間ヶ岳は近い。「着いた!」と山頂に大岩がある△笹間ヶ岳に着き、大岩に登って琵琶湖を望む。残念ながら比叡山や比良山系は霞んで良い眺めとはならない。大岩を降り山頂で昼食とする。

再び尾根へと進入すると △笹間ヶ岳の大岩に乗り

 オニギリを食べているとあのカップルもやってきて大岩に登って行く。次の登山者も来たところで、二人は下山を開始する。関津への道をとると大岩の後ろに小さな社があり、こちらが表かもしれない。そこから急な道が続き、ロープも付いているが、ここも東海自然歩道らしい。

 標高差約100m下って林道に降り立つ。この林道は砂防林道と呼ばれているので、この山は崩れやすいのだろう。前回歩いた東海自然歩道は林道を横切って下って行くのだが、下った先のバス停の運行状況が分からないので、今日は林道を下り「アルプス登山口」へ向かうことにする。

関津への道を下る 砂防林道に出合う

 緩やかな林道、バスには十分時間があるので道子は傘を取り出し日傘としユックリと下って行く。途中で田上小学校の植樹の記念の木柱をたくさん見かけるので、これは山崩れ対策の一つだろう。

 右手に谷を見るようになり、何処かで顔を洗いたい哲郎だが降りていくようなところは見当たらない。緩やかに下って行くと住宅が見えてきて立派なゲートに出合う。

 ゲートを過ぎるとすぐにバス道に出合う。右に300mも行けば「アルプス登山口」のバス停があるのだが、「左に近いバス停があったはず!」と哲郎。二人は左に取り終点一つ手前のバス停へ向かう。

 道子がバス待ちの女性に話を聞くと、すぐのバスがあるという。アルプス登山口へ向かっていたバスが経路変更されたようである。いずれにせよ、この「東急団地入口」と言うバス停は2経路止まるので、これまでと同じく2本/1時間ということになる。

ゲートを過ぎると 「東急団地前」バス停のバス便

 「ラッキー!」と何か得をしたような二人は喜ぶが、あと3分でバスがやって来る。着替えは「石山駅でしよう!」と、スパッツを付けたまますぐにやって来たバスに乗る。

ヤブツルアズキ ナンバンキセル

 住宅地の中を走るバス、途中で乗ってくる人降りる人、結構バスは利用されているようだが、やはり「こんなところ住みたくない!と、都会派の哲郎と道子である。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
サギソウ