品谷山(ダンノ峠~佐々里峠)//北山
2015.08.08


 
ブナの尾根は心地よいが、今日は風がなく暑い!


2015.08.08 (土) 晴れ   哲、道

行き:出町柳7:50(京都バス)- 菅原
帰り:広河原14:20 - 出町柳


コース:
◆菅原バス停~ホトケ谷道分岐~尾根道分岐~ダンノ峠~ダンノ分岐~P866~△品谷山~P866~ダンノ分岐~佐々里峠~広河原バス停










 連日37℃の京都地方、こんな時は高い山の方が涼しくていいのだが、久しぶりだと北山へ出かけてみる。暑いので品谷山へのショートコースとする。

 朝早く出町柳駅前バス停に着くが、登山者の列ができていない。そのうちポツポツと比良方面に列ができるが、その列は短い。皆さんこの時期はアルプスのようである。広河原方面に列ができないので、「夏はこんなものか!」と思っていたら発車間際にど~と学生の団体さんがやってきてほぼ満席で出発する。

 北大路駅前でも約20名が乗ってきて、バスは超満員で発車する。皆さん登山スタイルではなく、食材をぶら下げているのでバーベキューや納涼会?のようである。途中でどんどん降りて行き、結局北山へ向かうのは哲郎と道子だけである。

 菅原バス停で降り、暑いのでバス停小屋で準備する。今日は乗客が多く降車に時間がかかり延着したので、いつもより10分以上遅れで出発する。

 谷沿いを歩いて行くとたくさんの車が止まっていて、他府県Noもあるので岸壁の工事かなと思いきや、右手のお寺さんが賑わっているんで盆前の大掃除でもあるのかも知れない。谷分岐では右にとりホトケ谷沿いを進んでいく。

菅原バス停 右にとりホトケ谷沿いを進んでい

 ホトケ谷分岐の軒先でいつも見るイブキジャコウソウはもう終わっている。周囲に花っ気は少ない。最後の民家を過ぎ植林地に入るが、今日はヒンヤリしてくれない。連日の猛暑で山全体が温まっているのだろうか?。足元も乾き、ヒルの姿は見えない。

 尾根道分岐前の谷分岐は大きく崩れたまま、左に回ってから中尾根に取りつく。「今日は足が重い!、先週の伊吹が応えたのやろか?」と道子、「伊吹って、下っただけや!」と哲郎。

 尾根に風はなく蒸し暑い。「29℃や」と道子、下界より涼しいはずなのだが、重装備の二人にとって無風の尾根はシンドイ。登りきるとイワウチワが広がる尾根に変わるが、谷道に出合うと再び登ることになる。

谷分岐は大きく崩れたまま 無風の尾根はシンドイ

 植林地の中を標高差50~60m登ってダンノ峠に着く。どうやら今日はヒルはいなかったようだ。峠で小休止後北の斜面を登って行く。標高830mまで登ると尾根は左に曲がり、それに沿って歩いて行く。右手にネットが続くが、登山道は雑木の中なのがいい。

ダンノ峠に着く ダンノ分岐までは雑木の尾根が続く

 ネットは続いているが最後の支尾根分岐でネットから離れ、左へとるとすぐに佐々里峠からの尾根に出合う(ダンノ分岐)。ここから品谷山までは一本の尾根、雑木の細い尾根が続き心地よいのだが、今日は風が全くなく「暑い~!」と。

 P866や風化木のピーク、品谷山手前の鞍部と立ち停まることもなく歩き続け、あっという間に△品谷山に着く。「予定より20分遅れている!」と哲郎、オニギリを急いで食べすぐに出発することにする。遅れていると言っても14時20分のバスには十分間に合うのだが、後始末、着替え、ビール・・・といろいろと忙しいのである!。

ダンノ分岐から品谷山へ △品谷山に着く

 12時05分山頂を発つ。もう広河原までは下りだけなので気がらくだ。登りでしんどいと言っていた道子もスイスイと歩き出す。鞍部にあるヤマボウシ、今年はたくさんの実を付け味わうことができるだろう。尾根に立つブナの大木を見るが、最近のゲリラ豪雨で尾根の土砂が流れてしまうと、みな倒れてしまうような気がする。

 いつの間にか空は雲に覆われ、段々黒い雲が広がってきて遠くでゴロゴロ、「一雨あるな!」と、二人はサングラスを納め急ぎ足で歩き始める。少し登って風化木の横を通って行くが、この枯れ木は意外と丈夫でなかなか倒れない。ダンノ峠分岐のピークまで来て、左の佐々里峠への尾根をとる。

風化木の横を通って行くが P866の標識

 イワカガミが広がる急斜面を下ると穏やかな細い尾根が続く。この付近はまだまだ標高800m程度あるのだが、全く風がなく涼しさは感じない。植林が増えてきて左下に舗装道が見えてくると佐々里峠は近い。無線中継所の横を下って行くと佐々里峠に降り立つ。峠の駐車スペースには芦生方面へ向かったのだろう数台の車を見る。二人は急ぎ足で広河原へと舗装道を下り始める。

穏やかな細い尾根が続くが 無線中継所の横を下って行くと

 結局雨は降らずじまいで、日が照ってきて「舗装道は熱い!」と言うことになる。道子はいつものように傘を取り出し日傘とする。クネクネ蛇行する道だが、下りなので余り苦にならない。途中で植林地の急斜面を下ると早く行けそうだが、冒険する余裕がないので諦める。

 「やっと着いた!」と広河原手前で河原に降り体を拭き後始末をする。バスまで30分あるので庄兵衛さんに寄り、ビールをおいしく頂く哲郎。「広河原は雨が降らないのよ!」とおかみさん、庭の草木は夕立を待っているようである。

佐々里峠に降り立つ 広河原まで下り一安心

 14時20分発のバスは、二人を乗せ出発するが、途中でポツポツと乗ってきて、この山間の集落にとってバスは必要なようである。でもそんなことはすぐに忘れ、今日の暑さに参った二人は瞼を閉じてしまう。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
カリガネソウ