半国高山(杉坂口~供御飯峠~岩谷林道)//北山
2018.01.23


 
供御飯峠に着く
半国高山へは右の階段を上る


2018.01.23 (火) 曇り   哲

行き:JR京都駅前 7:50 - 杉坂口 (JRバス)
帰り:小野郷 12:52 - JR京都駅前


コース:
杉坂口バス停~階段で橋下へ~林道出合~供御飯峠登山口~林道分岐~林道終点~供御飯峠~尾根合流~P534~林道支線出合~林道支線終点~△半国高山~北西への支尾根~岩谷峠道登山口(林道カーブ地点)~岩谷林道~岩戸落葉神社~小野郷バス停

注意:
・半国高山は身近なハイキングコ―スですが、積雪時は道が不鮮明になり初心者危険コースとなりますので注意して下さい。







 「今日は山へ!」と半国高山へ出かけるが、道子が仕事なので哲郎一人で出かけることになる。京都北山や比良の積雪情報を見ても、余り積もっていないので、とりあえず6爪軽アイゼンだけをザックに入れる。

 「周山方面は雪が少ない!」と小てつさんが言っていた通り、バスが高雄に近づいても山々に白いものは見当たらない。中川集落に入っても温度表示は2℃と、今日は暖かいようである。

 杉坂口バス停で降りる。信号を渡って少し戻ったところに川へ下る階段があるので、これを下り丁度橋の下で準備する。

杉坂口バス停で降りる 信号を渡り階段を下る

 スパッツを付け服を調節し出発、橋の下にある橋を渡ると林道に出合う。この林道を左にとり、北へと供御飯峠への登山口を目指す。左手にあるグランドを過ぎるとしばらく清滝川に沿って歩く。清滝川から離れ、小さな谷(大谷)に沿って歩くようになると、少しずつ登り始める。

橋を渡ると林道に出合い
左にとり、北へと供御飯峠登山口へ
グランドを過ぎると
しばらく清滝川に沿って

 林道に沿う谷は何回か右に左にとかわり、林道出合から20分歩いて目的の林道分岐に着く。ここは橋を渡ったところで、左手に2本の林道支線を見る。供御飯峠への道は左手前の林道で、進入するとすぐに車止めのチェーンを見る。

橋を渡ると林道支線分岐を見る 供御飯峠への道は左手前の林道で

 車止めの横には古い小さな標識がまだ残っている。道には少し雪が残っているが難なく歩くことができ急な道を登って行く。数分登り左右に植林を見るようになると、林道分岐にであう。

 この右に折り返すように登って行く道が供御飯峠への道である。今日は雪が残っているので分かりやすいが、ボンヤリしていると見逃してしまいそうである。登って来た道を真っすぐ進んでも供御飯峠へ行けるが、最後は道がハッキリしない急な植林地を登ることになる。

古い小さな標識がまだ残っている 右に折り返すように登って行く道が
供御飯峠への道

 植林が密集してくると、今朝降ったのか落雪が増えてくるのでザックカバーをつけフードを被って歩くことになる。少し登って林道は左に折れ斜面を巻いてユックリ登って行くようになる。途中倒木があるが難なく通過できる。

 そのうち目の前に植林が広がり林道終点に着く。供御飯峠へはその植林の中にある踏み跡を辿り、2回折り返すと前方が明るくなり供御飯峠に着く。

 倒木で荒れていた峠もすっかり手入れされている。右の階段を登って行くと立派なお地蔵さんを見る。昔はここで里のお婆さんに良く出会っていたが、その出会いは無くてもお地蔵さんは守られているようである。

植林が広がり林道終点に着く 供御飯峠のお地蔵さん

 尾根を登って行くと一面に雪を見るが、今朝降ったのであろう2~3cmの積雪。太いサルトリイバラのツルが邪魔をするのでハサミで切るが、小さなハサミでは時間がかかってしまう。

 しばらく尾根にソヨゴの木が続くが、ここのソヨゴの実は年々少なくなってきている。ゆるやかに登って行く細い尾根を心地よく進んで行く。

尾根を登って行くと一面に雪を見る 細い尾根を心地よく進んで行く

 周囲は植林に変わり、一登りして小ピークに着き左からの支尾根と合流する。尾根を北へ進んで行くと、すぐに植林地に変わり古い標識を見ると下り始める。ここは尾根に沿って左寄りに下って行き鞍部に着く。

左からの支尾根と合流する 古い標識を見ると下り始める

 次はP534への尾根に登って行くのだが、目の前の雑木の中へ入り右寄りに登って行き尾根に乗る。下りの場合は間違って南東の尾根に降りてしまいそうなので、この下降点にはマークや古い標識がある。標識は折れていて「○坂峠」とあるので、これは杉坂峠の事だろうか?。

目の前の雑木の中へ入り右寄りに 逆コースの場合
尾根から下るポイントの標識

 疎林の尾根が続き、何処がP534だか分からないまま進んで行くと急坂を下り鞍部に着く。少し登って次の尾根に乗る。雑木、疎林や植林と細い尾根は忙しく景色が変わって行くが、細い尾根なので迷うことはない。

 最後の鞍部に降り立つと、左に細い林道が鞍部に接しているのを見る。この林道は小野郷からの岩谷林道の支線で、この道を使えば早く簡単に半国高山へ行くことができるが、植林地の中だけを歩くことになり余り面白くはない。でも楽に下れると、今日も下りで利用する予定である。

疎林の尾根が続き 左に細い林道が鞍部に接している

 この林道はもう少し山頂へと向かっているので、林道を登って行く。7分登って尾根に接した林道終点に着く。尾根に乗るとここにも標識がある。この林道支線を利用するにはいい目標となるだろう。

林道支線の終点は尾根に接する 林道支線の終点にある標識

 ここから山頂へは急な登りが続く。植林の中を登って行くが、数m登ったところで「雪が邪魔して登りずらい」とアイゼンを履くことにする。後はスイスイと登って行き、緩やかになると△半国高山に着く。

 11時40分に到着、この時間なら小野郷12:52のバスに間に合いそうである。先ほど出合った林道支線を使うとバス停まで45分なので、「十分間に合う!」とここでオニギリ1個だけとウィスキーのお湯割りを頂く。今日は余裕を持って11時50分に下山を開始する。

植林の中を登って行くが △半国高山に着く

 山頂から南西に緩やかに下ったところで「右やった?」と、確認もせずどんどん下って行ったものだから、全く違う尾根に進入してしまう。少し下ったところで「右手の景色が違うし、足元に哲郎の踏み跡がない~!」と思いつつまた少し下ってしまう(これが良くないことだと知りつつ!!)。

 もう支尾根を間違ったことは明らかで、哲郎はやっと地形図を取り出し確認する。どうやら山頂南から北西へ下る支尾根に入ってしまったようである。といっても「引きかえすのは面倒だ!」と、今日はこの支尾根を下ることにする。

 地形図では、この支尾根の先は岩谷林道終点近くの岩谷峠登山口よりも上の谷へと下って行き林道から外れているので、「雪の谷は危ないだろう!」と可能な限り左へ寄って行き林道終点付近に軟着陸することを目指す。

 尾根は段々細くなり植林が消え、シャクナゲの木を見るようになる。京都北山の植林帯では、「植林が消える=急斜面に変わる」「シャクナゲを見る=岩場に変わる」なので、先が思いやられる。

右手の景色が違うな~ 植林が消え、シャクナゲの木を見る

案の定、支尾根の勾配は段々きつくなる。左手の谷に植林を見るが崖を降りることになり諦める。緩やかな所を探し、なるべく左に寄りながら下って行くと前方に植林を見るようになる。でも目の前は急勾配、木を掴みながら下って行く。

 足元に岩が増えてくると木が少なくなり岩をへつって下ることになる。道子がいれば、すぐ「ロープや!」と言うことになっているだろう。後もう少しと言うところで哲郎は岩角で膝を打つ。心配したが足の動きに影響はなさそうで一安心する。

 やっと植林地に入り下って行く。植林地の下の方に白く光ったところがあり「林道か木場だろう」と、そこを目指すことにする。時計を見ると12時20分、「急げば早いバスに間に合うかも」と急いで下って行く。

 降りたったところは林道が広がった木場のようにも見え、とにかく林道に出合え一安心する。すぐその先で林道はカーブしていて、なにやら見覚えのある光景、そこは岩谷峠道の登山口である。どうやら目的地にピッタリ降りて来たようである。

上から見えた光物は
林道にある木場?だった
降りたったのは
岩谷峠道の登山口だった

 時計は12時25分、「急げば間に合う!」とアイゼンを外し手に持って急ぎ足で岩谷林道を下って行く。すぐの今日降りてくる予定だった林道支線分岐に着き、アイゼンを洗って収納と思ったら手袋が片方ないことに気づく。

 そんなに高い手袋ではないが、「道子がうるさいだろう!」とザックや用具をすべて道に置き、アイゼンを外したところへ戻ることにする。手袋は見つかり林道支線口まで戻ると、時計の針は進み12時30分を回っている。もう普通に歩いていたら間に合わないので、小走りにバス停へ向かう。

 でも40Lのザックを担いで、そんなに走れるわけではなく、20数えながら走って、20歩く・・・を繰り返しながら脇目も振らず走り?続ける。

予定だった林道支線分岐に着き 最後の橋が見えてきて「やれやれ!」

 最後の橋が見えてきて「やれやれ!」岩戸落葉神社には寄らずバス停へ向かう。12時47分バス停着、バスまで5分あるのでアイゼンやストック、スパッツ収納し、上服をすべて脱ぎ新しい下着1枚になって汗がひくのを待つ。

 バスがやって来ると哲郎は最後尾に座り、汗がひいたところで下着を着替え上着も着る。落ち着いたところで残っているオニギリを食べ始める哲郎。「あ~やれやれ!」と、今日も忙しない山行きとなる。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
ソヨゴの実