金勝ハイキング
(上桐生~天狗岩~竜王山~狛坂磨崖仏)
2018.06.25


 
前方に天狗岩が見えてくると
岩の上で展望を楽しむ人を見る


2018.06.25 (月) 晴れ   哲、道

行き:草津駅東口バス停7:40 - 上桐生
帰り:上桐生 13:30 - 草津駅東口


コース:
・上桐生バス停~駐車場(トイレ・ルートマップ有)~北谷林道~落ヶ滝線分岐~遊歩道横断~北谷林道・鶏冠山分岐を右~落ヶ滝~鶏冠山からの尾根出合~天狗岩~耳岩~白石峰(=竜王山)~狛坂磨崖仏~南谷林道出合~オランダ堰堤~上桐生バス停

注意:
◆金勝ハイキングコース名は、○○線となっています。







 梅雨の合間に用事が続き、2週間山行きはお休み。「このままでは運動不足でビールが飲めなくなる!」と哲郎。今日は月曜だがいい天気、2人とも空いているので山歩きを楽しむことにする。

 間隔があいた時の山行きは近郊のハイキング、今日は湖南アルプスの金勝ハイキングに出かけてみる。JR草津駅東口から上桐生へ向かう。早朝のバスは通勤客で一杯、工業団地をグルグル周り、次々に乗客が降りて行き、上桐生で降りるのは3人だけである。

 早速駐車場の奥にあるトイレへ向かうが、今日は平日なので駐車場はガラガラである。準備していると駐車場や管理棟の担当者がやって来て、無くなっている「金勝山ハイキングマップ」を補充する。哲郎はそれを一部頂く。地形図は持参しているが、このハイキングコースはこのマップだけで迷うことは無いようである。虫よけを噴霧し、駐車場の東側にある北谷林道入り口へ向かう。

早速駐車場の奥にあるトイレへ向かう 車止めのある北谷林道入り口から

 今日は暑くなると言う予報であるが、これから歩く落ヶ滝線は谷筋なので大丈夫のようである。車止めからの直ぐの林道、舗装されてはいるが雑木の中シダが茂って涼しさを呼ぶ。5分も歩くと分岐に出合う。右の落ヶ滝線をとり歩き始める。

シダが茂って涼しさを呼ぶ 右の落ヶ滝線をとり歩き始める

 道は細くなり小さな谷に沿うようになる。何度も渡渉することになるので足元はシッカリした靴の方が良い。道にシダが続くと、最近茂りすぎて歩き難くなったのか刈り取られた跡がある。「道端の野草も一緒に刈り取られているかも?」と哲郎。

 出合った谷でタオルを濡らし顔を拭く哲郎。道子はスイスイと先を急ぐ。「道子は今夕、歯医者の予約があったようだ!」と哲郎。広い遊歩道に出合うが、そのまま横断してその先に続くハイキング道をとる。

小さな谷を何度も渡渉することになる 広い遊歩道に出合うが
その先に続くハイキング道をとる

 緑一杯の道は心地よいが、花っ気がない。「もう咲いているはずや!」とトンボソウを探しながら歩いて行くが見当たらない。谷に出合うが今日は水量が多く、登山靴でなければ無理なようである。入口から25分歩くと分岐に出合う。右に「落ヶ滝」と書いてあるのを見て、「今日は、滝はいいでしょう!」と道子は左を取る。

 「おいおい!」と、哲郎は道子を呼び戻す。左は北峰縦走線から鶏冠山への道で、落ヶ滝線は右をとるのだ。よく見ると標識には「落ヶ滝・天狗岩→」と書いてあり、ここは落ヶ滝への分岐ではなく間違いやすい所である。

谷に出合うが今日は水量が多く ここは滝分岐点ではなく
天狗岩へは右を取る・左は鶏冠山

 先ほどの分岐から5分で落ヶ滝への分岐に着く。「ここやった!」と今日は滝をPASSし真っすぐ進んで行く。しばらく滝上への登りが続き、滝上から少し下ると小さな流れに変わった谷を見る。細いシダの道を進んで行くと、岩肌が広がる谷間に出る。小休止しながらここでユックリ野草観察をする。

落ヶ滝への分岐に着く 岩肌が広がる谷間に出る

 しばらくシダの道や湿地帯のような流れの中を、野草観察しながら進んで行くと、谷間は岩肌に変わる。右手の崖にキンコウカが群生しているのだが、もう見ごろは過ぎていて名残の花を楽しむ。

 しばらく岩肌の上を歩くことになるが、谷間が狭くなったり広くなったりして目の前に岩壁を見る。ここにはロープが垂れ下がっていて、これを使い登って行く。このコース(落ヶ滝線)はシダや雑木の緑の道や適度の岩場があり楽しむことができる。

流れの中を歩く 谷間は岩肌に変わる
岩の谷間は狭くなったり広くなったり ロープを使い登って行く

 岩壁を登りきると、尾根は近い。シダが茂る流れの中の小さな野草を楽しみながら進んで行くと、最後の岩場に着く。ここもロープを握って一登りする。岩を超えるとすぐに鶏冠山から下ってくる尾根に出合う。

 ハイキングマップでは登山口から70分とあるが80分かかったので、10分は小休止して野草観察したことになる。飲水休憩後、尾根を右にとり天狗岩へ向かう。

最後の岩場に着く 鶏冠山から下ってくる尾根に出合う

 尾根はすぐに登り始めるが、天狗岩まで標高差150m、ユックリと登って行くことになる。ハイキングマップによると登り55分とある。細い尾根、溝状の道や雑木の道と変化があり飽きないところだが、風がなく今日は暑い。こんな時は足元を見ながら歩き、トンボソウやジガバチソウを探しながら歩いて行く。トンボソウを見つけるが、まだ開花していないようだ。

溝状の道や 雑木の道と変化があり

 尾根に奇岩が現れてくると雑木の背が低くなり、日が当りさらに暑くなる。大きな岩や小さな岩が続き、目の前に天狗岩が見えてくる。天狗岩を目の前に見る岩場に着くと、ここから道は下って行き尾根下の谷の源頭へと迂回する。

 最後は急な崖を登って天狗岩に着く。ここで3名のグループに出会うが今日は平日なので登山者は少ない。まだ10時50分だが、「ここは風が通る」と、ここで昼食とする。

大きな岩や小さな岩が続き 天狗岩に着く

 20分の昼食休憩も終わり竜王山へ向かうことにする。ここから竜王山の分岐点、白石峰まで30分、ここも奇岩が続き、最後は階段を登って行く。階段の手前でササユリを2輪見つけるが、もう色あせてしまっている。

 階段を登りきると白石峰、ここに天狗岩で出会ったグループが休息をしている。。11時30分なので竜王山へ寄っても早いバスで帰れそうなので、竜王山へ向かうことにする。

奇岩の間を抜け 階段を上ると白石峰分岐

 白石峰分岐からすぐのところで綺麗に咲くササユリを見る。我々を待っていたかのように、ポツンと1輪だけ咲いている花は美しく見える。哲郎は写真で忙しいが、今日早く帰りたい道子は、先へとドンドン進んで行く。

 結局15分でやって来て小休止し、とんぼ返りと忙しない。竜王山から栗東トレセン、その後ろに三上山が見える。竜王山への道は平たんで足元にバイカオウレンやイワカガミの株を見るので、春先は綺麗だろう、きっと。

白石峰から竜王山へ向かう 竜王山で小休止

 白石峰に引き返し、そのまま狛坂線へ下って行く。今日は別ルートで下山する予定だった哲郎だが、道子が早いバスに乗りたいと言うので、経験のある道で下山する。しばらくかいだんが続き歩き難い。少し落ち着いてくるころから奇岩が現れてくる。

 重ね岩とか国見岩とか名前が付けられているが、そんなのは関係なく下って行く。そのうち切通ししたかのような大きな岩の間を抜けることになる。

重ね岩も国見岩も通過 大きな岩の間を抜ける

 尾根を15分下って行くと、右に折れ谷筋を歩くことになる。谷筋を10分も下ると狛坂磨崖仏に出合う。ここでまた天狗岩で出会ったグループに出合うが、彼らは竜王山へ向かっていないので相当ユックリのようだ。

 哲郎が磨崖仏にカメラを向けると、ご丁寧に休憩している席を立ち被写体から離れてくれる。そんなに真剣に撮るつもりのなかった哲郎だが、パチパチと何枚も磨崖仏を撮ることになり、お礼を言って別れる。

 磨崖仏から15分下ると南谷林道に出合う。12時40分である。「ここからバス停までまだ遠い!」と哲郎。ハイキングマップでは80分とあり、13時30分のバスには間に合いそうもなく次の14時30分でも良いのだが、何故か2人はいつものように速足で歩くことになる。

わざわざ席を立ってくれ
スミマセン
南谷林道出合
ここからバス停までは遠い

 急ぎ足なので新名神が見えたところで13時00分、「急げば13時30分のバスに間に合うかも?」と言うことになり、急ぎ足が続く。

 平日だが、オランダ堰堤下では数組の家族が水遊びを楽しんでいる。川を渡って13時15分、バス停まで後5分なので十分バスに間に合うことになる。

 着替えて後始末しているうちにバスがやって来て、哲郎は自動販売機の冷たい飲料水を飲みほし熱気を取る。コースタイム80分のところを40分で歩いてきたので汗が止まらない。

新名神のトンネルを潜り オランダ堰堤下を渡ると

 やって来たバスに乗るとクーラーが心地よい。帰りは朝と別ルート、25分で草津駅に着く。ちょっと早く駅に着いたので余裕があると駅前のデパートを覗き道子の服を物色することになる。でも地方都市のデパート、品数少なく値段だけ高い!と、デパートで涼しさだけを頂くことになる。







コバノトンボソウ ノギラン
ミミカキグサ キンコウカ
ジガバチソウ カキラン







主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
ヒッソリと咲くササユリは
美しく見える