小塩山(出灰~大原野森林公園~中畑)
2018.04.07


 
暖かい日射しを受けのんびりとバスを待つ
中畑西バス停


2018.04.07 (土) 曇り   哲郎・道子

行き:JR高槻駅北7:51 - 出灰
帰り:中畑西 14:21 - JR高槻駅北

コース:
・出灰バス停~せせらぎの里~ポンポン山出灰道登山口~大原野森林公園入口~森林公園案内所~小塩山南谷~御陵の谷カタクリ保護区~外畑~西京都変電所~原木シイタケ栽培所~中畑回転場バス停~中畑西バス停

注意:
◆中畑回転場からJR高槻駅行きのバスは日曜以外は最終バスが14時台なので、利用する場合は注意して下さい。




 今春は暖かいので1週間早く小塩山のカタクリ鑑賞へ出かけることにする。でも今日は寒の戻りか冷たくて曇っている。結果としてカタクリの花はすべて閉じて頭を垂れていて、残念。

 いつもは善峯寺バス停から大原野森林公園案内所へ向かうが、善峯から標高差200mの急坂を登ることになるので、「出灰からだと楽かも知れない!」と出灰へ向かってみる。

 出灰バス停からの出灰川沿いの道は満開の桜が咲き、周囲の山々にも満開のヤマザクラ、この道を春に歩くのは初めてのようで「きれいだ!」と道子。

出灰の里山のヤマザクラ キランソウ

 せせらぎの里を過ぎ、ポンポン山出灰道登山口を過ぎ集落を抜け大原野森林公園入口へ向かう。土砂崩れで通行止めになっていた所も修復され、出灰道は利用できそうだ。周囲の花を楽しみながら公園入口に着く。

 ここから進入するのは久し振り、登山道はどんどん登って行き標高差100mも登って西尾根に乗る。出灰からの方が楽で早く着くと思っていた哲郎だが、善峯からと余り変わらないようである。

桃の花やろか ピンクのコブシ

 折角登った尾根を、すぐに左へと下って行く。谷に出合うと前方が開けてきて、大原野森林公園案内所に着く。まだ10時だが、ここで早い昼食とする。まだ早いのだろう登山者の姿は見えない。

 昼食後は小塩山南谷へ向かう。案の定、カタクリの花はもう終わっているものや頭を垂れているものばかりで残念と言うことになる。ニリンソウはまだまだこれからで、例年通りなのでカタクリの様に気温に左右されず、開花は日照時間に影響されるのかも知れない。

ムラサキケマン キケマン

 エンレイソウやフタバアオイは例年より早いようである。谷沿いは大きく崩れたところがあり、もはや南谷は散策コースとは言えなくなっている。

 最後の谷分岐に着く。この付近にはたくさんのカタクリの株があるが花は見当たらない。花が咲くほど成長したものはないので、大きくなればシカに食されているのだろう。

アケビの雌花 アケビの雄花

 この先で谷は3分岐、否4分岐しているが、今日は一番左の谷筋を登ってみる。谷間はすぐに椿の木で埋め尽くされ、その間を登って行くと巻道に出合う。この道を左にとり折り返すと小塩山へ行くことができるが、大きく迂回することになるので、目の前の支尾根を登ってみる。

 急斜面の尾根が緩やかになると、山頂の御陵から外畑へ下る道に出合う。ここは三つ辻になっていて、そのまま登山道を横切って真っすぐ進む道が、カタクリ保護区への道である。

オオカメノキ キブシ

 花が咲いているツルシキミの横を通り抜けると、すぐにカタクリ保護区(御陵の谷)の裏口に着く。斜面からピンクの色を感じないので、ここも開いてくれていないようである。ゲートを開け中に入るが、カタクリはみな蕾んでお辞儀している。

 このころやっと日が射してきて、「後1時間もすれば開くかも知れません?」と案内人、でも2人はもう昼食を食べているので、下山することにする。「下山はどこにしよう?」と。12時過ぎたところなので、「外畑へ下り中畑回転場バス停の14時過ぎの最終バスに乗ろう」と言うことになる。

ヤマルリソウ ニリンソウはこれから

 「時間があれば、原木シイタケ栽培所に寄ってみよう!」と。そう決まれば、後は急いで外畑への道を下って行く。途中の分岐で北西の道をとるのだが、標識がなければ通り過ぎるような分岐で、直角に右に折れ下って行く。

 途中で送電線鉄塔に出合うと登山口は近い。直ぐ先の分岐は右に取り、すぐに広い林道に降り立つ。この道を下って行くと頑丈なゲートがあり、これを抜けると外畑の集落に着く。

タチネコノメソウ エンレイソウ

 山頂から25分である。ここから中畑回転場バス停までは25分なので、シイタケ栽培所でユックリできそうである。右手に西京都変電所を見ながら、ゴ~!!という音を聞きながら車道を歩いて行く。

 道路沿いにはタムシバが咲き、斜面には丁度見ごろのショウジョウバカマ、足元にはもう開き切ったフキノトウを見る。

フタバアオイ カタクリは開いてくれない

 シイタケ栽培所のおかみさんを探す道子。昨秋店頭に残っていた乾燥ズイキをすべて買ったが「ズイキはどうでしたか?」と聞いてくるおかみさん、道子の事を覚えているようだ。

 さらに栽培所の奥まで案内してくれ、色々の草木を見せてくれる。「フキやコシアブラ、タラノメ等山菜が必要でしたら連絡しますよ!」と言ってくれるが、「われわれは山で頂いているので」と。近所のお土産用と家用のシイタケを買い、シイタケ栽培所を後に、中畑回転場バス停へ向かう。

ツルシキミ タムシバ

 13時20分にバス停に着く。バスまで1時間あるので先のバス停まで歩くことにする。色々の野草を楽しみながらユックリ歩いて中畑バス停に着くが、「まだ40分ある!」と次のバス停を登山地図で確認し、「大丈夫や!」とまた歩くことにする。

 中畑西バス停まで歩き、14時00分、「最終バスだから」と歩くのはここまでとし、バス停でユックリ時を過ごすことにする。

ショウジョウバカマ オオバタネツケバナ

 バス停前に「いろり茶屋」という食堂があり、早速道子がネットで調べる。「日替わり定食もあるよ!」と言うが、こんな山奥で生計はたっているのやらと思ってしまう。

 定刻にやって来たバス、当然の様に乗客はいない。2人を乗せJR高槻駅へ向かうが、のんびりとした山々が続き、自然と瞼を閉じてしまう2人である。






主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
大きな大きな西京都変電所