皆子山シューハイク(平バス停~東尾根)/北山 2017.01.21 |
東尾根でシューハイクを楽しむ |
2017.01.21 (土) 曇り 哲、道
交通:
コース: 平バス停~お寺~(東尾根)~P837~P941=(東尾根を引きかえす)
注意:
皆子山周辺は、積雪時1m前後積もります。積雪に応じてアイゼン、ワカンやスノーシューの装備が必要です。 「京都北山に雪が積もった!」と、シューハイクに出かけることになる。平へ向かい雪の状態を見て、蓬莱山に登るか皆子山にするか決めることにする。 久し振りの堅田駅、登山者数人が降りるが、彼らは待っていた車に乗り早々に去って行く。「登山者は我々だけか!」とバスを待っていると、新快速でやって来たのだろう12名の団体さんがやって来る。彼らは雪山に行くには軽装の方が目立ち、その多くは小さなザックでワカンやシューを持っていないようである。トレースがシッカリしている御殿山方面だと歩けるかも知れないが、このグループはハイキングで雪を楽しもうとしているようである。それを見て二人は「大丈夫かいな?」と。 細川行きのバスに乗り、二人は平バス停で降りる。他に降りる者はいず、車登山の人がいなければ、どの山もトレースがないことになる。準備の為バス停小屋へ向かう。屋根には5~60cm積もっていて「山にはもっと積もっているやろ!」と。ユックリ準備していたので出発が遅れ、これが最後に山頂を諦めた要因の一つになる。
国道から安曇川沿いの道へ入り、すぐの橋を渡って寺へ向かう。民家への道は除雪してあるが、民家が終わると寺への道に積雪を見る。いつも最初はアイゼンで登って行き、歩けなくなったらシューを装着していたが、「今日はここから」と、入口からシューを履くことにする。 寺の横を通ってお墓まで行き植林地の中の作業道を登り始める。谷に接したところで左の植林地の中の道をとる。道と言っても細い作業道なので雪でハッキリしないが、少し凹んでいるので分かる。植林地は雪が締まっているので難なく歩くことができる。
植林地を標高差50m登っただろうか、植林地の端の細い雑木の尾根に変わると、雪は柔らかくなり、登るにつれシューが深く沈むようになる。尾根はさらに細くなり急勾配となると、ストックは60cmも沈み込み、シューがきかなくなる。 真っすぐ登って行けないので左右に回り込みながら一歩ずつ登ることにする。細い尾根なので、谷へ落ちないよう少しずつ登って行くが、これがまたシンドイ。尾根が広がるとホッとし、一登りし植林地を抜ける。
標高730mを過ぎると右手に植林地を見ながら穏やかな雑木の尾根を登って行く。すぐに植林地は終わり雑木の尾根が広がる。しばらく雑木の雪景色を楽しみながら進んで行くと、P837へ向かう登りに変わるので、またリフターを立てて登って行く。
一登りした平地から雑木越しに比良の山々を見ると、降っていた雪も止み比良の山々がボンヤリと見えてくる。左に折れ植林地の中を進んで行くと、チョットした小広いP837に着く。
P837の横を通りすぎるとまた登りに変わる。この付近から哲郎の足は重くなり、登るペースが落ちてくる。最初の急登で疲れたのだろう、「もうエネルギーがない!」と哲郎、一登りした展望が少しあるところで小休止することになる。哲郎も道子も保存食はザックの奥深くしまってあるので取り出すのが面倒だと、道子が持ってきたマネケンを食べることにする。雪は降ったりやんだりで、尾根から比良の山々がボンヤリと見える。 緩やかに登って行き標高900mにある寺谷口へ下る尾根の分岐を通り過ぎる。次の植林地を一登りすればP941であるが、二人の足は重い。
P941手前には風化木のある細い尾根があり、ここが東尾根で一番気に入ったところであるが、疲れているので黙々と通り過ぎる。ここを通り過ぎるとP941である。 「あ~着いた!」とP941、12時20分である。哲郎の行程表では、ここが11時15分となっているので、1時間遅れている。13時になると、どのポイントにいても引き返すことにしていたが、山頂まであと40分かかるのでギリギリの所である。 ここからさらに雪は深く、柔らかくなってきて、二人だけでは時間がかかり無理のようで「雪も降ってきたし、今日はここまで!」と、あっさり山頂を諦めることにする。P941で昼食とし早く降りて杣道で熱燗を頂くことにする。
雪の降る中、二人はシューを付けたまま立ってオニギリを食べる。寒い時、昼食と言えば皆さん暖かいラーメンなのだろうが、いつも忙しないバス登山なので、二人の昼食はいつもオニギリで10~15分で食べることにしている。 10分で食べ終えたが手先が冷えて痛くなり早く下山しようということになる。12時35分に下山を開始する。でも下山にはチョット早い時間なので、ユックリ歩くことにする。 どんな雪山でもトレースのある下りは速く歩け、ユックリと言ってもスイスイ歩けてしまう。雪が柔らかい時の急坂は、シューやワカンをかかとから踏み込んで歩くと快適に歩くことができる。だから急坂ではトレースの無いところを選んで下ることになる。 こんな時、アイゼンで下るのが好きなJOEさんがいれば、きっとアイゼンで下ることになるが、二人はアイゼンを履き替えるのが面倒なだけかも知れない。
昼から晴れという天気予報に反して、相変わらずぐずついた天気で、周囲の山々はボンヤリとしている。見るべきものもないので、ただ黙々と下って行く。 P837を過ぎ雑木が見えてきて、尾根が南へ向くところで東の平の集落を見下ろすが、これまたぼんやりとしている。。
標高730m付近から北東の支尾根をとり急斜面を下って行くが、登りと違って難なく下ることができる。細い尾根から植林地の中を下って行くと、下の方で一か所光って見える所がある。「あそこがお墓だろう!」と、今日は作業道を外れ真っすぐ東へ下ってみる。 途中地面が見える穴があり、積雪量を計ってみる。里の植林地の中でも60cmあり、山麓でも雪が解けていないことが分かる。来週再び雪が降るということなので、「トレースが無ければ来週はもっと歩きにくく、一人ではシンドイやろ!」と哲郎。
お墓の横に降り立ち、寺の横を抜け民家に出合ったところでシューを外す。14時05分、山頂からだと下りは120分かかるが、P941からなので90分で降りたことになる。バスには十分すぎる時間があるので、川で用具を洗って・・・と思いきや、川に降りるポイントは雪かきの雪で埋まっていて川で洗うことはできない。 二人はシューを持ったままバス停小屋へ向かい、ここで後始末をする。後始末も終え、時間つぶしに杣道へ向かい熱燗を頂くことにする。
当然の様にお客さんは誰もいない。おかみさん一人なので「ご主人は?」と聞くと、「屋根の雪下ろし中です!」と。ユックリお酒を飲みながら「蓬莱山にすれば良かった!」と、哲郎はぼやく。二人はのんびりと外の雪景色を楽しみながらバスを待つ。
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