京都北山 雲取山 2018.11.10
(寺山峠~北尾根~雲取山~寺山峠南尾根)


 
谷の源頭にある京産大「凌雪荘」へ向かう


2018.11.10 (土) 晴れ   哲、道

行き:出町柳駅前バス停 7:50 - 花背高原前バス停(京都バス)
帰り:旧道別れバス停 から車
コース:
花背高原前バス停~林道終点~寺山峠~寺山峠北尾根~ハタカリ峠~雲取峠~雲取山~雲取峠~一ノ谷~寺山峠~寺山峠南尾根~P862~旧花背峠~旧道別れバス停








 今日は北山へ、京都バス広河原線が台風の影響で1ケ月半も運休していたので、花背峠を越えた雲取山へ出かけてみる。出町柳駅前から広河原行きに乗るが、ほぼ満席で出発する。貴船付近から紅葉を見るようになり、運休していた電車も紅葉にやっと間に合ったようだ。

 花背峠へと登り始めると左右に倒木を見るようになり、登るにつれ倒木が増えその数にビックリする。「これで運休していたのか!」と分かるほどの量である。

 花背高原枚前バス停でたくさんの人が降りるが、何処へ行くのだろう大半の人は東の和佐谷峠方面へと消えていき、寺山峠方面へは3名である。

出町柳バス停前の紅葉した桜 花背高原前バス停

 寺山峠への林道を歩き始めたが、台風の影響は見当たらない。林道分岐でバスから一緒に降りた男性が消えたので「どこへ行ったのやら?」と、林道を右に登って行ったのかもしれない?。

 林道を真っすぐ進んで行くと林道が削られたように見え、大雨で洗われたのかも知れない。林道終点から植林地の中の登山道を進んで行くが、谷筋が大きく削られていて、風より大雨の被害があったようである。過去にこの谷がこのように荒れたのは見たことがない。

林道は洗われたように
綺麗になっている
過去にこの谷がこのように荒れたのは
見たことがない

 台風後、この道は良く歩かれているようで踏み跡は濃い。谷沿いを詰めて行き、寺山峠への標識で右の巻道へ入る。しばらく木の根道、一登りし斜面を巻いて行くが、この付近に台風の影響は全く見当たらない。

 バス停から40分で寺山峠に着く。新しく造成された林道は落ち葉で埋まり、もう林道らしくなっている。小休止しながらこの先のルートを考えるが、左右の尾根に倒木を見ないので、北の尾根から雲取峠へ向かうことにする。

木の根道、一登りし斜面を巻いて行く 寺山峠に着く

 最初は水平な林道を歩く。「そろそろいいだろう!」と尾根の登山道に接するポイントで尾根に乗る。尾根を歩いているとすぐに倒木を見るが、ここでも林道に接しているので「ここから登っても良かった!」と。ここは寺山峠から10分余りである。この先は登山道は大きく登って行くので、林道からは登れなくなる。

 尾根を登って行く。今まで平坦な林道を歩いていたので急斜面と感じる。尾根の倒木は意外に少なく難なく進んで行くことができる。標高870mの小ピークに立つと、目の前の木に「ヤッホーポイント」とあり東の山々が一望できる。

 もう尾根の右手には雑木が続くようになる。次の標高890mの下れば京産大「凌雪荘」が近い。このコースの急斜面にはロープが張ってあるが、これは山の家の小学生用だろう、使わなくても十分下ることができるが道子はいつもロープがあれば手を伸ばす。

林道からの登り口 急斜面にはロープが張ってある

 尾根沿いの登山道は鞍部から登り始め北から西へと巻いて行くが、我々はいつも山小屋がある谷源頭を抜ける近道をとる。クマで壊れたドアも新しくなっている。この周辺に台風の影響は見られない。

 雲取山周辺は植林が広がっているが、数個ある山小屋の周りには当然の様に雑木を見る。山小屋から北西の鞍部に登って行き、P899(地蔵杉山)直下の斜面を横切って次の尾根に乗る。

山小屋から北西の鞍部に登って行き P899(地蔵杉山)直下の斜面を横切って

 少し下った鞍部から登って行くと尾根分岐に出合う。北(右)にとると国体コースで灰屋口へ向かう、雲取峠へは真っすぐ(左)に進む。この分岐にある標識、以前迷いそうな向きに立っていたので、国体コースへ入らないよう向きを変えたが、「この方が分かりやすい!」と哲郎。

 ここから斜面を横切って行くところが「ハタカリ峠」のようだが、峠という感じはしない。この付近から植林は離れ美しい雑木が続き、落葉した今でも美しく感じる。尾根は西から南へ向き雲取峠へと下って行く。

ハタカリ峠 落葉した今でも美しく感じる
雑木の尾根

 10時45分雲取峠に降り立つ。ここまで台風の影響は全く感じなくスムーズに歩くことができた。倒木で時間がかかるようだったらここで引き返す予定だったが、早く峠に着いたので雲取山へ向かう。峠から西へ登山道を登って行き植林地に出合うと、すぐ目の前にたくさんの倒木を見る。

 以前から倒木が多くて苦労したところだが、時間がかかりそうだと南のピークへ迂回することにする。ここにはピークへ向かう濃い踏み跡があり「なんでだろう?」と思ってしまう。

雲取峠に降り立つ ピークへの道をとる

 すぐにピークに着き、植林を抜け雑木の中を南へ進んで行く道を辿って行くと、ピークの南端付近に「雲取山北峰」の名板を見る。山の家と書いてあるので、ここまでが散策コースでここから引き返しているようである。でもこのピークは雲取山より見晴らしが良く比良山系まで見える。

 南方に雲取山が見えているが、ここから雲取山へ向かって下って行くと谷へ降りて行き尾根筋にある登山道から外れてしまうので、雲取山へ迂回する時は「雲取山北峰」の名板まで来ると行き過ぎである。地形図を見ながら登山道へ行けそうな山頂の植林地の端まで戻る。

植林を抜け雑木の尾根に道が続く 「雲取山北峰」とあるが
ここまで来ると行き過ぎ

 南西へ下って行けば登山道に出合いそうだが、谷に降りないよう安全を見て西寄りに下ってみる。植林地の中は荒れているので、植林地の端を下って行くと登山道の踏み跡を見る。少し西に寄り過ぎたようで、雑木の倒木も見る

 そのうち登山道は南への尾根に乗る。ここが迂回するポイントなので帰りはここから雲取山北峰へ登ることにする。ここから雲取山への尾根に倒木はなく、難なく雲取山の山頂に立つ。

少し西に寄り過ぎたようで
登山道に雑木の倒木を見る
難なく雲取山の山頂に立つ

 11時15分、雲取峠から30分かかってしまったが、帰りは早く帰れるだろう。昼食には早いので下山する事にし雲取峠へ戻ることにする。小ピークを一つ越えたところの登山道にある倒木が見えたところが迂回するポイント、ここから北東の雲取山北峰を目指す。斜面の上のピークに植林が見えるので、それを目標に急斜面を登って行く。

 倒木は少ないが急斜面なので時間がかかってしまう。難なくピークに着き、後は植林地にある踏み跡を辿ってすぐに雲取峠に降り立つ、11時35分である。早く着くと思っていたが山頂から20分かかったようだ。今日は峠から「一ノ谷の様子を見よう」と一ノ谷へ下って行く。

ピークの植林を目標に急斜面を登って行く 一ノ谷へ下って行く

 植林地の中、最初は急坂を下るが、すぐに緩やかな谷沿いの道に変わる。この道に倒木は無くスイスイ進んで行けるが、植林地なので見るべきものは何もない。

 やがて右手に雑木が見えてきて山小屋を見ると寺山峠は近い。「一ノ谷出合」の分岐を左にとり一登りすると寺山峠に着く。12時05分なので雲取峠から30分である。丁度お昼だと、日の当たる林道で昼食とする。

山小屋を見ると寺山峠は近い 「一ノ谷出合」の分岐を左にとり

 台風の被害が少なく予定より早く着いたので、ここから南尾根を散策し天狗杉から花背峠バス停へ向かうことにする。でも時間があり過ぎるので、ユックリ散策し15時のバスで帰ることにする。

 少し下っては谷間の紅葉を楽しみながら進んで行く。でも、余りにもユックリし過ぎたようで、薄着の哲郎は「寒い!」と風邪を引いたようだ。旧花背峠に着いたのは14時20分、天狗杉は諦め「旧道別れ」バス停へ下ることにする。

尾根をユックリ散策する 旧花背峠に着く

 林道に倒木はなく峠から7分で「旧道別れ」のバス停に着く。バス停横の流れでユックリ後始末をしていると、通り過ぎた車がバックしてくる。「森の旅人M」さんである。廃村八丁へ出かけたというMさんに京都市内まで送って頂くことにする。

 今日は雲取峠コースの確認に出かけたが、1か所迂回すれば難なく歩けることが分かった。最後に京都市内まで送って頂いたMさん、ありがとうございました。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
「旧道別れ」バス停