花背峠~天狗杉~アソガ谷//北山
2017.02.11


 
右に左にと二人は雪を楽しむ
天狗杉では距離が短いのでチョット物足りないが


2017.02.11 (土) 曇り   哲、道

行き:出町柳バス停 7:50 - 花背峠
帰り:貴船バス停 15:25 - 貴船口15:49 - 国際会館駅


コース:
花背峠バス停~天狗杉~旧花背峠~アソガ谷下山口~林道終点~アソガ谷林道口分岐~奥貴船橋~貴船神社奥宮~貴船バス停

注意:
・花背峠周辺は積雪時1m前後積もります。積雪に応じてアイゼン、ワカン、スノーシュー等が必要です。
・アソガ谷道は小さな谷の谷沿いを歩きます。深い積雪時は道はなく谷に迫った植林地の裾を歩き、何度も谷を渡ることになります。積雪時は【初心者危険コース】となります。







 京都北山や比良山系に雪が積もる。それも大量に、なのでシューハイクに出かけることにする。だが今日は天候が荒れるという予報なので、比良は諦め花背の雲取山方面とする。

 出町でバスを待っていると、ゾロゾロと子供たちがやって着て長い列を作る。今日は花背山の家へ行くそうで20名、あと雪遊びの家族ずれと、賑やかである。

 バスが郊外に差し掛かる頃「百井別れ付近で倒木あり、このバスは百井別れまでしか行きません!」とアナウンスがある。「百井別れではUターンできないのに?」と思ってしまう哲郎、「そんなことより、どうしよう?」と言うことになる。

 途中で百井キャンプ場へ向かう子供たちがどっと乗ってきて、もう身動きが出来ない状態となる。バスは貴船口でチェーンを装着しながら、臨時便のバスを待つ。乗客は2分され、やれやれ、バスは1時間遅れで出発するがまだ開通していないので、「行先はバスを降りてから考えよう!」と哲郎。「子供たちは、どうするのやろ?、かわいそうに!」。

 鞍馬を過ぎると「倒木が取り除かれ、開通しました!」とアナウンスがあると、子供たちから拍手があがる。二人は花背峠で降り、「久し振りに天狗杉を静かに歩いてみよう!」と思っていたら、他に1人+2人も降りてくる。

バスは貴船口で待避 二人は花背峠で降り

 バス停でシューを装着し、バス停北にある登山口へ向かう。どうやら他の3人も天狗杉へ向かうようである。天狗杉までは細い尾根が続き、「5人も歩けば、シューは楽しめないだろう!」と哲郎。登山口から道は見えないが、古いトレースだろうか積雪の少ないところがある。

バス停北にある登山口から進入 谷筋のトレースは積雪少ない

 「折角来たのだから」と二人は積雪の多い斜面をのぼり左手の尾根を目指す。新雪が深くなかなか進めない。1歩ずつユックリ登っていると、後続の男性が谷筋の雪の少ないトレースを進み、2人を通り越していく。

 2人はやっと支尾根に乗り山頂へ向かっていくと谷道と出合い、目の前の狭い尾根に先行者の深いトレースが続き面白くない哲郎、ブツブツ言いながら歩くことになる。尾根が広がり植林から雑木に変わると山頂は近い。天狗杉山頂に着くと先行者が間食中、これから寺山峠へ向かうと言っている。バスが遅れてシンドイかも知れないが、花背へエスケープできる支尾根がたくさんあるので問題はないだろうと哲郎。

やっと支尾根に乗り 植林が続く
雑木に変わると山頂は近い 天狗杉山頂に着くと

 2人は先に旧花背峠へ歩き始める。峠へは少し南に下り西へとるのだが、何処を進んでも林道に出合いそうなので、一番気持ちの良い斜面を下ることにする。積雪は80~100cm、広い谷なので後続者に遠慮はいらないと、右に左にと二人は雪を楽しむ。

右に左にと二人は雪を楽しむ 右に左にと二人は雪を楽しむ

 チョット右に振りすぎたようで、最後は峠から少し外れてしまう。「旧道別れ」バス停からの林道に降り、旧花背峠のお地蔵さんへ向かう。もう11時40分、「今日はここからアソガ谷を下ってみよう!」と言うことになる。ここで昼食と思ったが風が通り抜けるので、谷へ降りてから食べることにする。丁度山頂で出会った男性も降りてきて、我々はアソガ谷へ向かうことを告げ、すぐ南にあるアソガ谷下降点へ向かう。

旧花背峠のお地蔵さんへ向かう すぐ南にあるアソガ谷下降点から

 アソガ谷も雪深く積雪80cm程度、この谷でこんなに積もったのは久し振りである。今日はよく見えないが昔からある金属製の橋を渡り、谷に出合ったところで昼食とする。

 今日は暖かく感じていた哲郎だが、「指先が冷たい!」と言う道子、10分でオニギリを食べ、すぐに出発することにする。アソガ谷道は林道終点まで、このまま谷沿いを下って行くのだが何度も渡渉することになる。

昔からある金属製の橋を渡り オニギリを食べ、すぐに出発する

 道は見えないので谷沿いの植林地の裾を歩いて行くのだが、下るにつれ谷が少しずつ深くなり歩きにくくなる。積雪が深いので急斜面が続く所では初心者危険コースとなる。それに何度もやって来る渡渉、谷に降り渡って対岸の雪の上へと登る、これが面倒である。

 このコースはアイゼンの方が適しているだろうが、2人はシューを履いたまま下って行く。林道では再びシューが必要なのが分かっているので、何度もシューの装着を繰り返すのが面倒なだけである。

歩けるところを探して歩く それに何度もやって来る渡渉

 谷間が広がり明るくなってくると、林道に出合は近い。最後の渡渉を済ませ、林道終点に着く。小休止後林道を歩き始める。林道の半分は水が流れ雪が融けている。この状態が続けば問題はないが、この水が谷に落ち込むところで林道は大きく崩れ歩きにくくなる。何故かこういうところで雑木が林道に覆い被さり通り難くなっている。

 雑木の下を這って行けば通れそうだが、ここは左の斜面を登り迂回することになる。積雪が無ければ難なく通過できるポイントだが、迂回で時間がかかってしまう。道子は途中の谷間に落ちシリセードで林道に戻ってくる。

 やっと落ち着いた林道になるが、林道口まで長い林道歩きが続く。ユックリと下って行く林道だが、やはり歩きにくいと道子、哲郎が先行することになる。

林道終点に着く 林道は大きく崩れ
シリセードの道子 雪深い林道は歩きにくい

 風が吹くと、何処かでド~ンと雪が落ち、周囲は雪嵐の様に雪が舞う。新雪なので爆弾のような怖さはないが、周囲の数本の木に影響し次々と雪が舞い、2人は雪を避けながら数分待つことになる。

 14時20分、芹生道に出合う。旧花背峠から140分である。貴船に下る道は除雪してあるが、雪が残っているのでシューを外し、チェーンの滑り止めを付けて歩くことにする。

 下から工事用のトラックがやって来る。アソガ谷口を通り越したところから進めず苦労している。奥貴船橋付近でシューを洗おうと思っていたが、積雪で川に近づけないので手に持ったまま歩くことになる。奥宮まで来ると、この雪の中たくさんの観光客に出会う。貴船観光はもはや一年中賑わっていることになる。

風が吹くと雪嵐が次々と 芹生道に出合う

 道路の融雪用だろう、太いホースで水を流している。「これはラッキー!」と、二人はこの水でシューやストックを洗い収納する。15時25分のバス、今日も満員の客を乗せ貴船口へ向かう。休日はいつも積み残しが出るほど満員なので、便数を増やしてほしいところである。

 貴船口で着替え、今日はバスで国際会館駅へと向かう。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
雪の貴船でも観光客で賑わう