大文字山(毘沙門堂裏~雨社~△~中尾の滝)
2018.10.16


 
雨社から大文字山への尾根の登山道は通れません
雨社から大文字山へは登山道に平行する林道が歩けます


2018.10.16 (火) 曇り  哲、道

コース:
・JR山科駅~JRガード~洛東高校グランド~毘沙門堂駐車場~毘沙門堂裏道~P381~県境尾根~雨社~(林道)~四辻【45】~△大文字山~山頂裏を下る~出合坂~幻の滝~西の支尾根~中尾ノ滝~中尾城手前鞍部~大文字山登山口~銀閣寺

注意:
・2018.10現在、大文字山周辺の登山道は台風21号の影響で倒木多く通れない登山道がたくさんあります。ハイキングに出かける方は通行できるか調査の上お出かけください。








 台風通過後、1ケ月も経つのに広河原行きの京都バスは運休している。京都北山へバスで出かけられないので、大文字山へ出かけ台風の影響調査に出かける(京都バス広河原線は2018年10月16日から運行開始しました!)。

 前回は「JR山科駅~防火管理道~山頂から中尾城への尾根」を歩いてみたが、今日は「毘沙門堂裏道~P381~県境尾根~雨社~山頂」を調査する。時間があれば幻の滝や中尾の滝へのルートも調査する。

 JR山科駅スタバ横のトンネルを抜け北の住宅地の中を抜け洛東高校グランド横を北へ進む。今日は高校正門前の橋を渡り疏水横を東へ進み安祥寺川沿いを歩いて毘沙門堂へ向かってみる。

洛東高校グランド横を北へ進む
川沿いの大木はモミジバフウ
安祥寺川沿いを歩いて

 ヒッソリとした民家が続き毘沙門堂が近づいたところでボタンクサギとフジバカマを見るが、アサギマダラの姿は見えない。橋を渡ると毘沙門堂に出合い、左に折れるとすぐに分岐に出合う。

 分岐を右に取り毘沙門堂の駐車場へ向かう。急坂を登りきると毘沙門堂駐車場、その反対側に観光トイレがあり、これを借りるが水洗なのが良い。ここで準備して登山道へ向かう。

 駐車場から直ぐの墓地を過ぎると山間の道に変わり登って行くと右手に貯水施設に出合う(もう少し進むとお墓に突き当たるので、お墓まで行くと行き過ぎです)。この右手前に広場があり、この奥が毘沙門堂裏道の登山口である。

ボタンクサギ フジバカマ
分岐を右へ急坂を登り毘沙門堂駐車場へ 貯水施設右手前に広場があり
この奥が毘沙門堂裏道の登山口である

 広場入口に「火の用心」の看板を見るので、これから歩く道は関電の巡視路になっている。広場を抜けると広い林道に出合う。タイヤの跡があるので最近入山しているようだ。この道は林道と言うより、先に送電線鉄塔が2基あるので、その施設用に作られたのかも知れない。所々で倒れている木を見るが、この林道に台風の影響はほとんどない。

広場入口に「火の用心」の看板 この林道に台風の影響はほとんどない

 林道は南へ巻いて行き支尾根に乗ると北へジグザグに登って行く。2番目の鉄塔まで来ると、ここで小休止していたのだろうカップルが先行していく。我々も鉄塔により小休止とする。

 鉄塔を過ぎると道は細くなり、道の両側にシダが続く。道は小さくジグザグに登って行き鉄塔から標高差100m足らず登ると平らな広場に出る。

2番目の鉄塔により小休止 道は細くなり、道の両側にシダが続く

 ここで先行のカップルは止まっているので、2人は先へと進んで行く。真っすぐ進んで行くとシダの中にハッキリした踏み跡があるのでそれを進んで行く。シダが終わると細い尾根に変わり踏み跡は薄くなるが、細い尾根なのでそれを辿って行くと迷うことはない。

広場の先のシダの道を歩く 薄い踏み跡を辿って行く

 そのうち支尾根が合流する四辻に出る。ここを左へ少し登ったところがP381、早速登って行く。ピークと言ってもハッキリしないが、これを過ぎると県境尾根と呼ばれている細い尾根が続くのでP381の位置が分かる。

 県境尾根を北西へ進んで行く。細い雑木の尾根で緩やかなアップダウンが続き心地よい。進むにつれ所々で雑木の倒木を見るようになる。

四辻で左のP381へ登って行く 県境尾根は雑木の細い尾根

 倒木は登るにつれ増えていき進行を邪魔するようになる。しかし雑木の倒木なのでその上を跨いだり潜ったりで難なく進むことができる。

 標高400mが近づいてくるころから倒木が連続するようになり、倒木を迂回するようになるが、大きく迂回することはない。そのうち左右に植林地を見るようになるが登山道は歩くことができる。

 ここで山頂からやって来た男性に出会い、登山道の情報を交換する。彼によると「雨社から山頂への尾根道は倒木多く歩けない。雨社に下って出合う林道は歩くことができる」ということであった。

倒木を跨いだり潜ったりで 倒木を迂回するようになるが

 右手に藤尾神社から登ってくる道に出合うが、尾根近くは倒木で埋まっているので当分通れないようである。この四辻から雨社への道は随分前に崩れていたので少し登り新しい迂回路を進むと雨社上の尾根にある四辻に出合う。真っすぐ下れば雨社、左は如意ヶ嶽、右が大文字山である。

藤尾神社からの道は通れません 雨社への新しい道は通ることができる

 ここから大文字山への登山道は歩けないと言うことだったので、雨社へ下って林道を歩くことにする。尾根下の林道は尾根の北側にあるので倒木は全くない。途中で左手の登山道に登って様子を伺うが、出会った男性の話通り、倒木多くとても歩ける状態ではない。

雨社へ下って行く 林道に台風の影響はない

 林道をスイスイ進み登山道が林道を横切るポイントに着く。ここから登山道を登って行くと山頂はすぐなのだが、目の前の登山道に倒木の山を見る。右手の雑木の中を抜けていっても良いが、先の状態が分からないので諦め林道をもう少し進むことにする。

 最悪林道が東山トレイルに出合うところまで進むと、前回歩いたルートで山頂へ向かうことができる。でもその手前、東山トレイル【45】付近で林道から右上の登山道へ登れるので、そのポイントに向かう。そのポイントは、安祥寺谷コースで最後の谷分岐で右手の「近道」を登り切ったところで、最後は林道まで階段が造られているので分かる。

目の前の登山道に倒木の山を見る 左手に階段を見るポイントが
東山トレイル【45】への道がある

 登ってくる階段の先、右手に登山道へ上がる道がある。この道を数m登ると登山道、左に進むとすぐ目の前に東山トレイル【45】の標識が見えてきて山頂手前の四辻に着く。この先は前回歩いたので、毘沙門堂裏道から山頂へは倒木があるものの歩くことができるようである。右に登って行き山頂へ向かう。

階段の先、左手の道で登山道へ 山頂手前の四辻に着く【トレイル45】

 「あ~やれやれ!」と登って行き△大文字山に着く。平日にもかかわらず数グループがお弁当を広げている。遠くの展望は少し霞んではいるがまずまず、一望して下山を開始する。

 11時30分なので、幻の滝や中尾ノ滝コースを歩いて道の状態を見ることにする。山頂のベンチ裏の植林地の左端に下って行く道がある。この道を下って行き植林地を抜ける頃前方に比叡山が見えてきて、山腹に薄っすらとロテルド比叡の建物を見る。

△大文字山に着く 大比叡と山腹にロテルド比叡が見える

 緩やかになったところで踏み跡は薄くなるが、左手の雑木の斜面を下るようになる。薄い踏み跡を下っていると下から団体さんがやって来る。団体さんが登ってくると言うことは、この先の道は難なく歩くことができるようである。横道に変わると、山頂への階段を登って行く道の分岐に出合う。そこを過ぎると道は支尾根を下り始める。

踏み跡は左手の雑木の斜面へ 道は北へと支尾根を下り始める

 どんどん下って行くと木に「出合坂」と書かれた分岐に着くので、左に下って谷へ降りていく。出合った谷を下って行くと左手に登って行く道を見る。ここが幻の滝への分岐で、哲郎1人で右手の踏み跡を辿り滝に着くが、当然の様に枯谷、ただの崖である。

 道子の待つ分岐まで戻り斜面の広い道を登って行く。少し登ると支尾根に出合う。この支尾根を下っても中尾滝へ行くことができるが、ちょっと歩き難い尾根で滝の上流に降りてしまう。この支尾根から道を10mも下ると北北西へ下る支尾根分岐に着く。これが中尾滝への支尾根で早速進入する。

出合坂の分岐から左手の谷へ下る 幻の滝
分岐まで戻り斜面の広い道を登って行く 10mも下ると中尾滝への支尾根

 細い尾根だが台風の被害は全くなく、10分で中尾滝上部の道に降り立つ。この道を下流へ進むと谷へ降りる分岐があり、これを下るとすぐに中尾滝に着く。小さな滝だが今日はいつもより水量が多い。周囲のモミジの葉に傷んだところはなく、紅葉は十分楽しめるようだ。

 流で手を洗い、すぐに登山道に戻り中尾城方面へ向かう。もう道はハッキリしているので迷うことはない。谷を渡り上流に進み折り返すように登って行き支尾根に乗る。これを登って行くと大文字山から中尾城址への尾根道に出合う。

谷に降りる分岐 中尾滝の流れで手を洗う

 今日は急ぐと言うことで、中尾城址手前の鞍部から谷筋を下り銀閣寺の大文字山登山口へ向かう。最後の堰堤横を下ると登山口、平日でも登山者が絶えない。水場で後始末をし「昼食だ!」と銀閣寺へ向かう。

中尾城址手前の鞍部から谷筋を下り 堰堤横を下ると登山口

 今日は久し振りに「NOANOA」でパスタでもと思いきや、お休み。それではと「GOSPEL」へ向かうがここもお休み。結局昼食はお預けにしてバスに乗ることになる。







木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14-7】
子供達で賑わう銀閣寺参道