朝日峯北東尾根(水谷林道~梅谷林道)//京都北山
2018.11.23


 
雑木が続く、朝日峯北東尾根を楽しむ
この尾根に2018年の台風21号の影響はなかった


2018.11.23 (金・祝) 曇   哲、道

行き:JR京都駅 7:50 - 小野下ノ町 (JRバス)
帰り:小野下ノ町 14:23 - JR京都駅
コース:
・小野下ノ町バス停~水谷林道~梅谷林道~林道支線分岐(朝日峯北東尾根先端)~京都府立大学演習林入口手前~朝日峯北東尾根鞍部~△朝日峯~朝日峯北尾根~P630分岐~P630手前鞍部~林道支線に降りる~梅谷林道出合~水谷林道~小野下ノ町バス停

注意:
◆朝日峯北東尾根に道はありません。初心者だけで出かけないようお願いします。
◆朝日峯北東尾根北側の林道は倒木多く、悪きにくい。林道終点付近はジャケツイバラが群生し通れないので迂回が必要です。







 「台風の影響はどうだろう?」と、今日は朝日峯を登ってみる。山頂へはいつものように北東尾根から登ることにする。下りはどうするかだが、谷山林道付近や、峰山方面は荒れているようなので田尻峠も考えてみる。でもいずれも植林地や林道を歩くので・・・、山頂で決めることにする。

 早朝、周山行きのJRバスの臨時便が出る。「そうか紅葉シーズンか!」と帰りの渋滞を心配する。高雄を過ぎると紅葉が綺麗だが、色付きはまだまだのようだ。中川付近で「1℃」、山間は冷え込んでいる。

 小野下ノ町で降りると、一緒に降りた女性が「岩戸落葉神社は何処ですか?」と。哲郎が対応するが、あの小さな神社へわざわざ、SNSで話題にでもなったのか?

 バス停で準備していると霧雨が降って来たので上着をレインウェアに変え出発する。バス停から南に30m戻ると西へ進む地道を見る。道はすぐの橋を渡り民家を抜けると川沿いに続く水谷林道に変わる。

バス停から南に30m戻ると西へ進む地道へ
角にコムラサキの実がたわわ
民家を抜けると
川沿いに続く水谷林道に変わる

 林道は植林地の中を緩やかに登って行き、谷沿いなので時々現れる黄葉を楽しみながら歩く。前方に広い木場が見えてきて重機が動いていて、天にロープウェイを見る。木が積まれているので倒木の処理?、いやいや通常の伐採なのだろうか、休日にも関わらずごくろうさまです。

休日にも関わらずごくろうさまです 黄葉を楽しみながら歩く

 バス停から約30分歩いて分岐に着く。ここまで台風の影響は全くなかった。真っすぐ(右)進めば田尻峠へ行くことができるが、今日は左手の梅谷林道をとる。

 南へ200m進むと右に登って行く林道支線を見る。この林道支線からも朝日峯へ行くことができる。この林道支線の左手の尾根が朝日峯北東尾根の先端である。でもここから登ると最初はどこから取付いても手こずる急斜面である。

 小休止しながら取付きを考えるが、今日はこの北東尾根先端から登るのは止め、梅谷林道をもう少し進んたところから朝日峯北東尾根にある標高480mの鞍部に取りつくことにする。

バス停から約30分歩いて分岐に着き左へ
真っすぐ(右)は田尻峠へ
南へ200m進むと
右に登って行く林道支線を見る

 小休止後梅谷林道を進んで行く。鞍部に取りつくポイントを探しながら谷沿いを歩いて行くと、数分で林道の崩壊を見る。でも手前の杭に「平成30年7月災害」とありこの台風の被害ではなかった。谷を歩いて再び林道を歩き始める。

 鞍部に取りつくポイントはハッキリ覚えていなかったので、地形図から林道の標高410m付近と推定する。10年前まではこの林道終点から朝日峯へ急斜面を登っていたのでこの林道は懐かしい。

 「ここだろう」というポイントに着くが、もう少し歩いてみて様子を伺うことにする。すぐに「京都府立大学演習林」の入口に着き、チェーンの車止めを見たので、先ほどのポイントへ引き返す。

「平成30年7月災害」とあり 林道の崩壊を見る
懐かしい林道を詰めて行く チェーンの車止めのある
「京都府立大学演習林」の入口

 鞍部へ登る取付きと思われるポイントには木で作った簡易の橋を見る。思い出したかのように「ここだ!」と哲郎。橋は怖くて渡れないので谷を渡り植林地をジグザグに登って行く。植林はすぐに終わり朴葉散る急斜面に変わる。

 そろそろ道が現れる頃だとそれを探すと左手に踏み跡を見て、それを辿って登って行く。登るにつれ雑木が増えてきて、鞍部の光が見えているが、急斜面なのでなかなかたどり着けない。「あ~やれやれ!」と朝日峯北東尾根の標高480m鞍部に着き小休止する。林道から15分かかったようだ。

取付きと思われるポイントには
木で作った簡易の橋を見る
朴葉散る急斜面に変わる
登るにつれ雑木が増えてきて 朝日峯北東尾根の鞍部に着き小休止す

 鞍部からは雑木の尾根、快適に登って行く。最初は急勾配だがすぐに穏やかになり、これを繰り返し登って行く。尾根の中央付近には境界マークがあり、その付近は雑木が刈られ歩きやすくなっている。黄葉はほとんど終わってはいるが、雑木が続き心地よい登りが続く。

境界付近は雑木が刈られ歩きやすく 雑木が続き心地よい登りが続く

 最後は緩やかに登って朝日峯山頂に立つ。この北東尾根に台風の被害は全くなく、この周辺登山の登下山ルートに使えることが分かった。山頂で「今日の下山はどうしよう?」と考えながらゆっくりと昼食とする。

 いつも利用する行衛谷中尾根を下るのは倒木が心配だし、峰山や松尾峠から谷山林道も荒れているということなので、朝日峯北尾根から下山することにする。今はまだ紅葉シーズン、田尻峠まで行くと遅くなり「京都市内で渋滞するかもしれない」と、小野下ノ町14時20分頃のバスで帰ることにする。

 北尾根の途中から林道支線の終点に降り立ち小野下ノ町バス停へ向かうことにし、北尾根を下り始める。最初は急斜面を北北西へ向かって降りていく。傾斜が緩くなるとクネクネした雑木、足元に枯れ枝が続き歩き難い。

朝日峯山頂に立つ クネクネ下雑木が続く

 踏み跡らしきところを辿って下って行くが、足元は相変わらず荒れている。標高640m付近で尾根が分岐する。道子は左に「こっちに道がある!」と言う。哲郎の目の前右側には歩きよい尾根が下っている。

 田尻峠へは左にとるべきだったが、哲郎は歩きよい右へ下ることにした。これが間違いで、下るにつれ右前方に高い峰を見る。この辺で高いと言えば「P630や!」と。この道はP630手前の鞍部から右へ下り林道支線へ出るルートで過去2回も登って来たルート、「しまったな~!」と言いつつも下って行く。

 何故「しまった!」と思うのは、その林道支線終点付近はジャケツイバラ地獄でとても通れないからである。でも林道支線の状態も調べたいので、そのまま進んで行く。落ち着いた綺麗な鞍部に着き右にとり、林道支線の終点へ下って行く。

右前方に高い峰を見る
「P630や!」
鞍部から林道支線の終点へ下って行く

 すぐに短い植林帯に出合うが、それを抜け下の林道終点を見るとジャケツイバラが。過去2回はイバラの中を「地獄だ!」と言いつつ通り抜けたが、以前より大きく育ち群生も広がっているので、とても抜けられそうにはない。

 植林の縁を右に巻いて行って林道に降り立つことにする。谷に突き当たったところで林道に下って行く。右手の小さな谷は大きく浸食されているので、7月の豪雨はひどかったようである。林道支線に降り立つと目の前に見覚えのある作業小屋を見る。この林道には作業小屋が3つあり、これが林道終点の小屋である。

下にジャケツイバラの群生を見ながら
迂回する
荒れた谷と前方に作業小屋を見る

 13時05分、この林道支線を30分で下れば14時20分頃のバスに乗れそうなので先を急ぐことにするが、そうは甘くなかった。すぐ目の前に倒木を見る。よく見ると上流から流れてきた流木のようだ。

 ここは難なく通り抜けることができたが、先が思いやられる。次々に倒木や流木が現れて、それを潜ったり跨いだりで時間がかかってしまう。

 前方に倒れた小屋を見る。2番目の小屋は丁度この林道の中間地点にある。ここまで10分余りで降りて来たので、何とかバスには間に合いそうである。

 梅谷林道出合まで、後もう少しと言うところで「もうだめだ!」と思うような連続した倒木に出合う。

すぐ目の前に倒木を見る 「もうだめだ!」と思うような倒木

 道子が「こっちや!」と通過点を見つけ、倒木群を通り抜ける。前方に林道入り口にある最後の小屋を見て一安心、13時30分に梅谷林道に出合い「やれやれ」。もうバスには間に合うが2人は急ぎ足で小野下ノ町バス停へ向かう。

 水谷林道、木場ではロープウェイや重機も動いていて注意しながら通り過ぎ、途中で着替えてバス停へ向かう。

最後の小屋を見て一安心 小野下ノ町バス停

 定刻にやって来たバス、高台寺のある栂ノ尾付近からどっと乗ってきて満員になるが、早く下山したので大きな渋滞もなく早く帰ることができ、これまた「やれやれ」。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
ウスタビガ(蛾)の繭