荒川峠~南比良峠~金糞峠//比良
2018.05.12


 
シロヤシオやユキグニミツバツツジを楽しみながらの散策
比良縦走路


2018.05.12 (土) 晴れ   哲、道

行き:JR京都7:24 = JR志賀
帰り:JR比良 14:53 = JR京都


コース:
・JR志賀駅~JR高架柱No64~萬福寺~湖西道路高架下~荒川峠道の林道入口~荒川峠登山口~葛川越分岐~湧水ポイント~荒川峠~南比良峠~堂満岳分岐~金糞峠~青ガレ~大山口~イン谷口~JR比良








 今日はいい天気の土曜日、皆さん一通りお花鑑賞を終えたようで、2人は報告の無かった荒川峠へシロヤシオ鑑賞に出かける。シロヤシオと言えば葛川越を楽しんでから烏谷山へ向かっていたが、今日は荒川峠道を登ってみる。

 出発もゆっくりと、京都駅7:24分発の湖西線に乗りJR志賀駅へ向かう。今日は土曜日、後で気が付いたのだが「次の比良駅へ向かい、イン谷口までバスに乗れば、荒川峠道の長い林道を登らなくても良かったのに」と残念がる哲郎。

 荒川峠道は下りで利用することが多い道、哲郎は昨年一人で荒川峠道を峠まで登って行ったが、道子はここをのぼるのが久し振りとなる。

 JR志賀駅から北へJR]高架下を歩き高架柱No64で左にとり西へ進んで行く。丁度目の前に比良山系を見ながらゆっくりと登って行く。幼稚園や学校横を過ぎ西近江路を渡ると細い地道が続く。萬福寺に突き当たると右に巻くように進んで行くと民家は終わり雑木道に変わる。

JR高架下を歩き高架柱No64で左にとり 比良山系を見ながら学校横を

 雑木道の手前で準備し、今日は虫よけも噴霧する。雑木林を抜けると湖西道路(地図ではここから志賀バイパスになっている)、高架下を抜け目の前の左へ登って行く道、これが荒川峠道である。

 峠道を歩き始めると、大きなハチが群がる満開のニセアカシアが続く。少し進むと湖西道路から離れ西に向き雑木の中を歩くようになる。

萬福寺に突き当たると右に巻くように ハチが群がる満開のニセアカシアが続

 林道わきのモチツツジを見ながら入口から15分も歩くと用水路が横切る広場に着き小休止、タオルを濡らして顔を拭く哲郎。ここに色々な花が咲いていたが、今はタツナミソウだけになってしまった。

 橋を渡り左に登って行く。ここからS字カーブが2回続くが、毎年谷沿いに咲いている霧の花が見当たらない、今年は随分と早く花は終わっているようだ。S字カーブが終わると谷沿いに歩き、標高350m付近で荒川峠道の登山口に着く。

デワノタツナミソウ モチツツジ
S字カーブが終わると谷沿いに歩き 荒川峠道登山口に着く

 峠道を歩き始めるが、足元のイワカガミやミツバツツジも終わり花っ気はない。でも新緑の中を歩くのは心地よい。登山口から20分も歩くと葛川越分岐に着くが、今日は右をとり荒川峠へ向かう。分岐から10分も登ると湧水ポイントに着き小休止する。とても冷たい水、下山時にはとてもありがたい湧水だが、急ぐこともないのでここでユックリと休む。

葛川越分岐、今日は右の荒川峠へ 湧水ポイントに着き小休止する

 休息も終わり植林地の中を登り始める。登山口から荒川峠までは標高差600m登ることになるが、ダラダラと登って行くので、同じ植林地の中の「御殿山への登りよりは楽や!」と道子。

 もう終わっていたイワカガミの花、登るにつれ、少しずつ花を見るようになる。標高700mを過ぎる頃から、少しずつ雑木を見るようになり、標高800mを過ぎると雑木の中を歩くことになり、何故かホットする。

植林地の中を登り始める 雑木を見ると何故かホットする

 周囲は明るくなり、雑木の緑が眩しく目に映る。足元にはたくさんのイワカガミが残っていてくれ、ありがとう!。支尾根に乗り荒川峠へ登り始めると最初のシロヤシオの木に出合う。「咲いている!」と道子、周囲にもたくさん咲いているので、今年はシロヤシオの当たり年のようだ。

支尾根に乗り荒川峠へ登り始める 今年はシロヤシオの当たり年のようだ

 荒川峠への横道へ変わるところにシャクナゲの木があり、毎年「最後のシャクナゲや!」と楽しんでいたが、今年は花の欠片も残ってはいない。

 斜面に満開のシロヤシオを見ながら峠へ向かい、縦走路にある荒川峠に着く。ここのシロヤシオも満開、今日は何処を歩いてもシロヤシオを楽しむことができるようだ。我々の前を数人の登山者が通り過ぎて行き、逆方向からも通り過ぎていき、今日の縦走路は賑わっているようだ。

峠への横道を心地よく 縦走路にある荒川峠に着く

 荒川峠から右に南比良峠へ向かう。途中のシロヤシオの木も満開で、山々に白い塊をたくさん見る。その白の間にこれも満開のユキグニミツバツツジのピンクが混じる。

 縦走路ではたくさんの人に出会い、トレランのグループが追い越していく。ユックリ歩いて荒川峠から25分で南比良峠に着く。まだ昼前だがここで昼食とする。昼食中の短時間の間にもたくさんの人が標識で立ち止まり、方向を確認して消えていく。若い人はみなスマホのGPSを覗きながら歩いているようだ。

荒川峠から南比良峠へ向かう 南比良峠のお地蔵さん、後方は堂満岳

 20分の昼食休憩も終わり、予定通り金糞峠へ向かう。ここから堂満南尾根を登って東稜道をノタノホリへ下っても良いが、南比良峠から金糞峠への巻道は道子がまだ歩いていないので金糞峠とする。

 ここは縦走路だが尾根を外れ、金糞峠までは堂満の西斜面を巻いて行く。急斜面にある巻道だが以外にシッカリしていて近年の大雨に耐えているようだ。金糞峠まではアップダウンが少ないので心地よい歩きが続く。足元に野草は咲いていないが、所々でシロヤシオと頭上でピンクのユキグニミツバツツジが目を楽しませてくれる。

金糞峠までは堂満の西斜面を巻いて行く 頭上でピンクのユキグニミツバツツジが

 堂満岳の分岐に出合うと、ここから金糞峠まではゆっくりと下って行く。堂満岳からこれまたゾロゾロと登山者が降りてきて、その人たちに混じって峠へ下って行く。足元にはまだまだたくさんのイワカガミを、周囲に名残のシャクナゲの花を見る。

シロヤシオが綺麗! ユキグニミツバツツジ
イワカガミ 白いイワカガミ

 南比良峠から40分で金糞峠に着く。早速右の正面谷へと下って行く。道はすぐにガレ道となって歩き難いが、踏み跡を辿ればゴロゴロ石も安定している、昨年下った時と様子は変わらないようだ。

 下りの苦手な道子はユックリ下って行くが、ここはゆっくりでいいのだ。青ガレにに着き、ここもユックリ下って行く。青ガレが終わり堰堤下の流れで顔を洗う哲郎、峠からここまで40分と、今日はユックリ下ったようだ。13時20分、予定時刻より5分遅れなので、まずまずなのだろう。

金糞峠から正面谷へ 青ガレをユックリと下って行く

 正面谷に出合うと、後は黙々とイン谷口へと下って行く。何度も堰堤に出合うが、この堰堤の水の音が涼しく聞こえるような季節になってきたようだ。

 14時22分、イン谷口に着く。途中で用具を洗ったので少し遅れてしまった。でも比良駅行きのバスには時間があるので、橋を渡り雑木道を歩きJR比良駅へ向かう。

正面谷を黙々と下って行く イン谷口から橋を渡りJR比良駅へ
オククルマムグラ フタリシズカ

 大通りに出合うと比良駅が見えてくる。、比良駅へ向かう道へ折れたところで時計を見る哲郎、14時47分、後500m以上あるので「このままでは14時53分の電車に間に合わないかも」と急ぎ足で駅へ向かう。

 前を歩く一人の山ガール?、彼女もスタスタと歩いているので、次の電車にのるようだ。このペースでは間に合わないと彼女を追い越して行く。「後3分や!」と2人が走り始めると彼女も後ろから走ってくる。

後駅まで500m余り! コンロンソウ

 駅に着きホームに駆け上がると電車は発車寸前、車掌さんが哲郎を見つけ、結局3人はこの電車に乗ることができた。「やれやれ!」と久し振りに汗まみれの服のまま腰を下すことになる。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
まだまだ咲いていたイワカガミ