壺笠山(JR唐崎駅~▲~湖の美が丘)//比叡山系 2017.12.13 |
送電線伐採地から振り返れば琵琶湖が 壺笠山南方尾根 |
2017.12.13 (土) 晴れ後曇り 哲、道
コース: JR唐崎駅~京阪踏切先の古道入口~パイプ式堰堤~緑の橋~送電線鉄塔~壺笠山南方尾根~登山道出合~▲壺笠山~林道出合~四ッ谷川南方尾根~林道終点~湖の美が丘住宅地~京阪穴太駅~JR唐崎駅 「今日は山へ行けそうや!」と思うが、比良や北山の深山は雪が舞うと言うことで、近郊の山にする。低山だが比叡山系の壺笠山に出かける。 昼過ぎには帰れそうだが、一応コンビニでオニギリを買い求めてから電車に乗る。JR唐崎駅付近には住宅が密集しているがコンビニが見つからないからである。 JR唐崎駅横の通りを渡り、北北西への道を進むと左手に市営住宅が並んでいる。湖西道路に出合いこれを潜り、信号を渡るとすぐ左にある北へ進む地道へ入る。 100mも進むと右手にお地蔵さんがあり、この角を左にとり、西への道をとる。目の前に見えるのが壺笠山のようである。周囲にはまだ田畑が残り10年前と余り変わってはいない。
京阪の踏切を渡り大通りを渡り、住宅地の中の西へ入って行く道を進む。最後の住宅を過ぎると、右手に谷筋を見てその奥に堰堤を見る。左手には薄暗い道が続き、これが地形図にある古道である。 地形図には右手の谷筋を進む道も記載されているが、以前歩いてみて余りお勧めできるルートではなかった。
今日は地形図の実線で記載されている左へ登って行く古道を進むことにする。この道は一度10年前に歩いたことがあるが、途中に堰堤があることと緑の橋を渡ったことしか覚えていない。 心地よく歩いていると、途中で尾根へ上がって行く道を見る。この付近には送電線が2本あり、その鉄塔への巡視路がたくさんあるので、尾根へは取らない。でも低山なので尾根を進んでも壺笠山下の林道へ簡単に行けそうであるが、ここは宿題として残しておこう。 進むにつれ道は少し狭くなるがそれでもシッカリした道が続き迷うことはない。
谷筋に近づいたのだろう、細い道だが植林地を巻いて行くようになる。そのうち谷に出合い、前方が明るくなると谷沿いを歩いて行く。谷沿いには堰堤と緑の橋があるのだが、その位置関係は覚えていない。 谷に出合いすぐにパイプ式堰堤に出合う。「あっ、これだ、これだ!」と、記憶がよみがえる。ここまで歩いてきた道は、この堰堤を作るための道だったのかも知れない。
堰堤を過ぎると道は谷に近くなって、少々荒れてくるがまだハッキリしている。そのうち前方が明るくなり、関電巡視路の標識と左の谷に緑の橋を見る、堰堤から10分である。この橋が目的の橋である。関電巡視路の標識があるので、どうやらこの橋は関電が作ったようである。 「この先にも道がある」と道子、2人はその道を辿ってみるが谷間が細くなったところで道が消えたので、緑の橋まで引き返すことにする。 ここが明るいのは左手(南側)の尾根がここで丁度鞍部で低くなっているからである。緑の橋を渡り標高差10mも登ると南の支尾根の鞍部に乗る。
この支尾根を西へ登って行くと、最後は壺笠山への登山口に出合う。最初は細い疎林の尾根、関電巡視路の赤い標識を見る。登るにつれ前方が明るくなり、どうやら尾根の木々が伐採されているようである。
尾根に木々がなくなると、白い花一杯の細い雑木の木をたくさん見る。「今どき白い花?」と近づいてみると、それは白い実である(帰って調べると、ナンキンハゼの実であり、この白い実からロウソクができるとある)。 「なんで木が無いの?」と思っていたら、上空の送電線を見て納得。この付近で標高260m、まだ全く登っていない。ここは木がないので振り返ると琵琶湖が見えるが、逆光で眩しく光っている。
伐採地を過ぎ、疎林の尾根を登って行くと南へ下って行く支尾根の分岐に出合う。尾根は北西へと向きを変え登って行き、細い雑木の間を登って行く。この付近では右手に壺笠山を見ながら登ることになる。
緩やかな細い雑木の尾根が続き、植林地の端を登り始めるとすぐに植林の中を水平に巻いて行く壺笠山への登山道に出合う。「ここだ!」と言いつつ右に取り壺笠山へ向かう。 まだ11時前、この付近で昼食をと思ったが、尾根なので風が通り寒いと諦めることにする。四ッ谷川からの林道へ下る分岐を通り過ぎると、壺笠山へと登り始める。
一登りすると壺笠山の山頂に着く。山頂は木々で埋まっているが、奥の方に進めば小広場があり、足元に埋まっている基準点を見る。 ここは地形図に記載されている山城址で、山頂は2段の平地になっているが木で埋まっているのが残念である。そういえば明智光秀の周山城址も植林で埋まっていたことを思い出す。山主さんが整備するのは無理なようなのだろう。
展望も悪いので、すぐに下山とする。分岐まで戻って北へ降りて行き四ッ谷川の林道支線に降り立つ(壺笠山登山口)。登山口は壺笠山を巻くように南へ延びる林道の分岐からすぐのところにあるが、マークがあっても分かり難い。 ここで登山口すぐ先の林道分岐から東へ下る林道をとり、日が当たるところで昼食とする。15分の昼食休憩後、下山はこの四ッ谷川南方尾根の林道で、東へユックリと下って行く。
荒れていた林道も整備され歩きよい。林道終点まで来るとレスキューポイント「比叡6」の表示を見る。「こんなところに?」と思ってしまうが、この付近で迷子になった人がいるようである。一見道は2分しているように見えるが右手は山の中に入り谷へ下って行くので、降りて来た真っすぐの道を進む。 林道終点は過ぎたが、古道のような広い道が続く。余り歩かれていないようで少々荒れてはいるが問題なく歩くことができる。
この道は昔歩いたより随分と歩きよくなっている。そのうち左手に送電線鉄塔を見て関電の標識を見る。標識に色々とルートの落書きが書いてあるが、それは鉄塔へのルートなので無視して真っすぐ進んで行く。 溝状の道が続き、どんどん下って行くと前回植林地を下って住宅地の西端へ降りたったポイントに着くが、今日はこの道が何処に出るか確かめる為真っすぐ進んで行く。
支尾根の先端が近づいてくると右下に民家が見えるが、民家のフェンスが続き進入できない。最後は、目の前に建物を見て庭のようなところに突き当たる。「進入できないかも?」と思ったが、フェンスは無く進入できる。 この建物は公民館のようで人が住んでいないようだ。「やれやれ!」と建物の取付き道を下って行くと、入口に「湖の美が丘自治会館」とあり、この高台の住宅地が湖の美が丘ということになるのだろう。
この高台の道は南北に伸びていることを思い出し、途中にある近道を探す。「ここだ!」と階段状の細い道をとると2~300mの近道となる。京阪穴太駅に近づいたところで四ッ谷川で靴や用具を洗う。 京阪電車で帰っても良いが時間がかかるだろうと、JR唐崎駅へ向かうことにする。「今日は短い歩きだったが、面白かった!」と駅のホームから壺笠山を眺めながら電車を待つ。
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