シメン谷南尾根//比良
(木戸口~P1080~蓬莱山~金比羅道)
2018.04.21


 
いつもの小池の傍で早い昼食
長池から蓬莱山へつながる丘陵


2018.04.21 (土) 晴れ   哲郎、道子

アクセス:
行き:出町柳駅前 7:45 - 木戸口(京都バス)
帰り:JR蓬莱 15:26 = JR京都


コース:
・木戸口バス停~シメン谷南尾根登山口~「間伐展示林」表示板~(シメン谷南尾根)~820m小ピーク~標高960m丘陵の小池~1035mピーク~1050mピーク~P1080(森山)~1030m鞍部~△蓬莱山~金比羅道下山口~金毘羅峠~林道出合~JR蓬莱駅

注意:
◆シメン谷南尾根に道はありません。また長池から蓬莱山の穏やかな丘陵にも道はありませんので、初心者だけで出かけないようお願いします。
◆P1080(森山岳)周辺には、夏場は小さな虫が大量に飛んでいて刺しますので注意して下さい。







 木戸口バス停からP1080を経て蓬莱山へ登ってみる。昨年登っていないので「どうだろう?」と。

 今日も出町柳駅前バス停に1番で到着、「比良行きは少ないのかな~」と思いきや、ゾロゾロとやって来て臨時便が出る。ウツラウツラしているともう途中越え、「木戸口は誰も降りないし、もう寝ないようにしよう!」と景色を眺めていると、バスは途中のバス停で止まり臨時便を待っている。

 臨時便との合流はいつもは坊村なのだが、「立っている人もいるのに、こんなに早く?」と思ってしまう。結局木戸口バス停にはいつもより遅れて到着、すぐに登山口へ向かう。バス停から南へ少し戻り木戸口橋を渡り70m進むとカーブミラーがある。

 すぐ先に、国道下にトンネルがあり、その階段を上がった所がシメン谷南尾根の登山口で、ここで準備する。

木戸口バス停で降りる カーブミラーが目標

 国道沿いの斜面に踏み跡があるので、斜面を巻いて行くと溝状の道に変わる。倒木で少々歩き難いが、その道を進んで行くと緩やかな植林地に変わる。国道の登山口から15分も歩くと、作業道は分岐し、ここに「間伐展示林」の大きな表示板を見る。右に進めばエゴ谷に突き当たり、ここは左の作業道をとる。

国道沿いの斜面の踏み跡を進む 「間伐展示林」の大きな表示板を見る

 作業道を登って行き最初の支尾根のところで「今日もここから登ろう!」と植林地へ取付く。標高600mまでは急な植林地が続き、尾根を外れないように登って行く。途中でちょっと緩やかになると、いつもここで「もっと楽なルートがあるのでは?」と哲郎はザックを置き右手の斜面を下りながら調査する。踏み跡があるような無いような、結局「分からない!」とあきらめ道子の所へ戻って行く。少し左へ寄り登って行くと、標高550m付近で再び勾配が緩やかになる。

 ここから標高600m付近の雑木まで、作業道の踏み跡を辿って右に巻いて登っていたが、今日はその道が見当たらない。標高600mまで真っすぐ植林地を登って行けば良かったが、作業道を探しながら右に巻いて行ったので、雑木の斜面が見えてきて尾根から外れてきたので修正しながら登って行く。

最初の支尾根で植林地へ取付く 標高600mまでは植林地を登る

 標高600m付近の支尾根の東側には新緑の雑木が綺麗。これを見ながら小休止し再び尾根を登り始める。もう植林は終わり疎林の急斜面をユックリ登って行く。

尾根から外れたので修正しながら
標高600mへ
標高600mからは
植林は終わり疎林の急斜面を

 急斜面が続き、シンドイ時は振り返り西方の伊賀谷山、南西に皆子山を望み、足元に咲くシハイスミレを見る。哲郎がスミレを観察して遅れてしまうが、急斜面なので道子に追いつけない。モミノキを見るようになると、勾配も心持緩やかになり、そのうち左手からの植林地に出合い、雑木との境を登って行く。

西方に伊賀谷山、南西に皆子山を望み 左手からの植林地に出合い

 「着いた!」とここは標高820mの小ピーク、ピークとは言えないが昔右のニゴ谷からここに登って来たのでピークと呼んでいる。ここで植林は終わる。少し左へ寄って次の支尾根を登り始める。馬酔木が広がる急な尾根、もう少し早ければたくさんのタムシバを楽しむことができたようだが、今年は早く散ってしまっている。

 尾根が細くなるとアセビは消え急な雑木の尾根に変わる。「これを登ると長池からの丘陵に出る」と思えば、頑張れるところである。

820mピークから左へ進む 尾根が細くなるとアセビは消えていく

 820mピークから20分登って緩やかに広がる丘陵帯に着く。今日は予定より30分遅れているので、「11時だが、ここの池で昼食にしよう!」と、小池へ向かう。斜面のタムシバは終わっていたが、足元のバイケイソウは例年と余り変わっていないので、今春暖かく早咲きが多かった花も、これから芽吹く花は落ち着いてくるであろう。小池の傍の枯れ木に座り昼食とする。

 木々は芽吹きが始まり少々緑っぽくなってきている。木々を眺めながらの昼食、ここは哲郎のお気に入りである。

長池から蓬莱山への丘陵に着く 小池へ向かう

 昼食も終わりP1080(森山岳)へ向かう。まず池の南の支尾根に取付き1035mピークへ登って行く。緩やかな登りだが昼食休憩後の登りはキツイ。平らな小びろいピークに着くと真南に見える1050mピークへ向かう。少し下ってから登って行くが、1050mピーク付近は幼木が密集してきて歩き難くなっている。

1035mピークへ登って行く 1035mピークより武奈ケ岳を
1050mピークへ向かう 1050mピークへの登り

 1050mピークからは右に寄り、さらに南への支尾根をとりP1080へ向かう。この付近は綺麗な雑木と下草の緑とのバランスが良く、歩いていても気持ち良い。

 そのうち足元にはハッキリした踏み跡を見るようになり、下った鞍部から左手の斜面下を登ってP1080(森山岳)へ向かう。

1050mピークからは右に寄り
さらに南への支尾根をとり
下った鞍部から左手の斜面へ
この付近から踏み跡あり

 少し登ってP1080の西峰への道に出合い左にとるとP1080(森山岳)に着く。P1080は平らな広いピークで四方に支尾根があるので要注意、でも蓬莱山が見えているので安心して南の支尾根をとることができる。

 支尾根を緩やかに下って行くと右手に作業道を見るのでこれを歩き支尾根を下って行く。支尾根が行き詰る頃右手に植林が見えてくるので寄って行くと、そこに作業道をみてこれを歩く。

 1030m鞍部に着き作業道を渡って進んで行くと、再び作業道に出合う。この付近にはたくさんの作業道があるようだ。ここからは蓬莱山へ向かって南へ登ることになる。

P1080(森山岳)に着く 作業道に出合いこれを歩く。

 作業道を登って行き、道が終わりかけたところから支尾根に取付き、作業道から離れる。歩きよい尾根で、左手にリフトが段々大きく見えてくる。そのうち足元にササが広がり笹原を歩くことになり「虫よけは?」と。2人とも持ってこなかったので「これからの山は虫よけいるよな~」と。

 昔は腰まであったササだが、今は背も低く踏み跡もハッキリして歩きよい。前方にアセビの木が見えてきて、それを避けるように登って行く。

作業道から斜面へ
足元に「造林公社」の境界マーク
足元にササが広がり

 アセビの木が終わると目の前に蓬莱山のリフト施設が見えてくる。蓬莱山山頂はハイカーや観光客で賑わっているが、2人はすぐに金毘羅道下山口へ向かう。

目の前に蓬莱山のリフト施設が 金毘羅道下山口へ向かう

 「倒木で通れるかどうか?」と案じていたが、下から登ってくる人がいるので大丈夫のようである。登山道を下り始めるとすぐに溝状の道に変わるが、例年見るショウジョウバカマの花は見当たらず、イワカガミの蕾も硬い。

 溝状の道が終わると道がガレてくる。そんな道に倒木を見るが難なく通ることができる。「←」と書いてある大岩を過ぎると登山道はガレ場に接する。もう登山道まで崩壊が始まっているので、迂回する新しい道を作らなくては危険である。崩壊個所を覗き込む哲郎、ガレ場の登山道は、大きな石をたくさん含んでいるので、石と一緒に滑落すれば怪我だけでは済まないようである。

金毘羅道下山口 「←」と書いてある大岩を過ぎると

 ガレ場を過ぎ金毘羅峠に着くと一安心、ここから右に取るのが金毘羅道、斜面をジグザグに下って行く。すぐの所から野草を見ながら下って行く。すぐのところでニシキゴロモの花を見るが、この付近のカタクリは無くなっている。

 少し下ってカタクリやイワカガミの花を見るが、これを撮りたい哲郎、ユックリ下りたい道子は先に下って行く。結局照明アシスタントがいないので、手や帽子で調整するがうまく撮れない。

エンレイソウ ニシキゴロモ
カタクリ イワカガミ

 「仕方ない」と、哲郎は適当に撮って道子を追いかけるが、もう道子の姿は見えないほど下っている。ここのジグザグの道は長いが、バイケイソウが見えてくると林道までは近い。

金毘羅峠を右へ下る バイケイソウを見ると林道は近い

 林道に降り立ってもまだ標高700m、ここから長い林道歩きが始まる。下るにつれ勾配がきつくなり、下りもシンドイと言うことになる。金毘羅神社下のお助け水で用具を洗って収納する。勢いよく流れる水、冷たさが心地よい季節になってきたようである。

 橋を渡ったところで標高400m、まだまだ先は長い。道子が「綺麗!」と、振り返ると山々は新緑で一杯で眩しい。

林道に降り立ってもまだ標高700m 冷たさが心地よいお助け水

 湖西道路を潜りゲートボール場を過ぎるとJR蓬莱駅はもうすぐである。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
ハクサンハタザオ