霊仙山 西南尾根
(今畑~近江展望台~経塚山~汗拭峠)2018.03.24


 
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ササ峠から標高差300mの急坂を登り
やっと近江展望台に着く


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2018.03.24 (土)  晴れ   哲郎・道子

駅 行き:JR南彦根東口「愛のりタクシー」乗り場8:09 - 今畑登山口
駅 帰り:養鱒場「まいちゃん号」乗り場 15:30 - JR米原 = JR京都駅

コース:
・今畑登山口~廃村今畑~ササ峠~近江展望台~霊仙山最高点~経塚山~汗拭き峠~榑ヶ畑登山口~養鱒場「まいちゃん号」乗り場

注意:
◆2018.03現在、米原から養鱒場行きのバスは廃止されました。相乗りタクシー「まいちゃん号」が利用できます。予約が必要で時刻表運行、停留所以外の乗降は出来ません。



MAP


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 洛西オヤジさんの報告によると「フクジュソウ咲いている!」と。来週予定していたが、天候も良いので霊仙山西南尾根へ出かけることにする。結果的には来週の方が良かったようである。

 いつも利用している米原から醒ヶ井養鱒場のバスを確認していると「えっ!」、この路線は廃止され、まいちゃん号という相乗りタクシーが運行されていた。

 それではと、まだ利用していない南彦根からの「愛のりタクシー」を利用することにする。これを利用すると今畑登山口まで行ってくれるので、朝早く起きなくても良いと言うことになる。

 南彦根駅のトイレを借り東口に降りると、すぐにタクシーがやって来る。小型のバスと思っていた哲郎、「普通のタクシー!」やと。早速乗り込むと「今日は2人だけです」と運転手、登山口へ向かう。

 メーターはどんどん上がり5000円を超え、河内の風穴を越え、今畑登山口に着く。これで1人900円(差額は市が負担)は安いと思う哲郎と道子、早速スパッツを付け廃村今畑へ向かう。

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愛のりタクシーを見送る スパッツを付け廃村今畑へ向かう

 10分登って廃村今畑に着く。早速フクジュソウを見に行くがまだ開いていない。洛西オヤジさんが「まだ蕾や」と言っていたが、ここのフクジュソウの開花は早いので、開いていないのは朝早いからだろう。

 小休止後ササ峠へ向かう。支尾根に乗ると緩やかに登って行く。足元にミスミソウを見つけたが、まだ開いてくれない。例年より沢山目に付くので今年は暖かいのであろう。

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フクジュソウはまだ開かない 足元にミスミソウを見つけたが

 登山道は溝状に変わり、斜面に花を探しながら歩いて行くが、土砂が崩れるのだろう斜面の花は減っている。溝を抜け植林地に入ると、ここでもミスミソウを見る。写真を撮っていると数人の登山者が通り過ぎるが、彼らは花には興味無いようである。

 道は斜面を巻きながら登って行くと北寄りの支尾根に乗る。ここからササ峠までは左手に近江展望台のピークを見ながら進むことになる。いつもの事だが「あんなとこまで登るのか!」と思ってしまう。

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登山道は溝状に変わり 左手に近江展望台のピークを見ながら

 P712下を登って行くと雑木の広がるササ峠に着く。綺麗な峠である。最初に来た時には踏み跡を辿って右に下りかけたことがあるが、ここは尾根を真っすぐ進む。道子が小休止している間に、哲郎はオニシバリの花を観察する。

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雑木の広がるササ峠に着く オニシバリの花

 ササ峠から近江展望台までは標高差300mあり、このコースで一番しんどい所である。最初の標高差50mは緩やかに登ってくれるが、行き当たった所から急勾配が続く。

 登り始めると足元がズルズル滑る。ここ2日間雨や雪が降ったようで、登り難い。登れない道子を見るとWストックで登っているので、しまうか1本にするように言う。最初は岩を持ちながら登って行くが、しんどいので途中で何度も足を止め進路を探しさがら登って行く。そのうち次第に傾斜は緩やかになって立って歩くようになる。

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ササ峠から近江展望台へ登り始める
最初は緩やかに登ってくれるが
今日は足元がズルズル滑る急勾配
途中で休みながら進路を探す

 標高900mまで登るとチョット平らな所に出る。ここで小休止しながら琵琶湖や鈴鹿の山々を楽しむ。琵琶湖は霞んで見えるが、湖北の山々はまだまだ白く、今年の雪は北寄りにたくさん降ったようだ。

 最後の登りは目の前にピークが見えているので気が楽なのだが、やはり「シンドイ!」と。ササ峠から約1時間かかって近江展望台に着く。「今日は予定より少し遅れている」とすぐに西南尾根を歩き始めるが、今日はタクシーで早く来たのでゆっくりで良いのだった。

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琵琶湖は霞んでいるが
湖北の山々はまだ白い
南に御池や藤原岳を見る
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近江展望台への最後の登りは
ピークが見えるので気が楽
近江展望台から西南尾根を歩き始める

 西南尾根は尾根に大きな石が並び、その上を歩いて行くのだが、最近はそれを避け東斜面を少し下ったところを歩くようにしている。石なのか岩なのか、石灰岩と言うので岩と呼ぶべきか?、約1Km続く。足を踏み外すと怪我をするので皆さん慎重に進んで行く。

 南霊岳が近づいてくると稜線へと登って行きフクジュソウを探す。足元にフクジュソウを見るようになったところで止まり、いつものところでフクジュソウやネコノメソウを見ながら昼食とする。

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なるべく岩場を避けて歩く 南霊岳の手前でフクジュソウを探す道子
いつものところで
フクジュソウを見ながら昼食とする
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西南尾根のフクジュソウは綺麗! 雄しべが8個あるので
ヤマネコノメソウだろう

 15分の昼食休憩も終わり霊仙山最高点へと歩き始める。南霊岳過ぎの鞍部から再び西南尾根に乗って歩き始める。フクジュソウが群生する樹木の中を歩く哲郎、雪に覆われて「チョット早かったか!」と。「岩の間にたくさん咲いているよ!」と尾根の岩場を歩く道子。

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再び西南尾根に乗って歩き始める 群生地のフクジュソウはまだまだ

 哲郎も尾根に戻り岩場を歩くが、進むにつれフクジュソウの花はだんだん減ってくる。南霊岳から20分歩くとやっと岩場を抜ける。でも今日は足元がズルズル、岩場の方が歩きやすいかも知れない。左手には霊仙山、前方に霊仙山最高点を見ながら歩いて行く。

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哲郎も尾根に戻り岩場を歩く
尾根の木に昨日の着雪を見る
やっと岩場を抜ける
前方に霊仙山最高点を見ながら

 岩場を抜け15分で霊仙山最高点に着く。12時15分、「ちょっと時間がかかったようだ!」とタクシーで来た60分の貯金は半分に減ってしまった。北に見える伊吹の右側に、真っ白い白山を見る。東遠くに白い山が浮いて見えるので御嶽山だろうか。

 展望を楽しみ・・・、いやもう道子は下り始めている。今日も霊仙山三角点はパスし直接経塚山へ向かう。ここも足元が悪くゆっくりと下って行く。

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北に見える伊吹の奥に白い白山を見る
霊仙山最高点
伊吹山を見ながら経塚山へ

 経塚山到着12時25分、60分の貯金があれば柏原へ降りる予定であったが、貯金も少なくなり汗拭き峠へ向かい相乗りタクシーを呼ぶことにする。相乗りタクシーは1時間前には予約が必要なので、電波が届きなるべく下山時刻が確定する汗拭き峠に近いところですることにする。

 経塚山に登ってしまったので下の登山道を探しながら下って行く。登山道に出合うと草原の中に快適な道が続くが、今日はここもズルズルと歩き難い。左下に霊仙山と経塚山の鞍部から下る道を歩いている人を見て、「楽そうやな~!」と。

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経塚山から汗拭き峠へ草原を下って行く お虎が池の雪も例年より少ない

 途中、携帯の電波をチェックしながら歩いて行くが、「圏外や!」と心配する。7合目のピークから右に回りジグザグに急斜面を下ると雑木道に変わる。ここも急斜面、これがまた今日一番のズルズルで、ロープを掴みながらユックリ下ることになる。皆さんユックリなのでいつの間にか前後に登山者を見ることになる。

 雑木道が細い尾根に変わると電波が届くようになり一安心する。「醒ヶ井方面の電波だろうから汗拭き峠も大丈夫や!」と哲郎。五合目の見晴台、休憩中のたくさんの人の間を抜け下って行く。五合目を過ぎるとズルズルは無くなり、快適に尾根を下って行く。

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今日一番のズルズルで
ロープを掴みながらユックリ下る
ズルズルは無くなり快適に尾根を下る

 道は大洞谷に沿うようになり、細い支尾根を歩くようになると汗拭き峠は近い。ここで再度電波チェック、「3本たっているのでOK」と安心する。支尾根の右斜面へ下り直角に左に折れると汗拭き峠が見えてくる。

 13時40分、ズルズルのせいで60分の貯金はすべて無くなっている。今畑登山口から「愛のりタクシー」でも良いが、「まいちゃん号」にも載ってみたいと、こちらへ電話してみる。「15時でお願いします!」と言うと「養鱒場の便は15時30分です!」と。

 汗拭き峠から養鱒場までは60分、でも今日は「まいちゃん号」で米原へ向かい新快速で座って帰ろう!と予約する。もう時間が十分あるのでユックリ下ることにする。榑ヶ畑を抜け登山口に着くと、まだたくさんの車が止まっている。車の人はユックリ帰るようである。

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汗拭き峠から養鱒場へ下って行く 榑ヶ畑を抜け登山口に着くと
まだたくさんの車が

 途中で出合う谷で泥んこを洗うことにする。ここに先客がいて朝ササ峠で出合った犬を連れた青年である。タクシーに乗るので靴やスパッツ、ストックを綺麗に洗う。

 満開のダンコウバイを見ながら養鱒場へ向かうが、野草はスミレやスズシロソウ以外は咲いていない。林道分岐まで来ると後25分、時間があるのでゆっくりと下って行く。

 15時10分に養鱒場バス停小屋に着く。早速目の前の崖に咲くショウジョウバカマを見に行くが、何故か蕾が多く2本しか開いていない。1週間早く来たのでこの花は例年通りの開花と言うことになるようである。

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崖に咲くショウジョウバカマ 足元に「まいちゃん号」乗り場
養鱒場は「上丹生-9」停留所

 5分前にやって来たタクシーに乗り米原へ向かう。朝乗った「愛のりタクシー」より大きなタクシーで、心地よく米原へ向かう。タクシーなので寄り道は無く17分で着く。メーターは3000円を超えていたが、一人500円、差額は米原市が補てん、申し訳ありません!。

 道子が調べていた新快速まで後5分、タクシーが早く来てくれたのでこの便に乗れ快適に京都への帰路に着く。



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主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
綺麗に咲くミスミソウに出合う
キクザキイチゲ?、ちゃうな~


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