比叡山(梅谷道~△大比叡~本坂道)//北山
2016.11.26


 
今年の紅葉は見頃を過ぎていた
鷺の森神社


2016.11.26 (土)  晴れ   哲郎、道子

行き:出町柳8:30 = 叡電修学院 
帰り:JR比叡山坂本14:17 = JR京都駅


コース:
・叡電修学院駅~白川通り~鷺の森神社~修学院~赤山禅院~梅谷登山口~水飲対陣跡(東山トレイル/きらら坂道)~ロープウェイ比叡山駅~スキー場跡~山頂駐車場~△大比叡~阿弥陀堂~東塔広場~本坂道~JR比叡山坂本駅









 例年のように比叡山紅葉見物に出かける。紅葉見物と言っても山頂ではなく山麓の紅葉を楽しむのだが、今年はどうだろう?と。今年は尾根の紅葉は遅れていていたが、山麓では早いようなので1週間早く出かけてみる。

 叡電修学院駅でおり、駅のトイレを借りる。白川通りに出ると例年よりケヤキの紅葉が早く、「遅かったのか?」と思ってしまう。北へすぐの横断歩道の横に「鷺の森神社」の石柱がたっている。ここで横断歩道を渡り東への道を真っすぐ進むと鷺の森神社に突き当たる。

「鷺の森神社」の石柱で横断歩道を渡る 真っすぐ進むと鷺の森神社に突き当たる

 参道のモミジは緑が多く残っていて、「早かったか!」と思ってしまう。参道を進んで行くと早朝にも関わらずカップルが写真を撮りながら戯れているが、紅葉の度合いはどうでもいいらしい。

 参道のモミジの色つきは悪く紅葉はまだまだ、否もう紅葉しないのかも知れない。参道の奥に大木があり、紅葉を楽しむことができるが落葉が進んでいて、この木の紅葉は「遅かった!」と言うことになる。日に当たると綺麗に見えるが色あせた紅葉、過去の美しい紅葉を目にしている人には物足りないだろう。

 「これはアカン!」と次の赤山禅院へ向かう。民家を抜けていくと修学院の門前では見学者が並んでいる。ここは宮内庁、身元確認や荷物検査等が必要だろうが、目的が紅葉見物だともう遅いようである。

日に当たると綺麗に見えるが 民家を抜けていくと

 修学院の北にある赤山禅院、昨年は、「紅葉は終わっているだろう」とパスしたが、今日は覗いてみることにする。ここにはトイレがあるので利用すると良い。色鮮やかなのぼりがたっていて、その横を通って奥へ進んで行く。

 「←順路」に従って進んで行き休憩所まで来ると、目の前に綺麗に紅葉した木を見る。周りが木に覆われているので紅葉が遅れ綺麗なのだろう。休憩所ではお茶やお弁当の準備に忙しく、今日もたくさんの人がお参りに来るようである。一巡してトイレを借りてから、赤山禅院を後にする。

色鮮やかなのぼりがたっている参道 赤山禅院の紅葉

 比叡山の梅谷登山口は門を出てすぐ右の道を進んで行く。宮内庁の林を抜け住宅地に出ると、右10mにある角が梅谷登山口である。ここでスパッツを付け準備する。

宮内庁の林を抜け 角が梅谷登山口である

 右手に宮内庁のフェンスに沿って歩き始める。民家を過ぎるとすぐに山に入り、梅谷に沿って歩くことになる。すぐに右手に登って行く尾根道分岐に出合うが、真っすぐ谷沿いの道をとる。

 谷には少し紅葉が残っていて、これを楽しみながら登って行く。しばらく穏やかな道が続くが、谷は少しずつ細くなって、谷間も狭くなり少し暗くなる。上空に送電線を見ると「きらら坂道/東山トレイル出合」まで、もうすぐである。

真っすぐ谷沿いの道をとる 名残の紅葉を楽しみながら

 谷を詰めてきたところで、道は橋を渡って右に折り返し登って行く。道はここから斜面を巻いて行くので市街地が見えてくる。最後は少し登って、梅谷登山口から35分で水飲対陣跡(きらら坂道/東山トレイルみち)に出合う。

橋を渡って右に折り返し登って行く 東山トレイルの標識が見えてきて
水飲対陣跡に着く

 ここまで来ると前後にハイカーを見て、抜きつ抜かれつで山頂へと登って行く。今日はトレイル【東山73】千種忠顕碑の分岐で真っすぐ進みケーブル比叡駅へ向かう(水洗トイレあり)。

 晩秋だが、まだ運行しているケーブルカーがやって来る。以外に客が一杯で、「この時期に!」と驚いてしまうが、駅で出会う人々はほとんど外人観光客で、世界文化遺産を見にやって来たのだろうか。ケーブル駅から△大比叡へ向かう。

趣のあるきらら坂道 ケーブル比叡駅

 スキー場ゲレンデ跡で右にとり、山頂駐車場へ向かう。ススキに日が当たり綺麗に光っているので前を歩くカップルが自撮しているが、うまく撮れないと言っている。「逆光だよ!」と言いたかったが何故か止める哲郎。

 坂を登って山頂駐車場に着く。売店のイカ焼きの匂いがしてきて、観光客も見る。まだシャトルバスも運行しているようだ。

 比良山系や琵琶湖の展望を楽しんでいる観光客の横を通り抜け△大比叡へ向かう。駐車場北端にある道を登って行く。防火管理道だろうか急な舗装道を登って行き、登り切ったところで右に折り返していく地道へ入る。

山頂駐車場に着く 駐車場北端の急な舗装道を登って行き

 上り詰めると広場に出て、目の前に1~2m高くなったピークを見る。そこが△大比叡山頂で、一等三角点である。山頂には数人の登山者がいるので、二人は写真を撮りすぐに小ピークから降りる。

 山頂広場には大きな貯水槽があり、その横を通り東塔広場へと向かう。広い道はNTT施設に突き当たると左に逃げていくが、東塔広場へはこの施設の左端にある地道を進む。

△大比叡山頂、一等三角点である 山頂広場には大きな貯水槽があり

 道は植林の中を下って行き、最後はジグザグに下っていき阿弥陀堂の朱色の回廊が見えてきて、その横に降り立つ。補修されたのだろう、まばゆい回廊を潜ると阿弥陀堂前、観光客に混じって東塔広場へ向かう。広場はたくさんの観光客で埋まり、二人はお土産やさんの奥にあるトイレに向かう。

 トイレは新調され、ここで着替えさっぱりし地階にある鶴喜そば屋さんへ向かう。「いっぱいや!」と、でもすぐに空いた席で、哲郎は比叡山そばにビール、道子はちらしずしの付いたそば定食を美味しく頂く。

最後はジグザグに下って 阿弥陀堂の朱色の回廊の横に降り立つ

 昼食も終わり、今日は本坂道を下ることにする。相変わらずの急坂、「この道は面白くない!」といいつつも、早く帰れるのでこのコースをよく利用している。まだまだ登ってくるたくさんの人に挨拶を交わす。

 やっと大谷林道に出合い、日吉大社への階段を下って行く。階段の途中にパイプで水が引かれていて水路に流れている。我々にはお助け水であって、いつもここで用具を洗い後始末をする。

我々にはお助け水であって 二人はそれを見上げることもなく

 日吉大社の前を通りJR比叡山坂本駅へ向かう。参道に続くモミジは色あせてしっくりいかないが、まだまだたくさんの人が紅葉を楽しんでいる。二人はそれを見上げることもなく、いそいそと駅へ向かう。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
梅谷登山口の標識