京都北山 愛宕山 モミノキ尾根~社務所裏道
2019.03.30


 
ウラジロの中の歩きを楽しむ //モミノキ尾根道


2019.03.30 (土) 雨   哲郎、道子

行き:阪急嵐山 7:59 - 清滝 (京都バス)
帰り: 水尾14:00 - (水尾自治会バス) - JR保津峡 14:28 = JR京都


コース:
清滝バス停8:25~大杉谷道登山口~月輪寺道登山口~空也の滝手前のモミノキ尾根道登山口~(モミノキ尾根道)~月輪寺道出合~ジープ道出合~社務所前休憩所~社務所裏道下山口(電柱ミズオ222)~(社務所裏道)~水尾道出合~水尾浄水場~13:20水尾バス停








 昨年の霊仙山のフクジュソウ、西南尾根にたくさん咲いてはいたが群生地の花は残雪で見られなかった。ということで今年は1週間遅らして3月30日と決めてはいたが、午後から雨模様、花は開いてくれないし山々はガスで覆われ足元は泥んこになるので、諦めることにする。

 「それでは京都北山は」と。北のほうは雨の降り出しがはやいそうだ。愛宕山の降り出しは15時過ぎという予報で、久しぶりに愛宕山へ出かけることにする。

 清滝行きのバスは、最近阪急嵐山駅が起点となっている便が多い。阪急嵐山駅でトイレを済ましバス停へ向かう。7時59分発のバスだが、今日は雨模様なので登山客は少ない。清滝バス停で準備し大杉谷登山口へ向かう。

 清滝川や堂承川沿いに倒木を見るが道を塞いでいたような木は少ない。山の斜面に綺麗に咲くイワナシの花を見る。

倒木で土方が少し崩れているが
道を塞いでいたような木は少ない
綺麗に咲くイワナシの花を見る

 左手によく利用していた水場、2018年の豪雨か台風の影響で流れが変わったのか水はない。堂承川の対岸の斜面に多くの倒木を見るが、こちら側は大丈夫のようだ。大杉谷道登山口につく。さっそく進入しようとするが、その先に通行止めのロープを見る。まだ通行止めが続いているようだ。「仕方ない!」と月輪寺道登山口へ向かうことにする。

 10分歩いて月輪寺道登山口につくが「月輪寺道では面白くない!」と、昔よく歩いたモミノキ尾根を思い出し、今日はその尾根を登ることにする。モミノキ尾根取りつきは空也の滝手前にあるので、大杉谷に沿った滝への道を進んでいく。

大杉谷道を登り始めるが
前方にロープが
大杉谷に沿った滝への道をとる

 「登ったことがある」といっても11年振り、取り付きをよく覚えてはいないので、右手にある尾根取り付きを探しながら進むことになる。地形図を見ると月輪寺道の尾根とモミノキ尾根の間には小さな谷があるので、その谷を過ぎてから右手の山すそを見ながら歩いていく。

 空也の滝手前で、前方に谷を渡る橋があり、それを見て哲郎は思い出す。「取り付きはその橋の手前だった!」と。「ここだ!」と、登山口を見つける。

小さな谷を渡り
右手の山すそを見ながら
橋の手前で
「ここだ!」と、登山口を見つける

 入り口付近でテープやマークを見るので、今でもモミノキ尾根を歩いている人がいるようだ。登山口からの作業道は荒れてはいるがはっきりしているので、さっそく登って行く。ジグザグに登って行き倒木をよけながら支尾根に乗る。あとはこの支尾根を登って行くと月輪寺道が大きく南へ曲がった先端に出合うのである。

 ここで赤い境界マークを見るが、昔来た時にあったかどうかは定かではない。傍に境界のコンクリート柱も見る。

荒れた道をジグザグに登って支尾根へ 支尾根に乗ると赤い境界マークを見る

 支尾根には作業道と思われる踏み跡があり、これを登って行く。10分余り登って行くと作業道が左へと巻いていく分岐につく。尾根を登って行くと早く登れそうだが、今日はハッキリしている作業道を歩くことにする。どうやら赤いマークは支尾根に続いているようで、ここからそれと離れることになる。

支尾根には踏み跡があり
これを登って行く
作業道は左へ巻いていき
尾根から外れていく

 モミノキ尾根と言えばウラジロ、周囲にウラジロが増えてくる。左に巻いていくと分岐に出合う。四つ辻になっていて迷うところであるが、一番はっきりしている道をとる。

 この付近の分岐で下りをとると大杉谷へ降り立つので、それだけは避けることにする。登る道をとりシダの中を歩いていくと、道も緩やかになり標高差50m登ったところで再び分岐に出合う。

分岐に出合い下りは避け
一番はっきりしている道をとる
道も緩やかになり

 過去のことは覚えていないので、すべて一番はっきりしている道をとることにする。右に折り返して行くと倒木があるが難なく抜けていく。周囲の植林はヒノキで杉のような美林ではない。シダの中、北へ斜面を巻いていくと尾根に出たのだろう境界の杭を見る。

 この尾根を登り始めると足元のシダもだんだん消えていき、荒れた植林地の中にある踏み跡を登って行く。標高450mを過ぎるとシダの代わりに低木の雑木を見るようになる。

右に折り返し北へ斜面を巻いていく 尾根に出たのだろう境界の杭を見る

 道は荒れ歩きにくくなるが、なるべく踏み跡をたどっていく。踏み跡は右に左にと動いているがゆっくりと登って行く。そのうち尾根が細くなってきたので月輪寺道は近いと感じる。

 10時30分、雨が降ってきたので大木の下でレインウェアーを着る。あまりにも早い雨に「予報とちゃうな~!」。細い尾根を登って行くとやっとモミノキの大木を見る。モミノキ尾根に数本もないモミノキはまだ残っているようだ。そこから3分も進むと月輪寺道に出合う。

道は荒れ歩きにくくなるが そのうち尾根が細くなってきたので
モミノキの大木を見る 月輪寺道に出合う

 ここは月輪寺道が・707ポイントと月輪寺の間で南に折れているところの南端なのでよくわかる。月輪寺道登山口から1時間45分かかっていて、「月輪寺登山口に山頂まで1時間40分と書いてあった!」と道子、月輪寺道を歩いていたら、もう今頃は社務所に着いていただろう。

 さっそく愛宕神社の社務所へ向かって歩き始めるが、すぐのところで「21/36」のレスキューポイントの案内板を見て「えっ、ジープ道までまだ1/3残っているの?」と。それでも月輪寺道は歩き良く、どんどん登って行くことができる。それでもしんどいのか、道横に現れるレスキューポイントの数字が増えていくのを見ながら登って行く。

 雨が降り出したせいか、もう下ってくる登山者に何度も出会う。大杉谷道分岐を過ぎ大岩群を過ぎると、もうすぐジープ道、「やれやれ」と、アセビの花を見ながら社務所へ向かう。

ジープ道までまだ1/3残っているの! 大岩群を過ぎると、もうすぐジープ道

 ジープ道に出合い左にとり社務所前の休憩所へ向かう。休憩所に着き昼食とするが、雨の時は休憩所はありがたい。トイレを利用する道子、「水洗やった!」と、新しいトイレができている。二人は汗で濡れたシャツを着替えてから昼食とする。

 20分の昼食休憩も終わり下山とする。雨の時はできるだけ林道や車道を傘をさして歩くことにしているので、予定のツツジ尾根を止め社務所裏道から水尾へ下ることにする。参道を下りかけると常夜灯の先に電柱「ミズオ222」がある。そこが社務所裏道下山口である。

ジープ道に出合い 休憩所へ向かう
電柱「ミズオ222」がある そこが社務所裏道下山口である

 社務所裏道、最初は社務所裏まで綺麗な植林地の中をゆっくりと下っていく。谷筋に出合うと左りに折れ、急な下りが始まる。でも道は階段状に手入れされ雨の時は助かるが、階段が続くと疲れてしまう。しばらく谷沿いを下っていき、植林から雑木に変わり緩やかになったところでベンチを見る。この道には3か所ベンチがあり、登りの場合は、最後のベンチを過ぎると急坂が続くことになる。

階段状の下りが続く 緩やかになったところでベンチを見る

 ここから道は斜面を巻きながら緩やかに下っていく。心地よい雑木道もすぐに暗い植林地に変わる。植林地を抜けると再び雑木道、木々の間から遠くの山影がかすんで見えてくる。「もう十分くだったようだ!」と思っても、なかなか水尾道に出合わない。

 最後は少し下って「見えた!」と道子、やっと水尾道に出合う。ここまで倒木もなく手入れされたきれいな道が続き、愛宕山登山にはお勧めです。

快適な社務所裏道を下る やっと水尾道に出合う

 水尾道を下って谷の橋を渡ると浄水場に出合う。以前Googleの写真でこの付近に立派な道ができていて「なんだろう?」と思っていたが、目の前にその道を見るが浄水場で止まっている。その入り口に「立入禁止」とあり緊急用なのかメンテナス用なのか、とにかく立派な道で通行止めとは、もったいないような気がする。

 13時05分。社務所から丁度1時間である。でも14時のバスには中途半端な時間ではあるが、雨が降っているのでバス停へ向かいゆっくり着替えや後始末をすることにする。

 地道を集落へと下っていく。水尾はユズで有名だが、その木の間にシキミの花が続き・・・「シキミも育てているのかもしれない」と。民家の庭先に満開のアセビの花を見るが、頭上の桜のつぼみはまだ固い。

新しくできた道も立入禁止とは バス停に着く(水尾自治会バス)

 バス停にはすでに女性2人が座ってバスを待っているが、我々と一緒で雨の中を歩くのが嫌なのだろう。長い間椅子に座っている女性たちは、我々と違って着替えや後始末をしないタイプなのだろうか。愛宕山でスパッツをつけたり、着替えたりするのは我々だけなのかもしれない。

 14:00発保津峡行きのバスは定刻に出発、雨の時にはありがたい。バス待ちの時に前を歩いて保津峡駅へ向かう女性を見たが、バスは追い越していく、「ご苦労様!!」です。






主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
クサノオウ


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