シメン谷南尾根(木戸口~P1080~蓬莱山)//比良
2015.04.25


 
長池から蓬莱山へ続く丘陵を心地よく歩く


2015.04.25 (土) 晴れ   哲、道

行き:出町柳7:45 - 木戸口
帰り:JR蓬莱 14:43 = JR京都駅

コース:
・木戸口バス停~木戸口橋~シメン谷南尾根取付き~「間伐展示林」看板~(シメン谷南尾根)~標高960m丘陵~P1035~P1050~P1080(森山岳)~△蓬莱山~金毘羅道下山口~金毘羅峠~林道出合~金毘羅神社~湖西道路下~JR蓬莱駅

注意:
◆シメン谷南尾根の取付きは木戸口橋南70m、道路下に小さなトンネルがある所です。最初作業道を進みますが尾根に道はありません。長池から蓬莱山への丘陵にも道はありませんので初心者だけで出かけないようお願いします。

歩行時間:
◆木戸口BS-(90)-標高960m丘陵-(25)-P1080-(35)-△蓬莱山







 「比良のタムシバとカタクリでも楽しもう!」と、シメン谷南尾根から蓬莱山へ出かける。出町柳バス停に7時10分頃着くが、すでに7名ザックが並んでいる。今日は係員がやってきて無線で臨時便を手配し、全員座って出町柳を出発する。

 木戸口で降りバス停で準備するが、後ろから一人の男性が降りてきて、彼は小屋の外で準備する。彼は我々と同じコースで蓬莱山へ向かうと言っている。彼はこのコースが初めてかどうか分からないが、いずれにせよ「我々がウロウロしていたら面白くないだろう!」と先に準備を終えた二人は、先に出発することにする。

 彼とはどこかで出会ったような気がする哲郎、「GPSオヤジだろう!」と。「このコースはGPS登山では楽しめないだろう!」という哲郎だが、人それぞれ、お節介はやめとこう。

木戸口バス停で降りる 南へ戻り木戸口橋を渡る

 国道をバス停から南へ戻り木戸口橋を渡る。約70m進んだところがシメン谷南尾根の取付きなのだが目印の大きな看板が見当たらない。「風 カフェ」⇒「売物件」になっていた看板が無い、物件が売れたのだろうか?。ここには道路下に小さなトンネルがあり、これが目印となる。

シメン谷南尾根の取付きなのだが 小さなトンネルがあり、これが目印となる

 山裾の斜面に薄い踏み跡があり、これを辿って南へと巻いて行く。その道は次第にハッキリしてきて溝状の作業道に変わる(地形図の破線)。道なりに植林地の中を進んで行くと標高450m手前で作業道は分岐し、分岐に「間伐展示林」の看板を見る。

道なりに植林地の中を進んで行く 分岐に「間伐展示林」の看板を見る

 分岐を右に進むとエゴ谷に出合い道は消える。分岐を左にとり、すぐの支尾根の先端から取付くことにする。最初の50mは急な植林地、一気に登り左からの支尾根に出合うと少し緩やかになる。

 右手から登ってくる作業道のようなものを見て、「きっと、もっと登りやすい道があるに違いない!」と、いつも思ってしまうが定かではない。少し左に振って、再び斜面をを登り始める。そのうち薄い踏み跡が現れてきて、これを辿って登って行く。

すぐの支尾根の先端から取付く 植林の中の登りが続く

 踏み跡は植林から雑木に変わり、標高600m付近の平場に着き小休止とする。登りながら後からやってくると思われる彼を確認するが、その姿は全く見えない。

 ここから雑木の中を登ることになる。急斜面が続きしんどいところだが、植林地と違って雑木の中は心地よい。

標高600m付近の平場に着き ここから雑木の中を登ることになる

 足元にシハイスミレがポツポツ咲いていて、それを見ては小休止する。後ろを振り返れば北山の伊賀谷山や皆子山がクッキリと見える。太いモミノキが続くと、再び植林を見てその端を歩いて行く。

 標高820mの小ピークに着くと、植林はここで終わる。前回ここに咲いていたタムシバは見えず、周囲の木にも白い花は見えない。「今年は咲いていないのか?もう散ってしまったのか?」と。

太いモミノキが続くと、再び植林を見て 標高820mの小ピークに着く

 再び登り始めるとアセビの低木が続く細い尾根を登って行く。北風を受け少しヒンヤリするが、今日は暖かくこれで丁度いい。名残のタムシバを見て最後の急斜面を一登りすると、長池から蓬莱山へ続く丘陵に着く。

 「やっと着いた!」と、ここまで90分続いた登りが終わり二人はホットする。足元に伸びてきたバイケイソウを見ながら丘陵を歩き始める。この丘陵は哲郎のお気に入りの森で、心地よく歩いて行く。

細い尾根を登って行く バイケイソウを見ながら丘陵を歩き始める

 いつもはここにある小池のそばで昼食としていたが、まだ10時20分、今日は先へ進むことにする。すぐ右手(小池の南)に登って行く支尾根があるので、これを登りP1035へ進む。いつもより草々が緑に見え、今年の春は早くやって来たようだ。

 P1035に立つ。東へ連なるピークを越えて行くと関電巡視路へ行くことができるが、二人は南の目の前に見えるP1050へ向かう。

小池の南の支尾根を登って行く P1035から北に武奈ケ岳

 緩やかに下って行き上り返すとP1050に着く。このピークには足元に小さな木が密集している。膝までの低木だが葉が茂ってくると歩きにくそうだ。このピークから南へ細い尾根を下って行くと谷間に出合う。

P1050へ登って行く P1050からP1080へは
南へ細い尾根を下って行く

 谷には雪が残っているが、右の斜面の横道を歩いて行く。もうここまで来ると道がハッキリしてきているので、関電巡視路のサブルートとしてよく歩かれているようだ。

 谷を詰めて行くとP1080からの尾根に乗る。ピークへは左にとるのだが右にとりP1080の西峰へ向かう。まだ11時前だがここで昼食とする。北正面に武奈ケ岳が見え、その左手に京都北山が続く。今日は早く着いたので30分とユックリの昼食休憩、周囲の山々を見ながらホッコリする。

谷沿いを詰めて行きP1080へ P1080西峰から武奈ケ岳

 昼食も終わり、すぐのP1080から南の支尾根を下り蓬莱山へ向かう。前方に蓬莱山のリフト小屋が見えるので、もう迷いようがない。右手に植林が見えてきて溝状の作業道が続く。

 標高1030mの鞍部まで来る。この付近では右手の植林地へ下って行く道もあるので尾根を外さないようにする。再び登り始めると作業道も消え、そのまま雑木の尾根を登って行くが緩やかなので苦にならない。

 足元に笹が見えてきてうるさくなるが、以前のような深いものではないので難なく歩くことができる。そのうちアセビの茂みを見るようになると、それを避けるように登って行く。笹の背が低いのでハッキリと踏み跡が見える。

蓬莱山を見ながら尾根を下って行く アセビの茂みを見るようになると

 丁度12時に蓬莱山山頂に着く。ゲレンデに雪はなくベンチが置いてある。琵琶湖を見ながら金毘羅道下山口へ向かう。

丁度12時に蓬莱山山頂に着く 金毘羅道下山口へ向かう

 金毘羅道を下って行くと、すぐに溝状の道に変わる。その壁面にイワカガミを見るが標高1000m付近ではまだ咲いていない。「咲いている!」と道子、ポツポツとピンクのショウジョウバカマが目を楽しませてくれる。

 大岩に書いてある「←」を過ぎ支尾根を下り始めるが、左手のガレは進んでいて、こちらの登山道もそのうち崩れるであろう。

大岩に書いてある「←」を過ぎ 左手のガレは進んでいて

 金毘羅峠を過ぎると、イワカガミが咲いてきて、その後はポツポツとカタクリが咲いているが、その数は少なくなってきている。この付近では周囲の斜面が大雨で崩れてきているので野草は少なくなったのだろうか。

 カタクリも楽しんで林道へ向かって下っていると、前方に見覚えのある女性が休憩中、「あっ、ikomochiさんとちゃう?」と道子。ikomochiさんは野草観察し蓬莱山へ向かうそうだ。しばしお喋りし、二人は下山を続ける。

咲き始めたイワカガミ カタクリ

 まだまだたくさん登ってくる登山者に出会い、「こんなマイナーな道に?」と思ってしまう。林道に降り立ち「長い林道や!」と言いつつも、今日は何故か苦にならない二人は野草を見ながらJR蓬莱駅へ向かう。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
マルバコンロンソウ