ポンポン山(不動谷右俣~出灰バス停南東尾根)//西山
2018.08.04


 
慎重に左岸の斜面を高巻いて滝上へ進む
ポンポン山不動谷右俣


2018.08.04 (土) 晴れ   哲郎・道子

行き:JR高槻駅北 7:51 - 出灰 (高槻市営バス)
帰り:出灰 13:00 - JR高槻駅北


コース:
出灰バス停~せせらぎの里~出灰不動尊~(不動谷遡行)~谷分岐で右俣~標高500m手前の谷分岐で中尾根へ~作業道出合~東海自然歩道出合~出灰分岐~標高600m小ピークで右~出灰集会所~出灰バス停

注意:
・ポンポン山の不動谷右俣・左俣に道はありません。小さな滝が続きルート選定が必要になります。大きな滝もあり滝横を高巻いて行きます。【初心者危険コース】なので初心者だけで出かけないようお願いします。







 この7月に山に出かけたのは1回だけ、豪雨や哲郎のライブ、その他用事が多く出かけられなかった。こんなことは初めてのことで哲郎のお腹は膨らんでしまった。

 久し振りだと出かけることにするが、京都地方38℃の予報、遠出を止めポンポン山へ出かけることにする。JR高槻駅北バス停から二料行きのバスに乗るが、今日は土曜なので通学の子供達はいない。でも登山者がいっぱい、こう暑くてもポンポン山登山は人気があるようである。

 出灰で降り、すぐに出灰川沿いを歩いてせせらぎの里へ向かう。バス停から15分も歩くと「出灰不動尊」の看板を見てせせらぎの里に着く。

出灰バス停で降りる 「出灰不動尊」の看板前で準備する

 看板の前で準備して、橋を渡り不動尊へ向かう。川沿いの細い道、暗くていつも外灯が点いている。先日の豪雨によるものか植林地の中、谷筋が深く浸食され谷ができているが、不動尊への道には影響はない。

 不動尊付近は枯れ枝で荒れていて、「本堂は移転しました」という張り紙を見るので、掃除が行き届いていないようである。

 最初の滝に下りイワタバコを見るが、豪雨の影響もなく咲いている。滝上へ向かい左岸へ渡るのだが、「ハチが!」と道子、炭焼窯跡で大きなスズメバチが警戒しているので数m離れて進んで行く。今の時期静かに歩けば大丈夫のようである。

階段を上がると出灰不動尊 最初の滝へ向かう
この奥に最初の滝が 最初の滝から滝上へ向かう

 谷に降りると、今日は水量少なく難なく渡れ左岸を先へと進んで行く。前方に黄色いリボン状のテープを見る。谷遡行コースでは、歩くところが変わるところがあり、自分の目で確認しながら歩くことになるので、マークを追って歩くことは危険なことである。

 右に左にと谷を渡っていくと、谷分岐手前にある二条の滝を見る。「今日は水量が少なく迫力がない!」と。もう踏み跡はないので歩けるところを探しながら進むことになる。

谷分岐手前にある二条の滝
今日は水量少なく迫力がない
谷分岐から右俣をとる

 小さな滝横を登って行くと、右俣で一番大きい滝下に到着する。「水量多ければ立派な滝だが!」と哲郎。道子は滝を見ることもなく滝上へ登るルートを選定している。

 滝上へは左岸の急斜面を巻きながら登って行くのだが、足元が緩いのでエッジを切りながらユックリ登って行く。ケモノ道のような跡を辿って滝上へ向かう。斜面を滑ってしまうと滝へ落ちてしまうので、ここは慎重に進んで行く。左下にロープを見るが、ロープで登るルートはさらに危険なので利用したことはない。幸いなことに豪雨の影響はなく斜面の様子が変わっていないので、滝上へ進むことができる。

小さな滝横を登って行くと 右俣で一番大きい滝下に到着する
「水量多ければ立派な滝だが!」 滝上へのルートを選定する道子

 滝下まで続いていたリボン状のテープは滝上にはなかったので、危険と見て登るのを諦めたのか、それとも出灰不動尊の修行用なのかも知れない。滝上でユックリ飲水休憩、哲郎は谷水で顔を洗う。

 滝上から右岸へ渡り、しばらく谷沿いの植林地を歩いて行く。植林地は間伐材や枯れ枝が散乱し歩きにくい。植林の中で突き当たったところで左岸へ渡っていたが、倒木で進行できないので倒木の手前で左岸へ渡る。

滝上右岸へ渡り
しばらく谷沿いの植林地を歩いて行く
倒木が邪魔をする

 もう大きな滝は無いが、しばらく小さな滝が続く。不動谷右俣は小さな谷なのだが左岸、右岸、谷の中と、とにかく歩けるところを探しながら進んで行くので、これが面白い。でも今日は水量が少なく、いつもより楽に進んで行くことができる。

 右岸に炭焼窯跡を見たところで小休止、ここまで谷遡行開始から75分、あと20~30分で標高500m手前の谷分岐の中尾根に着く予定である。「今日はアブが少なく虫よけを噴霧することはなかった!」と思いきや、哲郎の肩に大きなアブがとまる。慌てて振り払い道子に薬を塗ってもらう。

右岸へ渡って先を目指す とにかく歩けるところを
探しながら進んで行くのが面白い
いつもゴウゴウと流れている滝も
水少なく、難なくスイスイ
炭焼窯跡で小休止
止まっているとアブがやって来る

 谷間に綺麗に咲くイワタバコ、丁度目の前で撮ることができるので哲郎は谷へ降りる。ここで数枚撮っていると、やはりアブがやって来たので早々に引き上げることにする。

 もうかなり上流に来ているのに小さな滝は続く。あと滝は2~3?、まだまだ谷遡行は続く。前方に見慣れた滝を見て、「ここが最後の難所だ!」と哲郎。滝の左右は急傾斜、いつもの左岸の斜面をユックリ歩いて滝を越え谷の中へ降りていく。

もう上流だが小さな滝は続く 「ここが最後の難所だ!」と哲郎

 最後の滝は右岸の斜面を巻いて超えると、後は緩やかな細い谷が続く。すぐ目の前に小さな谷分岐を見る。ここが目的の標高500m手前の谷分岐で、ここからその中尾根を登って行くことにする。もうこの先谷水はないのでここで小休止、哲郎はまた顔を洗う。

 10時40分、谷遡行は100分楽しんだことになる。今日初めての支尾根の登り、暑さも加わりシンドイ登りとなる。植林や疎林帯を抜け20分登って尾根に乗り作業道に出合う。この作業道はP605方面から来ているのだろうが確認はしていない。右に取り東海自然歩道へ向かう。

標高500m手前の谷分岐
ここから中尾根を登ることにする
作業道に出合い右にとり
東海自然歩道へ向かう

 尾根の作業道はゆっくりと登って行き、尾根が急に登り始めたところで左の斜面を巻いて行くと、すぐに東海自然歩道に出合う。11時10分、予定より早く着く。午後からさらに暑くなるという予報、出灰13時00分のバスには十分間に合うので山頂は諦め出灰へ下ることにする。

 東海自然歩道を右に取り出灰バス停へ下る支尾根の分岐に向かう。8分歩いて出灰分岐に着く。早速右に取り出灰集会所へ下って行く尾根道へ進入する。この尾根道は標高600mの小ピークまでは標高差は無く穏やかな道が続く。

東海自然歩道に出合い右へ 出灰分岐に着き支尾根をとる

 足元には「府民参加」のコンクリート柱があり、この先に府民参加の森があるようだが、それがどこかは分からない。穏やかな道が続き心地よく進んで行く。分岐から5分歩くとせせらぎの里へ続く支尾根分岐に出合うが、ここはそのまま直進する。

足元には「府民参加」のコンクリート柱が 穏やかな道が続き心地よく進んで行く

 東海自然歩道から10分余り歩くと、標高600mの小ピークに着く。ピークと言ってもピークらしくないが、ここで北へ下る支尾根をとる(注意:分岐が分かり難い!)。細い尾根に乗ると出灰まで尾根分岐がないので迷うことはない。

 尾根は所々で溝状の道が現れるが、倒木で歩き難い所は溝横の斜面を下って行く。尾根は次第に北西に向きを変え、溝は段々深くなっていく。溝状の道は面白くないので、途中で右手の疎林の斜面を下ることにする。

 尾根が北寄りに変わる頃、溝状の道が近づいてきたところで溝状の道へ降りる。道はすぐに植林地に接するようになり、尾根の先端へと下って行く。

標高600mの小ピークに着く
ここで北の支尾根へ(分かり難い!)
尾根は所々で溝状の道が現れるが
途中で疎林の斜面を下る
(最後は溝へ降りる)
道はすぐに植林地に接するようになり

 そのうち尾根はさらに細くなり、緑のネット見ると尾根は急勾配に変わる。最後は右下に出灰集会所を見ながらネットに沿って支尾根の先端まで下り、折り返すように下って出灰集会所の横に降り立つ。

緑のネット見ると尾根は急勾配に変わる 出灰集会所の横に降り立つ

 12時05分、東海道自然歩道の出灰分岐から、今日はいつもより速く45分で下ったようで、早速バス停へ向かい出灰川へ降り後始末をする。しばらく川沿いの木陰で休みバス10分前にバス停へ向かう。

 バス停には中畑回転場から出灰道を歩いてきたという男性に出合う。「都会より涼しいから」と、この周辺をよく歩いているそうである。定刻にやって来たバスに乗り、「クーラーが心地よい」と、JR高槻駅へ向かう。

イワタバコ イケマ







主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
滝横に咲くイワタバコ